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イイね!
2011年01月15日

素人チューナのつぶやき【マツダ SKY-ACTIVE編 その1 】

 なつかしい話ですが、市販の国産車に200キロの壁があった時代、貧乏人は色々と
あそこを「削ったり」、あれを「交換」したり、密かにアレを取り付けたりして馬力を上げることに
夢中になったもんです。

そもそも、人間の右足一つで200馬力や300馬力のパワーが湧き出す事に興奮したのでしょう。
しかし、その代償として汗で稼いだ給料は、ガソリンと、オイルと、部品代に消えて行きました。
もちろん、残ったものもある。それは奇妙な「自信」だったり、まとも?な「分別」だったり。

 少し、情報としては古新聞になるがハイブリットやEV情報が全盛の時代に、革命児「ロータリー」を
引っさげて業界を「あわてさせ」そして「安心させ」それから、忘れ去られようとしているマツダ。
そう言っては失礼なのかもしれませんが、「執念の工学魂」に敬意を抱いている者である。
(あのドイツ人もマツダを評価しているのは、実用化できなかったエンジンで、ルマンで負けたプライド
故でしょうか)

分解して4畳一間の寮生活の中で、分解し、磨いて、削って、回して楽しませてもらいました。けっして多いとはいえない構成部品。しかしそれゆえなぜ?なぜ?、と大いに勉強させてもらいました。

 そのマツダから、まるでレシプロエンジンの「ルネッサンス」というようなエンジン技術が発表されました。
プロジェクトとなったスカイアクティブ技術は、「自動車」としての構成要素を統合的に飛躍させるため、練られたものですが、その中核にあるエンジン技術は、ある意味エンジン屋達の「夢のエンジン」だと思います。
ユーノス800に搭載されたミラーサイクルエンジンもそうでしたが、ロータリーの意地を感じるのです。

「おい、レシプロ屋、ロータリー屋が作ったら、こんなの出来たぜ。おまえら何年ピストンエンジンやってんだ!」

そこには、孤独な技術の分野に、一人で切り歯役となり岩盤を削り進むようにやって来たロータリーの「工学魂」がレシプロを変えたのだと思えるからです。
 前置きが長くなりましたが、市場でいかほど評価されるのかは未知数ですが注ぎ込まれた技術についてここではつぶやいてみようと思います。


【素人チューナの守備範囲】
 若かりし頃、のパワー競争から冷めたのは、ターボチャージャの登場により、いわば「部品購入競争」になったチューニングが面白くなくなったからです。とは言え、その業界もインジェクション化からECUの発達によってプログラミングによるソフトパワー競争は、ある意味知恵比べであり、面白かっただろうなとは思います。 色んなアイデアを試してパワーをあげる知恵比べをしていましたが、要約すれば
①良い混合気をどれだけ吸って、
②良い火花を良いタイミングで点けて
③そして低フリクションで回す事
大体やれることはこれだけなんですよね。ま、ドーピング手段もありますけれども。

今回、SKY技術に感銘を受けたのは化学の領域に大きく手を入れたことです。
エンジンの馬力を上げるとき、ガソリンEGの敵は過早着火、ディーゼルEGの場合は着火遅れに行き着きます。従って全てはこの領域はあきらめて、この川下ばかりいじって来たわけです。

エンジン技術は金属材料を含めメカニカルな部分での技術発展が性能向上に直結していたものが、
排ガス対策のために、燃焼の化学的解明が進められ、それに答えるエンジンが開発されてきました。そして排ガスが一段落すると、再び燃費に向けてメカ技術に磨きが掛けられてきました。

そしてパワーも含め、緩やかながら右肩上がりに燃費は向上してきました。しかし、更なる上積みが難しいことが見えてきた、、というのはハイブリットなどの手段によるデジタル的な燃費向上が世に出回ったからです。 そこで、再びマツダのエンジニアは原点回帰しました。

「そもそも原理的な限界と乖離している現状の燃焼効率を検証しよう」ということになったのだと思います。ガソリンは自然着火(ノッキング現象の解明)、ディーゼルも燃焼遅れの解明。いずれも燃料の「燃焼」という化学現象の解明に愚直に取り組んだ成果だと思います。 エンジン屋とは基本メカ屋なんですが、化学屋の理想を実現するメカニズム、、という、、ま考えれば当たり前のことですがそこに立ち返ったのでしょう。
そのことが、私にこのSKY技術に惹かれる所です。

まさにここが素人チューナには手の出せない領域であり、今回「目からうろこ」だったポイントです。
特に、SKY-Dと呼ばれるディーゼルエンジンは素晴らしいと思えます。
ディーゼルは今でこそ、排ガスの問題を克服してきましたが、日本から消えてしまったように「過去のエンジン」となりかけていた時期がありました。 

わたしもディーゼルの将来は噴射で燃焼を細かく制御できない限り、将来は無い、、と考えていました。しかし高レスポンスなインジェクタとコモンレール技術によって、マルチ噴射が可能になると、大きく未来が開けてきました。 今回はより思想に近づいたスカイディーゼル技術について進めたいと思います。 

つづく
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Posted at 2011/01/15 21:34:40

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