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2014年04月30日

4代目レガシィ (BLE型 B4)に抱く想い

4代目レガシィ (BLE型 B4)に抱く想い
2003年11月に購入した現在の愛車は、気が付けばもっとも長く乗り続けている車になった。今日は改めてこの名車について記してみたいと思った。








先週、NUDAでミーティングの下見に快晴の中、九頭竜ダム湖畔を抜けるR158にてちょっと詰まった3台をパスして、クリアな状態を快調に走っていると前方にシルバーの4代目B4が見えた。

「へー、リアランプから見ると前期型、私のと同じぐらいかな~」と思いながら、後ろに付く。
バイクの少々速いペースとほぼ同じペースで走るため、しばらく一緒に走ったのだけれどいろいろなことを観察しながらあれこれ、思いを馳せた。

「ホイールとフェンダーの関係見ると、結構ワイドで自分と同じ235クラスを履いているようだな~」。

「柔らかい感じのストロークする動きと、動きがなめらかと言うか、ガチガチの足とは違う、しっかりロールした姿勢で結構飛ばすな~、ひょっとしてtS??、じゃないなー」

「立ち上がりの加速度が、NAぽいなー、これ6発かな?」
とか思いながら暫し後ろから走りを眺めていた。

『考えてみればこのコンパクトボディーの中に、6気筒3000ccとフルタイムAWDを詰め込んで、5人乗れる4ドアセダン、乗ってるともう少し広いといいなー、と思うこともあるけれど、逆に言えば本当に、ぎりぎりに攻めたデザインだったんだなー、スゲーなぁ』
(ちなみにこの4代目では全幅を1695→1730mmに広げて最少旋回半径を5.6→5.4mまで攻めており、エンジン位置を前22mmデフ位置で10mm下げても最低地上高150mmを確保している。そしてレヴォーグで初めてスバルはその車内基準を変更し135mmまで下げた。B4はねじり剛性を上げるため、トランクスルーで無いこともその決断に思いを馳せてしまう(その後、便利さを優先させたのはスバルを持ってしても時代の流れ)

と改めて感心する。
『当時、衝突安全基準を引き上げてみんなが重くなる中、この車は空車質量1460kgに抑えてある。足回りだけでなくボンネット、トランク(一部)までもアルミ化している。これほど走りを 攻める 方向に拘ったセダンが国産で作られることは、もう無いな。あったとしてもダウンサイジングターボで下位のホットモデルとして上級志向するだけで、上位クラスの乗り心地やプレミアムな満足感をもたらした作りで、下位サイズに凝縮されることは無いだろうから。』



この6発を出すにあたって、スバルは迷っていたと思う。SVXにあった上級プレミアムカー
のポジションを単独車種で維持できなくなり、ランカスターというレガシィの1グレードに落とさざるを得なくなった。そして4代目へのM/Cには動力性能で勝るターボモデルがあり、全く同じ販売価で2グレードを商品化した。

「いちばんいいやつ持って来い、、」と言う買い方はスバル乗りにはほとんどいないと思うが、どっちを選べばいいのか、スバルにも、ディーラにも明確な戦略は無かったように思う。6発の逆アドバンテージはターボに比べて①微妙に劣るモード燃費、②高い税金、③パワー、トルクともに劣るパフォーマンス。その上で外装や内装にもさしたる差別化は無い。

一時6速MTの設定が出来たが、途中で消滅。そしてとうとう、このグレードは5代目では設定されなかった。海外においてのみ3.6Lとして存続はしたけれど。
そして、スバルはこの国産には稀有な「金で買えない、スペックでは見えない」性能を市場にアピールすることが出来ず、ユーザ側も又、スバルにそのような車が有ることを評価できず、消えてしまった。



5代目の実態は、GTでさえ一旦は消滅した。あわてたのか、予定通りだったのかわからないけれど、300psのDITが途中で追加されたのは末期的だった。これに乗っては見たもののいいクルマだし、ハンドリングはレガシィだけれど、6気筒のフィールは持ち合わせていない。




とかなんとか、改めて思いながらこれはどうも3Lぽいなー、ということで直線路で前に出てみることにした運転の落ち着きと、コーナに因らずアベレージを保つ走りから、クルマ好きと分かるドライバーに、追い越しざまちらりと挨拶をして前に出る。ボンネットのフラットなNAだとわかる。「やっぱ、6発かぁ~」 と確認しつつ、しばし少しだけ速度を上げて様子を見るが、そのレガシィは同じペースを保ったままだったので、コーナ3つでこちらは先を急がせてもらった。



それまで、チューンドカーばかり乗ってきて、一旦子育て車に専念し、再び解禁になって選んだB4。ターボではないNAのフィールに感心して手に入れた。あれから10年以上、未だ新車が出るたび、試乗会で乗る車に心奪われたことが無い。「おおっ、この部分ではとうとう負けたな」と考えさせられることは有っても、どこまでもなめらかな回転の質感と、さほど重さを感じさせず、モンテカルロ風な林道を走り回っても、家族4人を乗せて買い物からドライブに出かけても、なんら不便さは無く、集中豪雨にであっても悠々と帰宅できる万能性。


