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2013年12月23日

スバルが磨くCVTの可能性

スバルが磨くCVTの可能性 CVTについては「MTとATの違いを考察する(その3)」のシリーズで書いたように「ドライバーの車との対話」に対するインターフェースにおいて非常にネガティブな評価の私です。

大トルク対応CVTはどこまで進化したかな、と乗せていただいた現行レガシィの2.0Lに直噴ターボ車追加時の試乗「DITのB4に試乗させてもらいました」において「オートマチックトランスミッション」として、途中のなめらかさは愛車のトルコン5ATに勝るものの、マニュアルモードでのスポーツ性において動き出し時や大きめな速度変化を要するワインディングではちょっと・・・。

許容範囲にあるけれどMTで操作するほどのものでもないなと。
これが、その後スバル車を考える上で私の不安になりました。「もう、峠を楽しむような車はスバルでは無理かなと。マツダのロックアップを効かせたトルコンATの可能性を確かめた事もあり、DCTも今後は増えるだろうし、、スバル規模でのCVT開発にかけた費用を考えると、もはや後戻りはできない。ATはCVTに一本化され、選択肢は無くなるだろうなと。

それが、SJ型フォレスターのDIT+CVTに試乗した結果は明るいものでした。
しょせんCVTで、「スポーツモード」と歌ってもな、と期待せず乗った試乗では、時間が経っているのでハッキリはしないけれど、明らかに前のレガシィ試乗時より違和感がない。CVTのネガ部分がわかりにくくなり、多段遊星トルコンATよりなめらかな利点だけが感じられる。

スタート時こそおそらくトルコンとテンションなのか、タイムラグの段付きがちょっとありますが、以後ショックは感じ取れないレベルです。そしてアクセルとのレスポンスは良好ですからこの乗り味は上質です。しかし「Iモード」では回転上限が低くほとんど回転数一定でレシオだけが変わっていくCVT感が大きく、といっても頭は速度制御モードなので苦にはなりません。

そこで2LのDITにだけ付けられた「S#」の8段ステップマニュアルモード。これは以前書いたとおり、CVTのアイデンティティを捨てるような使い方で、「どうなの?」と思っていたわけですがこれがありなんですねぇ。スバルのエンジニアがワイワイ試乗してあれこれ議論すると、やはりスポーツモードでの運転に不可欠なものが無い、感じられない、ということになったようです。

いわく「アクセル踏んで、それと比例したエンジン回転の上昇感、抑揚、エンジンとの会話が無い」ということになったらしい。いくら効率が良くても、車のタイプに要求される運転の愉しさが感じられないのは問題だとw。

大トルク対応のチェーン(引っ張り式)CVTのせいもあって、かなりソリッドにトルクを受け止められることもあって、ギア比固定にするとつまりはエンジンとタイヤの直結感が得られる。トルコンはスタートや低速、低回転領域以外はロックアップされているようですから、チェーンでの直結状態。するとMT的感触が得られる。試乗車の新車だったので極端なシフトダウンやリミットまで回す様なことはしませんでしたから、どこまで耐えられるのか(制御的セーフティリミットが設けてあるはず)わかりませんが。

そして、この多段ステップはおいしいMTのクロスミッション以上に(プログラムで)設定できるわけです。これは美味しい可能性です。エンジンがダウンサイジング台形トルクカーブではエンジンにはあまり回転感を楽しむ味わいはありません。トルクバンドが広く、DCTとの相性がいい訳です。・・ん?あれ?、ということはCVTのステップモードはDCT的に使っていることに他なりません。けれど、私はNAのエンジンにこそ、これはいいじゃん、と思ったのです。非常にピーキーなトルクバンドとパワーカーブを持った官能的6気筒があったら・・。これにぴったりクロスレシオで組まれた8速モード。DITに耐えるトルクを許容するなら、ダイレクトに緩衝プログラム入れずとも持つのではないか?。

