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2021年12月04日

11月後半の星撮り --- 冬の星雲シーズン到来。

11月後半の星撮り --- 冬の星雲シーズン到来。 11月後半は月が明るい時期ですが、27日の下弦の月以降は月の出も遅くなり、
多少は暗くなるので星雲などの天体を撮る好機です。
この時期には前のブログに書いた19日の部分月食がありました。
月末に撮影が立て込んで画像処理が終わらなかったので、遅れてしまいましたが、
先月後半の天体撮影をまとめて紹介します。

冬はジェット気流が上空を通過して晴れていてもシーイングが良くなく、
長焦点での撮影が厳しくなるので、天体撮影を始めた頃に買っていた短い
焦点距離の屈折鏡にフォカサーモータを装着する作業をしていました。
今年1月に使い始めたN.I.N.A.というフリーの天体撮影ソフトが進化して
多機能で使いやすくなり、今は専らこれを使っています。
フリーということで、複数台のパソコンで使うことができるので、メインの
赤道儀以外でもこのソフトを使い完全放置プレイで撮影するのが目的です。


しかも自宅敷地内だと洗車用のリール式ACコードが使えるので、バッテリの心配もありません。
タイトル画像は、この試みの最初に焦点距離200mmで撮影していたカシオペア座の二重星団と2つの星雲が
沈みかけているところです。
27日にZ 6IIを使って一晩かけて撮影したのですが、2つのマウントアダプタのそれぞれに小さなガタがあり、
スケアリング(=squaring、光軸とセンサー面が直交すること)が出ていなくて、画面の上の方でピントが合わずに
星像が太くなっています。ということで、ソフトによる制御はできましたが、撮影した画像はボツです。
ブログ用に縮小すれば何とか見られるレベルです。


この時期で最初に撮影したのは、そのタイトル画像にもうっすら写っている胎児星雲とかソウル星雲と呼ばれる
散光星雲IC1848です。月が明るい16日でしたので、デュアル・ナローバンドフィルタ(L-eXtreme)を使い、
焦点距離585mm (F4.5)で70枚ほど撮りました。
IC1848_2021.11.16

その後、月食を挟んで天気が優れず、次の機会は26日でした。
上の星雲と同じ光学系でフィルタを光害カットフィルタ (L-Pro)に替えて、プレアデス星団(M45)を撮りました。
肉眼でもすぐに見つけられる「すばる」です。光を集めると周辺には分子雲があり、星団を成す明るい星々が
照らして青白い光を放っています。
M45_2021.11.25

そしてこの期間で最もコンディションが良かった27日、最近やってきた屈折鏡のファーストライトでした。
タカハシのFSQ106EDPという焦点距離530mmとそれをF3 (320mm)にするレデューサを5月に発注していましたが、
接眼部のモデルチェンジと生産の遅れにより届いたのは25日でした。

対象はぎょしゃ座にある2つの散光星雲、勾玉星雲(IC405)とおたまじゃくし星雲(IC410)と、近くの散開星団(M36)です。
F3という明るい光学系のお陰で、上のIC1848の時に使ったフィルタを使ってもSS=360sで淡い部分まで写ります。
レデューサーからセンサー面の距離が正確にあっておらず周辺の星像が少し伸びていますが、最初にして良い出来です。
天体撮影はコンディションと機材で決まるという典型例です。(笑
IC405_IC410_M36_2021.11.27

翌日の28日も晴れたので、自宅北側の敷地内で完全放置プレイ撮影です。
iEQ45Pro赤道儀にFSQ85ED(焦点距離450mm)を載せて、上の星雲をもう少し大きく撮る予定でした。
21時頃までは電線が邪魔になるので、それまでの暇つぶしに高くなっていたアンドロメダ銀河をテストがてら。
この短い屈折鏡とZ 6IIの組み合わせでは初になります。
ISO3200、SS=240sで30枚を撮りました。8月末に撮った画像と比べるとショボイですが...。
M31_2021.11.28

その後、薄明前まで完全放置プレイで2つの星雲を撮りました。
ヒーターも12Vの少し大きめのものを使い、レンズが曇ること無く朝まで撮影できていましたが、最後の
数枚は雲がかかっていました。使える画像だけを合成しますと...
IC405_IC410_2021.11.28

上のFSQ106EDPで撮った画像を見た後だとパッとしませんね。

そして最後は、28日と29日の2日間をかけて2つの天体を撮影しました。
本命は、かの有名な「オリオン大星雲」(M42)です。今年の1月も撮ったのですが、途中で雲って完走出来ず。
今の時期は22時頃から低空の霞の上に出てくるので、19時からの3時間は別の天体を撮影しました。
それは南の空に低く見える「ちょうこくしつ座銀河」(NGC253)です。
本来なら最も高くなる10月に長焦点で撮りたかった銀河ですが、その時でも仰角30度程度です。
去年は焦点距離1500mmで撮りましたが、コンディションが今ひとつでした。
今回は最初から長焦点は諦めて、780mmの屈折鏡で撮って0.5倍でクロップしました。
使えたのはふた晩かけても50枚ほどですが、去年よりは銀河の構造がよく見えます。
NGC253_2021.11.29

さて本命のM42ですが、画像処理について書き残しておこうと思いますので、別記事にします。

コンディションが良かった訳ではありませんが、ドームと外の両方で放置プレイができるようになって、
撮影が捗り、星雲・星団から銀河まで色々な天体を撮影できました。
出動すれば、そこでしか見られない星空が楽しめますが、寒い日でも暖かい部屋の中から撮影の様子を確認できるので良いですね。
ブログ一覧 | 星・月 | 趣味
Posted at 2021/12/04 16:42:40

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この記事へのコメント

2021年12月6日 21:02
どれも素晴らしいです!
いろんな星雲もそのうち撮って見たくなります。

M45は綺麗そうで撮りたいです。

でも、ショボイアンドロメダ銀河にさえ、未だ到達していないです^^;

こちらは天候がだんだん回復してきて、先日数ヶ月ぶりにやっとまともな星撮りができました。
機材も少しメンテナンスをして調子が回復してます。
コメントへの返答
2021年12月7日 20:08
ちばピカさん、こんばんは!
どうも、ありがとうございます。
冬はシーイングの良い日が少ないので、短い焦点距離で星雲や星団を撮るのも良いですよ。
オフアキを導入されているので、接続さえできれば、他にすることはありません。

冬は太平洋側は晴天が多くて羨ましいです。
機材の調子が戻りつつあるようで、何よりです。これから冬の天体を満喫してください。

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