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2014年08月30日

WRX-S4試乗して来ました。

WRX-S4試乗して来ました。

スバルの「S4」にようやく試乗出来ました。
(長文注意)






ある特定層の方々にはレヴォーグ以上に期待の高い車ではないでしょうか。 というのもレヴォーグの立ち位置は割と明確で、デカくなった北米向け次期レガシィからツーリングワゴンが消滅し、国内のワゴンユーザの受け皿としてスバル言う所の「国内のお客さま専用の・・お待たせしました!」というポジション。

「レヴォーグ試乗して来ました」にて感想を述べ出せて頂きましたところ、車がデビュー初期と言うこともあってか、累計2万5千PVもの記録を残しておりますm(_ _)m。
故に、今回の試乗記は非常にプレッシャーを感じ・・それは自意識過剰でしょうね(^_^;))

話を戻しまして、対してこのS4は、ならば「B4」後継ですね、、と言う流ですが さに有らず!。
もちろん、買い換え考えるとそれはB4ユーザの受け皿になってもらわないと困るわけですが、そこがスバルも苦しい?、ところなのかも。


実は先週、娘と展示会に出向いてS4の運転席には座ってきました。そこでの感想をブログの原稿を書いたものの、試乗記と合わせて書かないと誤解を生むな、ということでUPしませんでした。ここで改めて統合して記したいと思います。

【WRX-S4試乗記】


試乗記を書くにあたって、直近とは言えレヴォーグの1.6L試乗から1か月以上も経ていることから、そのレヴォーグとの比較は正確にならないため、やはり毎日乗っているBLE3.0Rとの比較を軸に記そうと思います。

今日は本来バイクツーリングを予定していたものの、天候不順が予想され、明日は仕事と言うこともあってあきらめて、ならばと案内が来ていたWRXのデビューフェアに行って見るかと、担当氏に電話してみました。

「今日は、忙しいだろうけど、試乗のチャンスってあるかねぇ?」
「私は午前中納車ですが、車は試乗OKですよ、今はまだフリーかな、」と言うので、
早速前回同様、回転10分前に押しかけて、試乗車を準備してもらいました。試乗車はガンメタのGT-アイサイト。



まず、走りにおいては気になっていたスポーツリニアトロニックの感触です。そのために、暖気を十分にしてから、まずはIモードでスタート。レヴォーグの1.6Lより明らかにクリープは力強く動きだし、「これならトルコンATと出足ドライバビリティに差は無いな」と感じる。ハンドルを左に切って国道に飛び出す(後述するが、Iモードだと少しダッシュで出ようとすると、ズレが有る)。

私のB4より(レヴォーグよりも)ハンドルはクイックに感じる。センターの遊びも感じないが、逆にやや感度高過ぎにも思う。スバルAWDのしっとり直進性がカバーするため、動きは初期型FDみたいなレスポンスだが、実際の車両の挙動はしっとり動かせ、路面でチョロつくことも無く安心感の範疇で、クイックと正確性を最大限高めた味付けに感じました。(ただし、私には車の軽さ感も重なって、もうちょい重厚さがほしいかな)。

そのまま1500回転を保って車速は当然のなめらかさで伸びて行くが、ここで考えていたCVTの変速比を変数とした加速感一定をアクセルワークで試してみる。ほぼ違和感なく極めてトルコンATに近い緩やかなGの抑揚で制御でき、ことさらCVTを意識するのはタコメータを見ている限りでしょう。

信号や車の流れで少々加減速をして極日常の流れを再現してみると今のBLEよりも残念ながら車内騒音は大きい。これはボリュームではなく、タイヤのロードノイズとCVTのミッションノイズであり、エンジンノイズは気にならなかった。ホイルハウスのインナー材やレボーグで感じた遮音のレベルと比べて、自信は無いが一段劣ると思う。これは1.6Lと2.0Lの差かもしれないので相対的な評価は怪しいが、今の愛車と比べるならば、同等とは言えない。(スポーツ車両だから、、と手を緩めたとしたら問題だろう) この辺りでCVTの暖気は十分なはずで、しっかりロックアップ領域に固定されているはずだ。

いつもの日産Dラーの角をカクッと回るとやはり操舵感が軽くてクイック。慣れれば問題ないかもだが、少々やり過ぎ感もある。ただ、戻りがAWDの割に素直であるため、思うにキャスター角が大きくなっているのか、電パワのせいか?と思うのだが、ハンドルの機敏さのネガ部分は杞憂かも知れない。