そういうわけで、都市型交通環境で最適と思われるCVTのエコモードと郊外のお気楽ツーリングのモード。そしてワインディングでの2ペダルの8速クロスミッション。私はスバルがCVT主流に決めたとき、「将来はスバルとお別れか、、、」と思ったものが「いやいや、これはこれで行けるぞ」とホッとしている今日このごろ。ただし、スバルはハイパワーモデルだけがスポーツ走行すると考えているのか、2.0DIT以外にはこのステップモードがありません。BRZのATは6速トルコンATです。このあたりになにか、解決できていない要素があるのかもしれません。

そう思っていたら、ようつべにWRXのアメリカ人のCVT評価が・・

彼らもやはりCVTはスポーツカーには向かないと思っていて、否定的だったようですがスバルはこれを払拭する必要があったわけで、、、だからでしょうかCVT版の評価が先に広まっています。そして、ご祝儀評価なのか、良いとwww。


いままで2.0LのDITにはMTが無く、CVTとの比較ができませんでしたが、今度のWRXでデビューしますからこれで比較できれば、その「ダイレクト感」がどこまでCVTのマージン制御=ラグを詰めているのかが明らかになると思っています。修正:残念ながら今回もFA20DITにはMT設定されませんでした。(StiがEJ持越しとは思わなんだw)
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Posted at 2013/12/23 11:44:12

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この記事へのコメント

2013年12月23日 14:53
2000年頃にホンダがネット上で企画した「ワイガヤルーム」のMT派/AT派のお題で、「ミッションはCVTの2ペダルながら、メモリーカードでシフトプログラムを交換することによって、箱根用4速(笑)、筑波用5速(苦笑)、鈴鹿用7速(爆)、究極はユーザーがギヤ比をフルカスタマイズ可能とする」なんてアイディアを書き込んだことがあります(^_^;)。
残念ながら当時の担当者の心には響かなかったようですが、、、w

結局、CVTやトルコンATの違和感とは、変速比がだらしなく変化し続けることかな?と最近理解が進んで、CVTのプーリー比変更にせよトルコンスリップにせよ、変速動作を極力短時間でこなした上でギヤ比を固定さえしてあげれば、ドライバーの違和感が最小化できるかと。

シフトダウンはそれで良いとして、問題はシフトアップ。CVTでアクセル全開、レッドゾーン手前で回転数が変らず速度だけが上がっていく様は、生理的に気持ち良いものか?は、まだちょっとイメージし切れません。
擬似8速やZFの最新の9速ATなど、段数が多くなればなるほど、1段のギヤの守備範囲が狭くなる理屈ですから変速回数(頻度)が増えます。アクセルを入れて加速していく中で、狭い回転数をトントンとシフトアップしていくとき、有段ミッションならどんなに狭くてもエンジン回転の上昇を感じられるものでしょうが、これの究極が上記のCVTの回転数一定、速度だけが、、、であるワケです。

クロスレシオの痛快さとCVTの違和感、その狭間はどの辺りなのか?興味は尽きません。
こんなことを考えていると、SKYACTIV-DRIVEが6速故に3-4-5速のワイドさが恨めしいです(^_^;)。
コメントへの返答
2013年12月23日 21:06
コメントどうもです。

シフトプログラムメモリー機能、、さすがですw。

CVTの場合は1速と8速というか、最大と最小は変えられませんが、途中はフリーですから、2、3、4、5、6、7を自由にピッチ変えて設定できますよね。

それでS#の場合はホールドモードなので、MTと同じ使い方になります。 ただ、おっしゃるように非常に狭い幅で多段化すると、限りなくCVT化するわけですが、実際の車で試したところではホールドされてハンドルのシフターでピッとアップダウン出来るのでDCTと同じですが、さらに多段化できます。

例えばVTECみたいな2山トルクでもプログラムで両方使えるように低速側Aパターンや高速側Bパタンなど、自分でアプリでカスタムメモリ設定できたらすごいなとw。

なので、ホールドステップでシフトする場合はCVTという感覚はありません。問題はどれぐらい荒っぽく?、ダイレクト感あって扱えるかですね。

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