
前回のブログに記載した通り、三菱アイのタイヤが交換推奨となりました。なので今回はタイヤに関連した話になります。
アイを購入してから10年、私の管理下におかれてから6年経ちましたが、全体的には好印象です。
これまで大きな故障はなく、特に扱いにくいところもなく、加速や旋回性能も不足なく大きな欠点は見当たりません。
そして良いところは、何と言っても個性的なフォルム。全長・全幅が事実上同一の軽自動車はどうしても同じような形になってしまいますが、アイは独特のスタイルで今でも旧さを感じません。
また、ミッドシップによる低いエンジン搭載位置のおかげか、走行した感じはN-BOXのようなハイト系のクルマよりはるかに安定しています。
しかし世間での評判はまるで違うようです。
時折ネット上で出てくる「アイの中古車を購入しようと考えていますが、どうでしょうか」のような質問に対し、多いのは圧倒的にネガティブな回答。中には「三菱の駄作」なんて言う人もいます。
そんなネガティブコメントの中で、必ずと言っていいほど挙がるのが
「タイヤサイズが前後で異なるので、タイヤ代が高くて維持費がかかる」というもの。
でもこれは本当でしょうか。
うちにあるクルマでタイヤ代が一番高いのはR35 GT-R。タイヤ4本、空気圧センサー、交換工賃込みで40万円ぐらい。寿命は2万km程度なので
1,000km走行当たりのコストは2万円。これぐらいの価格ならコストを気にするのも分かります。
一方軽自動車用のタイヤであれば、国産4本交換工賃込みで4万円程度で購入可能でしょう。そして4万kmぐらいはもつでしょう。ちなみにうちのアイに現在装着しているタイヤ(ダンロップ エナセーブ EC203)は4.5万km走行して残り溝4mmです。
なので
1,000km走行当たりのコストは1,000円。R35の20分の1に過ぎません。これだと多少高くなっても何のインパクトもないはずです。例えば1万円高い4本で5万円だとしても、1,000km走行当たりのコストは1,250円。1,000km走って250円の差です。
1,000km走行した場合の燃料代は、燃費が15km/L、ガソリン1L=170円として計算すると約11,300円。燃費が14km/Lならば約12,200円でその差900円。つまり
燃費が1km/Lの差の方がはるかに大きいのです。
なのでアイがタイヤ代が高くて維持費が高いというのは、感覚でしかコスト計算ができていないようにしか思えません。
では実際の価格で比較してみます。
アイの標準タイヤサイズは前輪:145/65R15 後輪:175/55R15で、同じ銘柄を揃えようとすると国産各メーカー1種類ずつくらいしかないので、ここでは今のアイに装着されているのと同じダンロップ(エナセーブ EC204)により比較します(画像はダンロップのHPより)。
ある通販サイトでは、145/65R15が2本で13,020円、175/55R15が同じく20,420円。合計で33,440円。
同じ15インチで最もポピュラーなサイズである165/55R15のEC204は、4本で32,920円。ほとんど差はありません。
14インチでメジャーな155/65R14なら23,440円と安くなりますが、それでも差額は1万円です。
なので結論は以下の通りです。
結論:アイのタイヤ代がやや高いのは事実ではあるが、絶対額が安いので維持費にインパクトがあるほどの差はない。
というわけで、アイの購入を検討中の方でタイヤ代が気になっていた方は、心配無用ですので購入を進めましょう。
なお、当地域(埼玉県)ではスタッドレスタイヤは不要なため調査しておりませんので、その点はご考慮ください。(^^;)
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三菱アイ | クルマ
Posted at
2025/07/09 13:41:55