次にSモードに変えてアクセルの踏み加減でのコンテニュアスとステップ変速の違いを探る。Sモードでもアクセルを大目に踏みこまなければ、当然エンジン回転は1500回転の低いままで定速状態である。そこから、いつもの0.2G程度の加速に乗せようとアクセルを踏み込むと、Iモードでは「こんぐらいでいいよね・・・」と加速し始めてから、「いけね、これじゃ足りませんね」と変速し直す事になったが(これは学習モード度でオーナの普段走りのレベルに合わせてくれるかも知れない)、Sモードにしておけば、あくまで「加速感」をオーナの求めるアクセル開度に合わせてくれるため、ズレは感じない「ニコリw」。そのまま回転数は2000回転手前、ブースト計はピッタリ正圧に入るところで踏みとどまっている。

<ブースト計は見やすい>


Iモードではこのブースト計で正圧領域一歩手前に見事にコントロールされている事が読める。つまり普通のエコな運転ではCVTを盛んに制御して、エンジン側は燃料を吹かない燃費の目玉を追いかけていることがわかる。しかしそれは助手席の彼女が感じることは絶対に無いだろう。一方でSモードには2面性があり、燃費よりも「ドライバーの意思」に忠実であろうとする。なので、ハンドル切って右折発進などでもアクセルを踏み込んだ期待を裏切らない加速で走り出す。しかもそこでおとなしい定常走行に移れば、ブースト計はぴたり正圧(プラス針1~2本分)に収まる。このSモードにしておけば、この車が1.5tも有るとはだれも思わないだろう、ハンドリングと合わせてもRX-8は言い過ぎ(鼻先の動きが違う)が、車体のいなしは同等レベルの軽さに感じる。

次に、じゃぁそこから1台追い越して見ようか、とアクセルを踏み込む。Sモードの場合は先に述べたように正圧付近でスタンバっているため、極短いラグ(NAに近い)で怒涛の加速に移行する。タコメータも跳ね上がるけれど、変速ショックもそれなりに来る(それだけクイックに変速される所作でもある)。オーナになればトルコンATのシフトアップを促す兼、ショック抜きのアクセルちょい戻しが可能かもしれないが、そのタイミングがわかない。またやったら効果あるのかもそこは不明だ。

私としては事前の予想通り、Sモードのコンテニュアス変速を導いて乗るのが、このS4の「らしさ」のような気がする。 そこそこ速度の出た農道で、ジャンピングスポットが有るのだが、さすがに飛ぶわけにはいかないので、ブレーキングで沈ませながら乗り越える。すると着地後にお尻がむにゅーとゆすられる(頂点がカーブなので)のだが、実に短い「トン」で終わってしまった。ここはセダンボディの後ろの剛性と慣性モーメントの無さを感じると同時に、物理的に重心位置がレボーグより悪化しているかもしれない。故にビル足車はリアばねレートがカヤバより低いセッティングだという話がなんとなく分かる(「スバル新型「WRX S4」試乗 ─ 最大ブースト158kPa、大人のスポーツセダン」:失礼ながらリアリティのあるしっかりした記事だと思う。) 今度Dラーで聞いてみようかな(同じ2.0のレヴォーグとS4の車検証で、輪荷重を比較して見るとわかるはず)

次にワインディングセクションに入るが、その前には3ケタkm/h手前のS字がある。S#モードにするけどもシフトはDのままにする。ブレーキング、ターン、ちょいブレーキすぐターンという動きだが、シフトダウンするで無くシフトUPするでもなく、流すにはぴったり、攻めるには手動で、、、ということらしく速度や横Gで賢く何かやってくれるわけではない(^_^;)。
本当はこのDレンジでのS#に期待しているのだが、短い試乗では水準を色々試す暇がない。

本来、ステップ変速はドライバーの感性(エンジン回転とトラクションの関係)を伝達するインターフェースを補うモードだと思っている(実際は同じ出力トルクであっても当然変速比によって、タイヤのトラクション、レスポンスも変わるのだけれど)。しかしエンジン出力を引き出すには変速比をリニアに変えてパワー(回転域)を保った方が絶対仕事量でみれば当然速いわけである。従って、Dレンジのままコンテニュアス変速で峠を攻められないものかと思ったのだが。。。(実際記録用の加速タイムを出すためにスバルはS#モードで0発進する際、Dレンジでブレーキアクセル同時踏みからブレーキリリースすると、コンテニュアス(最大出力たぶん6000回転)をキープしたまま連続加速をするらしい。これが最も速いのだと。CVTがF1で禁止された理由ですね。