改めて、手放す方向から保存する方向に切り替わりつつある思いが、複雑さを増す今日この頃。(ポテンザを履いたら、ことのほかハードに攻めても面白かったがそれに拍車をかけている気もする)

これだけ凝縮された車であることに改めて敬意を表するとともにスバルが訴えた「感動性能」が間違いなく3.0Rには有ると、今も乗るたびそう想う。(乗るたびに100円追加料金の必要なグリーン車のようなものだと思っています)
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Posted at 2014/04/30 10:35:28

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この記事へのコメント

2014年4月30日 13:12
いや~、これは間違いなく名車ですよ♪私も以前BLを買った時に散々迷いましたが、正直言うとこの3l6発の方が好みでした^^。なかなかこういうクルマはもう生まれないかもしれませんね・・。
コメントへの返答
2014年4月30日 13:54
銀蓮111さん、ありがとうございます。

エコと環境とを考えると、少なくとも国産では難しいでしょうね。

だいぶくたびれて来てますが、その状態ですらまだまだ負けてませんから。 未だドライブが楽しい車です。
2014年5月2日 19:53
はじめまして。突然のコメント失礼します。

水平対向6気筒3L車に関する深い考察、ありがとうございます。全く同感です。

確かに昨今の小排気量ターボのスペックは市場のニーズには応えますが、エンジンフィールを求めるユーザーの心は捉えません。

〉「金で買えない、スペックでは見えない」性能
時代の流れなのは分かりますが、スバルこそエンジンによるドライビングプレジャーを実現出来る唯一の国内メーカーだと思います。
私はディーラーに行く度にこのエンジンの魅力について語りますが、残念ながら『時代の落とし子』的な目で見られるのを感じます。

NA大排気量車の価値が薄らぐ中、このエンジン、このクルマの優位性を発信されておられるFLAT6さんに敬意を表したいと思います。
コメントへの返答
2014年5月2日 22:52
マーティさん、コメントありがとうございます。

このフラット6の価値を判っている方がいて嬉しく思います(*^_^*)。

直噴化も、フィールに関しては少々マイナスですよね。

>ディーラに行くたびに・・・・
まったく、同じです(笑)「もう10年以上経つのに、これを超えてないジャン!」と言うんですがw。

効率は正義ですが、趣味として車(エンジン)が好きなモノとしては、ハイオクのリッターあたり7~8kmという燃費も、しゃーないといわせる見返りを、このエンジンは持っていると思います。最後の贅沢かもwww。
2014年5月5日 21:15
FLAT6さん、こんばんは。
しばらくみんカラから遠ざかっていたのですが、久しぶりにFLAT6さんの世界を堪能させていただきました。
一冊の小説を読み終えた感じです、ごちそうさまでした(笑)


コメントへの返答
2014年5月6日 21:07
コメントありがとうございます。

思いつくまま書いてしまい、読みづらい文章なのに恐れ入ります(汗)。

Pressoさんの日本離れした景色ときれいなレガ、かっこいいですね(*^_^*)
2018年12月25日 22:50
FLAT6さん、
こんな内容を読ませていただいたら、自分のBL5 2.0GTを遠い目で思い出してしまいます。 大人5人乗れて、加速もよく、2500rpmから2速や3速で回転をためて、踏み込んでいくときの加速感とエンジンの音のシンクロが気持よかった。。。。 排気音も少しながら、後方から聞こえてきたりしていました。
今のM271 エンジンはダウンサイジングで、ある程度踏めば、4気筒の音がしますが、官能的ではない。黒子のようなものです。

峠では、コ-ナ-途中で前が引っ張る感じと後ろから押される感じを上手くは扱えなかったけれど、4WDのトラクションは、感じていました。
洗車時は、前後のサスのAl製のアームとマフラー太鼓をきれいにして、一人でにやついていました。
ほぼ10年乗って(A型で車体番号が5000番台でした)、ずっと同じ車では成長がないな、として替えてしまったのですが、ある意味、もったいなかった、と思っています。

普遍的なステアリング反応や車体の出来具合を維持していく設計と商売が継続されれば、と願いますが、排ガス、燃費規制などで内燃エンジンの在り方も変化、変質した性格に移行していきそうであり、なんとも残念です。 今のうちに、楽しんでおく、ということかもしれませんね。
コメントへの返答
2018年12月25日 23:39
こんばんは。

4代目レガシィの出来は良かったですね。
似ているようで、世界中に代わるものの無い独自性がありました。 

ただ、スバル自身が否定した感があります。
インプレッサのポジションなら結構あるんですが、STiも、レガシィの方向性は違いますしね。

新型ハイブリッドの形が、走りを復活させて、なめらかマイルド、でも鋭い、なんて復活するといいんですけど、当分無理っぽいし、内燃機関で期待できるのはマツダの新6発かもしれません。

AWDも、燃費重視で、VTDはS4のみで、次は残るかどうかわからないですしね。 指一本でリミッタ当てながら巡行できる安定性は本当に良かったw。

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