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2021年09月03日

8月後半の星撮り --- 自宅で惑星と機材テスト。

8月後半の星撮り --- 自宅で惑星と機材テスト。 8月後半は、先に上げた8月30日のブログのように、出動したものの天体撮影
できずに雲が広がるタイムラプス動画の元となる写真を撮っただけでした。

その前の27〜29日も雲が多い夜でした。中でも28日がベストで、タイトル画像
は自宅の玄関前で土星を撮影している時の様子です。
望遠鏡は赤道儀の西側で水平に近いので、土星が正中(南中)する少し前に
なります。
望遠鏡の上辺りに天の川のいて座がきています。
南西の方角は街明かりがありますが、肉眼でも薄っすらと見えるので、こんな
構図を取ることができます。


さて、本題に戻って27日の夜の話から。
この夜は北から天頂付近に晴れ間が見えたので、ポタ赤での撮影をしました。
玄関の横(北)に三脚を設置して、Z 6II(HKIR改造)を載せました。
Zマウントのレンズは、まだズームレンズしか持っていませんが、広角ズームが
優秀だったので、この時は24-70mm F2.8を試しました。
はくちょう座の中央部がいっぱいになるように50mmにします。
ISO800、開放、SS=180sで撮りました。開放でも周辺部の星にコマフレアが見られません。単焦点50mmでもコマを
減らすのに絞ることを考えると、このズームレンズで十分ですね。
Cygnus_2021.08.27

翌28日は日没から木星が見えていました。
今年初の惑星撮影をしようと、玄関前に中型赤道儀(iEQ45Pro)を設置し、焦点距離900mmの屈折鏡を載せます。
去年までは望遠鏡に純正の1.5倍エクステンダーとサードパーティの4倍拡大レンズで撮っていましたが、
今回はTeleVueの2倍と4倍の拡大レンズを連装で使ってみました。それにZWO ASI462MCという1/3"という小さな
カラーCMOSセンサーのカメラを使って動画撮影しました。
まずは木星から。8000枚の動画から3000枚を合成して処理しました。
Jupiter_2021.08.28

気流が安定していたので縞模様がよく見えます。
次に土星を導入します。木星に比べて暗いのでゲインを上げて同じ枚数を。
全天が腫れているわけではなかったのですが、シーイングは良くて揺らぎが小さく土星らしい写真になりました。
Saturn_2021.08.28

この夜は、ドームで銀河を撮影していた他、玄関横で小型赤道儀(EM-11)を使った機材テストをしていました。
出動する時はM-GENというスタンドアロン(PC不要)のオートガイダーを使っていますが、ドームでの撮影と同様、
Windows PC上のN.I.N.A.というソフトを使ってZ 6IIで撮影するテストです。
使ったのは焦点距離450mmの屈折鏡(FSQ85ED)に100mmのガイド鏡。
INDIと同様、N.I.N.A.ではカメラ、赤道儀、オートガイダー、フォーカスの制御はもちろん、プレートソルブといって、
カメラから取り込んだ画像を天体のカタログと照合して対象をフレームの中央に導入できます。
INDIはカメラの制御にghotoというLinuxのフリーソフトを使いますが、N.I.N.A.はニコンのSDKを使っているため、
市販のデジイチにはこちらの方が良いかと思います。
今回はもう1系統電源が必要なフォーカサーは制御せずにMFで合わせておいて、赤道儀とガイドカメラをUSBハブ経由で
ノートPC(Thinkpad X1C Gen6)に繋ぎ、カメラはダイレクトにUSB-Cケーブルでつなぎます。このケーブルで
給電もされているので、必要な電源は赤道儀に12V DCとPC用にUSB-PD 45W出力のできるモバイルバッテリでした。
このセットアップでケフェウス座の「象の鼻星雲」をQBP-IIフィルタを使い、ISO1600、SS=420sで30枚撮影しました。
実は40枚セットしていましたが、PC本体+20000mAhのバッテリが空になっていました。
IC1396_2021.08.28

この夜は湿度が高かったため、終わった時には鏡筒もカメラも夜露でグッショリでした。
子午線越えの望遠鏡の反転と、その後のプレートソルブもできて、テストとは成功。一晩通して使うには
もっと容量が大きなバッテリが必要なことも判りました。


そして最後は28、29日の二晩かけて撮影したかの有名な「アンドロメダ銀河」です。29日が下弦の月でした。
いつもは上の惑星を撮影するのに使った屈折鏡に純正レデューサを使って焦点距離635mmで撮っていました。
今回は昨年末に入手した焦点距離780mmの屈折鏡に0.75倍レデューサで585mmと少しだけ広く撮りました。
また、夜半過ぎには月が出るので光害カットフィルタのL-Proも初の使用。
SS=480sをセットして100以上は撮ったのですが、薄雲が横切る時にコントラストが低下して星が肥大化しており、
甘い基準で64枚を抽出して合成しました。
M31_2021.08.29

1枚当たりの露光時間をかけたので外縁部の淡い部分が撮影できました。
アンドロメダ銀河は10月になると0時頃に正中(子午線を通過)するので、機会があればその時期に撮り直したいと
思います。

天気次第ですが、来週の新月前後には1度くらいは出動したいものです。
ブログ一覧 | 星・月 | 趣味
Posted at 2021/09/03 19:38:43

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この記事へのコメント

2021年9月12日 21:41
おそコメ失礼します。
九州付近もコンディションがかなり悪い時期だったようにおもいますがよくここまで撮れますね!
感心しきりです。

こちらも天気予報は晴れでも薄雲が常にあって、
実際試してみてもオートガイドすらままなりません。

当分は1日もチャンスがなさそうなので機材チェックしてます。
でも機材チェックもいろいろ発見があっておもしろいですが。
コメントへの返答
2021年9月15日 20:08
ちばピカさん、こんばんは!
こちらこそ、お返事が遅れて申し訳ありません。

8月からずっと雨や曇りの天気が多いですね。9月の新月期も大した写真は撮れませんでした。
ソフト(N.I.N.A.)で何枚かに1度センタリングやAFをする設定にしているので、星をロストしては復帰するの繰り返しです。撮影した画像の半分は捨てて、何とか今回あげたような画像に仕上げています。

今は台風が接近中で、湿気の高い風が吹き付けています。台風一過の週末で晴れ間が見えそうですが、月が明るいので機材テストや月を撮るくらいでしょうか。

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