得意の低速セクション手前でD→Mにシフトレバーを倒す。以後はパドルでタコメータを睨みながら走るのだが、これが超クロス。ブーストはワイドに効いているので、変速するほどギリギリを攻めてないので、全くお遊びで変速しなくったってトルクは十分である。が、エンジンブレーキのリズムだけは、まぁ、有った方が気分(^_^;)。変速自体はリミットまで引っ張ったらどうかわからないけれども、3~4000回転辺りなら瞬速です(クロスで幅も狭いから)。
ちなみにこの区間、ターボと言う意識は全くなくCVTのスリップ?感も感じなかった。しかしアクセルワークでのガツンという当たりが無い為、メカニカルなパワーラインとは異なる不思議な感じだった。(ただ6000回転ぐらいまで上げて見ないと、限界挙動はわからないと思う。後のサービスの話ではロックアップ制御はやはり介入するような話だったから。)今回の短いためしでは不十分ながら、このCVTの攻めがって(踏込側)での違和感は無いと思う。逆にエンジンブレーキが掛かる抜いた側のリニアリティに、慣れが必要かもしれない。

次にサスペンションはどうかというと、これはレヴォーグと同類だけれどさらに小さい車に乗っている感覚で、なるほど峠は楽しそう。ゴツゴツ感は1.6Lレヴォーグより明らかに硬く、私のBLEとは同じぐらいだが角が無く不快ではない。また強いブレーキングでのピッチングや高い横Gでのロールは非常に小さく、これははっきりレヴォーグとは異なるセッティングだと思う。セールス氏の試乗感では「変わらないっすよ」と言う弁だったが、私には明らかに違って、一段格上のスポーツ性が有ると感じた。それがSTiと共用しているゆえだろうと推察している。(推測ですがStiが共用できるレベルのパーツを基準車のS4に求めた部分が有るのだろうと。)
追記)試乗したレヴォーグとロードノイズやステアリングと車体の反応が相当違ったことをS4との差と思い込んでいましたが、18インチタイヤとの差を失念しておりました。1.6レヴォーグの17インチ足の好感触を当てはめると、S4でも17インチで乗れば相当快適性はUPするかもです)

回頭性は極めて高く、顧客の求める像が違うとそこが「逆に意見は分かれる」かと思います。攻め込むと感覚的にはタイヤ1本分内側(ズレる見越し分が無い)感じです。ハイグリップタイヤ1グレード上げても破綻しないキャパを感じます。
これはもちろん走りを求める方から見れば歓迎すべきで、ベースが「北米のWRX」なのだ、と改めて思い出されます。国内にはここまでの快適性を保ったレベルのスポーツセダンは無いという思いです。が、「ここまでのスポーツ性が何も犠牲にしていないのか?」と言う点が私にはスッキリしない点です。

何が言いたいかというと、こればレガシィ(B4)ではないということです(後で詳述試みます)。

最後にいつものS字を80km/hで抜けてみても、全く余裕で破たん無し。タイヤも泣かずでありました。

<試乗後の前タイヤ>


<試乗後の後ろタイヤ>


(いずれも、きれいにトレッド面を使っていますが、やはりフロントヘビーな感じは読み取れます。私はS4の場合は、車の性格上必ずしもフロントヘビーがネガティブ評価ではありません)


以下は旧レガシィユーザの方ならば、なんとなくわかるかも、という蛇足なつぶやきです。
S4の絶対値評価には、関係ない話なので、飛ばしていただいてイイです。



【S4はB4にあらず】

極めて当たり前ではありますが、S4は「WRX」であって「レガシィ」では無いと言うことです。もちろんスバルの狙いとしては、インプレッサの上級志向からレガシィのB4までをカバーする車種としてS4に期待しているでしょうが、おおもとの成り立ちはあくまで北米その他の海外市場において、スバルのブランド資産を背負った全く新たな「WRX」という比較競合の無い、新しい車を創造した、、結果誕生したのだと思います。スバルAWDの安全性。アイサイトを加えたそれは、世界最先端の「新しい走りの提案」です。

