2012年03月11日
あの日あの時を忘れない
昨年の3月11日、何をしていましたか。
新橋演舞場で歌舞伎を観ていて飛び出し、有楽町から日比谷公園経由新宿、そして新宿から調布まで歩いて、その後動き出した電車で帰宅したのです。
その後、数日は腰や鼠径部などが痛みましたが、アラ還になって良くもまあ歩けたものだし体力も十分に残っているもんだなぁと感心した次第です。
あの東日本大震災から一年・・・・・。
犠牲になられた多くの方に哀悼の意を表します。
また、復興に向けて頑張っている方や34万人と言われる避難生活をしている皆さんに心から応援いたします。
自分の中で、「あの日が最後だったなら」と、いろいろなことを考えさせられる出来事でもありました・・・・。
それは、ちょうど仕事をリタイアしてすぐのことなので、人生の最後の時期をどう過ごそうか模索しながら生活していたからかもしれません。
あの日が最後だったなら、すべてのことに後悔だらけだということに気づきました。
それほどあの日の出来事は、これからの自分がどう生きるのか、発想の転換をさせてくれる大きなインパクトを与えてくれたと、言えるでしょう。
人生に悔いの無いように、いままで出来なかったことや思い半ばで実現しなかったことの中で、どうしてもやっておきたいことをやっておこうと・・・・。
自分の中で遣り残したこととか、一番好きだったことというか実現出来なかったこともすぐに気づいたのです。
すでに両親も兄弟も没していて、後取りだった兄がいた家とおぼしきところには兄嫁がいますが、これまでお世話になっていた親戚一同に義理を欠いて礼を失してばかり・・・・。
先ずは、両親と兄の年忌法要が重なる年にあたることもあり、震災が起こる前年の暮れから嫌がる兄嫁を説得して計画を進めていたことでありますが、4月の父親の命日に合わせて法事を営みました。
すでに両親の兄弟、すなわち自分の叔父伯母などは多くが鬼籍に入り、お元気な方は二人ですが、従兄弟が列席してくれて懐かしい昔話に花が咲いたことは申すまでもありません。
両親や兄も草葉の陰から喜んでくれたらいいな、と自己満足。
そして次に自分のことで考えたら・・・・・。
やっぱり、それは、クルマのことだったのです。
2011年1月11日に国内発売開始したアウディA1に出会ったのも何かのご縁ですし、決めかねていた自分の気持ちに対して、「もう誰にも気兼ねすることなく好きなものを選んで乗ろう」と強烈に後押ししてくれたのが3月11日の出来事だったのです。
それ以来、カーライフを楽しむ「みんカラ」にも登録したり、クルマ好きな方々との楽しい時間を過ごしたり、人生が変わったかのように過ごしていることに心から感謝いたします。
津波で何もかも流された被災者に比べれば、両親と兄がいなくなって生まれ育った実家が無くなったことくらいは、どうってこともないと思えるようになりました。
あの日の大震災で被害にも遭わずに今を生かさせていただいていることにも感謝して、これからも悔いの無いように過ごしてゆきたいと思います。
ブログ一覧 |
あんなもの、こんなもの | クルマ
Posted at
2012/03/11 19:02:12
今、あなたにおすすめ