次にレギュレーションに翻弄されたとはいえWRC譲りのタフで高速なスポーツカー。その利便性を兼ね備えた「4ドアセダン」というど真ん中。有りそうで無かったこの位置は、以前書いた各メーカのプラットフォームラインナップから来る駆動方式と合わせた制約で、C,Dセグメントの強烈な車はFFベースで安全??、がしかし楽しいの幅が狭い(良い道、良い天候だけ)という高額な実態はメーカカスタム車。これに対してスバルはメーカコンプリートとして送り込んだまさに「パワーと安心を両立させる=CVTハイスピードスポーツセダン」だからです。スバルにとっての実は非常に大胆な「チャレンジ」だと思います。
スポットライトの当たるStiはある意味WRXのカスタムカーですが、イメージリーダとして今後もレジェンドを生み出す重要な役割が有りまからね。

なので、海外向けにもっともスバル的な差別化を最大化した「パフォーマンスセダンというWRX」を日本に向けては、レガシィB4までもカバーしてほしい、、と作り込んだ車が「S4」なのだと思います。

結果私もそれを期待していたのですが、現段階では「走り」の方に振りすぎて、レガシィの世界観は希薄です。もちろんスバルが「これはレガシィではありませんから」と言うのは当然でしょう。けれどもサービスに聞いた話では当分北米の新レガシィは持ってこないで、現行継続だという。これはその埋められない差をスバル自身がわかっているからに他ならないだろう。


【前回没にした娘との会話】

夏休みで帰省中の娘が「帰る前に海に行きたい」、との要望でドライブに出かけることに。
途中でちらりとスバルDラーに先行展示車の案内を頂いたので、立ち寄ることに・・・。

展示場の真ん中にガンメタのGTが!。

その印象は思った通り、現物の佇まいは中々にバランスもとれていて、画像ではやや強引なライン処理、、と思った点もそれなりにまとまって見えました。レヴォーグとそうは変わらないインテリア、、と思いつつ現実的な候補でもあり、そういった目で見ると期待に反して思った以上に「作りが若い!」懸念した通り3.0R乗りとしては、WRXに近すぎる。だから、この先 WRXの付かない S4-ts みたいな位置に幅を広げてほしいと思っていたのですが。

しかし残念だったのは骨格が与えるドライバー席、後席ともに乗って抱く雰囲気は、レガシィとはかなり異なるな、と感じたことです。人間てデリケートですね。

女性はその辺さすがで、S4に対して「これが今の車の、まぁ後継車なんだけどね」と娘に言うと「そうなん?、ちょっといかついね」とは言ってましたが、なるほどと。

私が乗り込んで運転席をセットし、そこからの眺めは確かに形や配置的にはBLに似ているのだけれど、雰囲気はだいぶ違う。室内空間は幅、長さとも若干ゆとりのある構成なのだが、娘は「余り変わらないね、でも雰囲気はなんか狭い感じ」と言う。

そこで隣には最後のレガシィ。こちらにお互い乗り込んで見る。すると娘の第1声は、
「こっちの方が、今の車に近い感じだよ」という。言われてなるほど私もそう思う。どこが?、と探し回る。意外な違いが分かったのだった。

間違い探しではないけれど、娘は芸術系の学生のせいか、感性は中々なものと思っていたけれど、WRXのほうが暗い、タイト感が強くスポーティなのだがその原因は、私のB4と比べてシート位置が高いのに、ウインド下端のウエストラインが高いため、座った視界性に非日常感が薄い。レガシイは不思議な車で、シートはスポーツカー張りに低く、しかしルーミーな室内とするため、ウインド幅が広く、ウエストラインは低めで、スポーティながら開放感があるという独特の感性を持っていた。それが5代目レガシィの方が、色濃く残っているのだった。

フロントガラスの僅かな上方空間の狭さ、サイドガラスの縦幅の狭さ(ボディ自体が高いく、ウエストラインが高い)といったことによる囲まれ感の違い。
(実寸上はそこまでの違いは無いのかもしれない、けれどもボディ高の50mm程度が、シート高の差(BLはより低くすわり、屋根も低いが、S4は屋根が高く、ボディも厚い)のため、目線からの見切りで、よりそう感じるのだろう。

結果4代目、5代目が持つ明るさ、開放感が少ない。これは狙いの違いであって良し悪しではないけれど、スポーティで若さのあるインプレッサではスポーツカー的なタイトな囲まれ感は必要だ。逆にリラックスしたGT的な様々なシチュエーションを楽しむドライブにはルーミーなリラックス感が足りない。

なるほど「レガシィらしさ」は大柄で評価はイマイチだった5代目さえも、最終型では内装の質感は新型S4を上回る出来であり、こちらの方がその点も「レガシィテイスト」は濃厚なのでした。こう見てくると、スバルは知らずに「レガシィ」という独自の世界観を持つ車を発掘、成長させて置きながら、後継車を失い、ぽっかり穴をあけてしまうかもしれないリスクを持ったと思う。WRXは新たな顧客を広げ、掴むでしょう。けれど、SVX→3.0Rといった6気筒の日本ではニッチな光る車(本来レクサス当たりが実現すべきクルマ像なのだと思うけれど)の後継、スカイラインとも重なるレガシィという「遺産」は今回のS4では少々カバーしかねる・・・か?。

という感想を持ったことも有り、S4はB4の後継として見るといささか苦しい。全く新しい「WRX」という新境地を開くスポーツセダンなのだ、と思えばこの車のポジションはスッキリします。スバルのリソースのせいか、事実上S4は単一グレードしかなく、カヤバとビルシュタインの違い程度しかない。旧B4のスペックBのさらにライトバージョンと言うようなピンポイントなグレード構成である。これに6気筒や、1.6Lハイオクターボなど、バリエーションが増えれば、WRXがのバッジが取れて、国内は「S4」という独立が果たせるかもしれない。(私は1.6Lハイオクターボで、240ps/32kgm、TY75の6速ミッションで1450kgというWRXならこれぐらい車が若くても手を出すかも、、と思うし、今回のS4なら天井の内装や、静粛性をもう一段引き上げて、ゆっくり楽しめるオッチャン車に近づけてほしいな、と思ったのでした。)


スバル自身はマーケティング的にも「走り」に使ったエクストラコストが、STiもいささか苦しいけれど、まぁ趣味車だから、で乗り切っても「S4」は走りの良さに払うにはコスト配分が、ちと違うのでは?。なぜこれを言うかと言えば、レヴォーグの国内専用コストに対して、ワールドワイドなWRXに掛けたコストを考えれば、国内版S4は割高感がある。もちろん走りに期待する向きには全くリーズナブルな運動性だが、オッチャンはここまでの走りより、ぼーっと流すときの満足感にもう少しコストを掛けてほしいのである(これはNA6気筒乗りゆえの感想かも知れませんので流してください。1馬力1万円として60万円ほど安くしてほしい(笑)。

いささかどころか、大変偏った試乗感想になってしまいましたが、とりもなおさずBLEユーザが、その代替車として見た角度からの感想なので、とにかく自らハンドルを握ってご自身の「絶対評価」で買っていただけたら、日本の自動車業界も少々にぎやかなことになると期待しています。11年前の自分が今のB4と同じようにこのS4に出会ったとしたら、全く何も考えずにハンコを押したと思います。(多分試乗したら、その走りの完成度と走りに掛けたコストは競合車不在と思えます)

<頂いたS4の手帳>

スバルがチャレンジした新しい 「S4」の船出を心より栄光あれ!と見送りたいと思います。
ブログ一覧 | 試乗 | クルマ
Posted at 2014/08/30 19:32:08

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この記事へのコメント

2014年8月30日 20:50
待ってましたっ!またしても素晴らしレポートですねー。今回もネットのさまざまなスレッドで、リンク張られまくることでしょう。モータージャーナリストと名乗る方たちも、一度FLAT6さんの記事を読んでみろと言いたくなります。私はまだ試乗していませんが、やはりS4は、インプレッサからの乗り換え用のようですね。BLEからの乗り換えだと、やはりレヴォーグのほうがしっくりくるのでしょうか?私もまだレヴォーグに乗り換えて慣らし運転最中ですが、BLEと比べ、気になる点が少々で始めました。といってもまるで異なるエンジンを比べる方がおかしいのは解っているつもりなのですが、エンジンのざらざらした感じはどうにも気になります。まぁ今から言うのもなんですが、レヴォーグよりも、以前に乗っていたBMWの直6よりも、力強く、最高にシルキーなBLEの並6はスバルの中でも、珠玉の逸品だったのではないでしょうか?FLAT6さんのBLEが、末永く現役でいることを陰ながら応援しております!(^O^)
コメントへの返答
2014年8月31日 8:23
コメントありがとうございます。

少々個人的にも複雑で、うまく伝わるか心配でしたが、うまくくみ取って頂けたようで一安心w。

おっしゃるようにエンジンの個性が消えた分のプラスαの魅力が「速さ」だけになってる感じがしました。

とはいえ、ATの滑らかさなどゆっくり乗っても満足度は高いとは思いました。 正直試乗後愛車に乗り換えて、ちっともがっかりしなかったことが、自分でも少々残念でした。
もう少々BLEを楽しみます。
2014年8月30日 23:14
こんばんは。大変素晴らしいレビューをありがとうございました。とうとうFLAT6さんによるレビューを読むことが出来嬉しいです。
とても読み応えがあり質・量ともに自分の書くレビューなど足元にも及ばないと感じます。
BL/BPレガシィの持つ大らかさのような”GT”の世界観はWRX S4にはさすがに注ぎ込めなかったことが良く伝わって来ました。
最近2ndカーが変わって、乗るたびにじっくりと比較しているのですがBPには開放感、しなやかな足回りや重厚なハンドリングがありどこか心地よいユルさがある、これこそがGTなのかなと感じていた所でFLAT6さんの文章を拝読してさらに得心しました。以前仰っておられた「乗っていると心のトゲが抜けていく」感覚も今なら良く分かります。
S4はあくまでもWRXの弟分として走りに振った車なのですね。その辺り従来のGTの後継車として作ったレヴォーグと棲み分けつつB4ではなく新たな車名”S4”を生み出したスバルの意図が分かるような気がします。(Audi S4と重複しているのはいささか如何なものかと思いますが(笑))
自分的にはBPの代替はこのS4しかない状況になりつつあります。S4の持つキャラクターは自分が求めるものにピッタリです。ただ、BPの”GT”の世界観も大変心地よく貴重なので乗れるとこまで引っ張ってその頃熟成されたS4に乗れたら一番良いなと目論んでおります。
コメントへの返答
2014年8月31日 8:30
コメントありがとうございます。

少々複雑な心境ゆえに冗長でした。

おっしゃるように、S4にはレガシィの持つ GT 感が足りないのだと思います。その分走りのスポーツ性が高いので、これは狙いの違いですね。

ちょっと違和感を感じたのは、S4の走りが良すぎたために、ここまで「攻める気」にさせるんだったら、Stiまで行ってしまいたいということ。S4に留まるには17インチで、もう少し熟成させたC型あたりまで行くと案外カバーしてくれるかも、という期待は有ります。

私も選択肢として、最後まで高い比率で本命に残るとは思います(^_^;)。

一方でレガシィの世界観が消えてしまうのは本当に惜しいとおもいましたね。
2014年8月31日 1:17
楽しく読ませて頂きました。

車への向き合い方が、私とは違うと感じさせられます。
私の場合は、早ければ良し、楽しければ良し、その為には少しくらいマイナス要素が有っても、我慢!!
そういった大雑把な見方では無く、一つ一つを感性で説くレビューに、新しい世界を感じます。

また寄らせて頂きます。
コメントへの返答
2014年8月31日 8:35
コメントありがとうございます。

WRX-S4さんの試乗記も拝見しました。さすがに性能限界方向の見極めがすごいです。

私も今のB4に乗るまでは、車の評価軸は速さ、操縦の正確さを軸に完成度評価をしてましたし、メーカの吊るしセッティングがどこを狙っているか、を探るのが楽しみでした。  

それが歳のせいもあるのでしょうが、ストレスの発散にスピードからくるアドレナリン以外に、解放してくれる「味」が有ることに気が付かされて、もっと幅広い評価軸を持つようになりました。 

そういう目で見るとS4はもしかしたらスバルの狙い通りなのかもしれませんが、現状では少々キャパが狭かったなと。
2014年8月31日 7:58
おはようございます。楽しみにしていた試乗記、楽しみました(^_^)。
S4はブログを拝読する限り、概ねボクの予想通りのようですね。それは確かにB4よりはSTIに寄ったポジショニングだと思います。大体、同じじゃないから名前が違うんでしょうし(笑)、スバルはB4のコンセプトでは差別化が難しい(=時代性に配慮しつつもう少しスポーツ性を高めたS4)と考えているのかな?と思っていました。
ただ、、、(^_^;)
なるほど今B4の、特に6発にお乗りのFLAT6さんなどの目にはそう写って、そういうところが"足りない"と思うのかーとは、勉強になりましたし悩ましいですね(苦笑)。歴代スバルのモデル変遷を考えると、そこはマイナーチェンジで洗練されて埋まってくる処なのか?微妙かな(^_^;)。
事は機能や性能というより、クルマのポジショニングに由来する話だと思っているので、B4オーナーで「コレ(S4)がイイ」は少数派でも、「コレでもイイ」と思ってくれる人より「コレはちょっと違う」という人が多数派になっちゃうとスバルも困っちゃうでしょうね(^_^;)。

S4と改めてレヴォーグ、試乗してみたくなりましたが、両車共に公道で行き当たったら、やはり喧嘩を売るのは避けることにしよーっとw...((( ^^)
コメントへの返答
2014年8月31日 8:43
おはようございます。

なんとなく、私の思考だと「こうだろな」と読まれていたかと(^_^;)。

おっしゃるように問題は、出来栄えではなく、ポジショニングなんですよね。そこが狙ってそうなのか、33GTRの時のように、インプレッサの枠で作らなければならない範疇で精いっぱい振っても、あのS4迄だったのかと。
そうであれば、最後のレガシィに6発版を限定販売してくれたら、そっちに行ったでしょうね。

車の楽しみに対いて、要求の幅が広がったのは間違いなくこの6発B4のせいです。そうしてユーザを育てておいて、梯子を外すのはスバルどうなのと?。


ご指摘のこれでもいい、と思ってくれる人は多いと期待します(代わりが居ないし、そこまで求める人はもともと売れてない6発派ですから)。 でも価格面を考えると若い間口8子供が生まれる前までの層は難しいかな。次は子供が中学性あたりまで育ったリターン走り屋?。

ただ、私みたいにリターンして10年経つと、それだけでは物足りないんですよね。
2014年8月31日 11:23
雑誌顔負けのすばらしいレビュー、読ませていただきました!

レヴォーグよりもやはりスポーツ寄りに振られているようですが、BLレガシィB4の後継的存在のグレードも欲しいですよねー。

グレード名が『GT』なぐらいですから、先代Alineにあったようなレザー内装のグレードや、もっとレヴォーグ寄りなセッティングのグレードがあったらいいのにって感じです(笑)

かなりCMも打ってますから、この手のセダンにしては売れるのかなー、と思いました(笑)
コメントへの返答
2014年9月1日 21:58
コメントありがとうございます。

おっしゃるようにS4も、グレードの幅がほしいですよね、今後売れ行きとともに検討しているでしょうけど。

GT的な、少々ゆっくりも楽しめるグレード。

刺激的な車としては、案外各メーカの駆け込み寺的な、ユーザが居るかもと思います。
2014年8月31日 11:38
こんにちは♪

素晴らしいレビュー、とても楽しく拝見させて頂きました(*^_^*)
私もBLレガシィに乗っていたので、FLAT6さんのお話とてもよく分かります。

やはりBLはスポーティー&エレガントさをうまく共有させていたところが
特長であり美点だったと思います。
とても上質だった3.0R、かなりスポーティに振ったtuned by STIなど
私の乗っていた2.0iはエコなところがウリ・・・のように
エレガント、スポーティ、エコにおいてそれぞれのグレードが際立っていたような気がします。

WRX S4はかなりスポーティーな要素が多く、
BP/BLの後継というより、WRXの中の1台といった方が
よく合っているのではと思います。
もしくはエレガントな要素もあるレヴォーグの方が
まだBPに近いかもしれません。

長文失礼致しました。





コメントへの返答
2014年9月1日 22:04
こんばんは。

レガシィの車格、乗り味はなかなか懐深かったんですよね。

何にしても300馬力1本ではいかにもカバー率が低いです。 今後に期待はできると思いますけど。

CVTに関してはエレガントでもありGT的にも使えて、欧州のトルコン7速AT辺りにも勝る出来だと思いました。

国内でのWRXの枠を広げるより、旧レガシィのパイの方が大きいし、代わりも無いので、埋めてほしいですね。

いまどきのダウンサイジングターボなら1.6L程度でも十分なトルクが有りますし、キャラクターの幅も広げて行けると思います。
2014年8月31日 23:28
こんばんは

ついに試されたのですね。
インプレッションの文面からは、以前書かれておられたことですが、
やはりBLEは希有な存在ということが、よりハッキリしたということが伝わりました。

私もBLEって明確に意図されて開発された車ではないような気がしています。
もちろん巨大産業であるところの日本の自動車メーカーのクルマですから、
全くの偶然ということではなく、どの段階かはわかりませんが、
作り手に何らかの意匠があったことは間違いないでしょう。
しかしながら少なくとも開発のメインストリームではなかったような気がしますね。
そしてそのメインストリームは二つ(レガシィとレヴォーグ)に分かれてしまった。
そうであるならばわかられた流れがさらに分かれる時、
BLEのようなクルマが生まれる可能性があるように思えます。
BLEってレガシィが生まれるときに背負ったフィロソフィが、
ある意味結実したクルマだったのではないでしょうかね。

私は今のGVBを購入するとき、BLEの影を追いませんでした。
それはもう帰らない時間を追いかけるようなものだと思ったからです。

今回のWRXで感じるのは「EJ20の集大成」です。
だからS4ではなくSTIの方に乗ってきました。
さすがにいいクルマになっています。
でも、もう少し熟成を待ちたいと思いました。
まだ先に行けるような器量を持った車のように感じたのは、
身びいきから来る気のせいなのかもしれませんが・・・
コメントへの返答
2014年9月1日 22:16
こんばんは

試乗出来ましたよ、所詮はチョイノリですけどね。

おっしゃる通り、試乗後乗り換えて帰る時に、事前の期待が大きかったことも有ってか、愛車のほうが乗り味に高級感が有ったんです。車体は足回りは負けたと思いましたが、エンジンの艶が、とても存在の大きいものだと改めて思い知らされました。

実は翌日BMの320Dに試乗して来たんですよ、車格的な面、CDセグメントのベンチマーク車ですからね、最新はどの基準に居るのかと。 そしたら、ガソリン直噴化、ディーゼルはもちろん力量は見事だけれども、高級感が足りないんですよ、これはエンジンマニアの私だからかなぁ。

ただ、ドラポジ取った時のルーミさ、雰囲気はBLEに一番近くて「ああ、これを目指したんだなぁ」とも。さすがでした。

>BLEの影を追わず・・・
私の場合、BLEの先を求めているんですよね。だからこれを超える車を探してるんですが、実は「あった!」と思う車に出会いましたよ、いずれの機会かにまた記そうと思います。

EJの旧世代型エンジンの集大成は今回のSTiだと思います。 ハイチューンは無理だけどいずれDITのFA版に置き換わると思います。このエンジンも世界的に見れば決して先端の品質とは言えない状況です。スバルも開発大変でしょうが、開発スピードが足りないようです。
2014年9月6日 10:31
はじめまして。レビュー読ませていただきました。
私が漠然と思っていたことが見事に書いてあり素晴らしいと思いました。

私はMTに乗りたいゆえにB4 GTspecBからWRX STIに乗り換えを決めましたが、GT的要素が減って走り方向に向いているなと感じました。

室内に乗った雰囲気などまさに書かれている通りで、私もspec的にはやや広くなっているはずなのに狭く感じると思いました(特に後席に乗った場合)。ウインドラインの下端や内装色から来るものかなと思っていました。

またせっかくレヴォーグではドアサッシュ内側が黒く処理されているのに、WRXでは外板色が中に見えるのも少し残念でした。フロントのシートベルトの生え方共々B4の後継を担うものとは少し違うかなと感じました。

しかし現状MT乗りとしては選択肢がないので少し視点を変えてSTIを楽しもうと思っています。
コメントへの返答
2014年9月6日 13:48
初めまして、コメントありがとうございます。
(娘のとこに遊びにきていて、mac借りて打っているので、苦戦(⌒-⌒;))

MTということなら、Stiしか選択肢が無くなるとこですが、S4とは明確に狙いも違うので意見が分かれるとこでしょうね。

多分、最後の内燃機関の荒っぽさやカタルシスも味わえる車だと思いますので違った意味で長く乗れると思います。 納車楽しみですねw。

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