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イイね!
2016年10月29日

SGPのインプレッサ、ちょい試乗記

今日は朝は雨が残るあいにくの天気で、気温も急降下・・・なので客足遅しと見てディーラさんに試乗しに出かけてみました。

実はS4の時の期待度とは違って、ずいぶんテンション低めなのは、購入候補ではなかろう、、という先入観からです。

ハッチバックしか売る気はないようで、どこにも北陸ではG4は来ないみたい。(未だにB4は試乗車ないぐらいなので、セダンを売る気はないようです)
ですが、今回のインプレッサSPORT(なぜ、ハッチバックがスポーツなのか私にはわかりませんが)はかっこいいです。伸びやかさが制約される全長のコンパクトさと、リアシートのヘッドクリアランスを実用上ぎりぎり(マツダとの優先度のスタンスの違いが明確)なとこに抑えつつも、レボーグより私には完成度の高いデザインに見えます。

今回はでっかい試乗車シールも貼ってあるし、替えもないので試乗監視役同乗の上、指定コースでの試乗に限定。田舎道とちょいバイパスで終わりという単純なオーバルコース。なので、
試乗レポも限定版です。なんやかやと4度目になるドライバーズシートに収まって、運転姿勢を整えて出発。以後、頭に浮かんだ印象順に記します。



出足が普通:
リニアトロニックの出足の調律はもう、完璧。トルコン車と比べるとつながりが直線的でむしろ溜めが無さすぎぐらい。

大舵角、低速でのハンドルは普通:
アシスト量普通、転舵時のトルク変動というか、段付きは無く、戻りも普通。
逆に、すっきり感、軽快感はやはりこのクラスのもの(重厚感は無し)

CVT完成度高か!:
アクセルを踏みながら車速の乗りとタコメータを見ながら同調感を探ると、素晴らしい。
このCVTはもう、用途的にはケチの付けようがないレベル。バックラッシュ感がゼロ。60km/hの流れに乗ると回転数はわずか1000回転。そこで車間制御レベルの加減速ではほぼ針2本分の上下で収束。もう少し速度変動を加えると1500回転ぐらいまでタコは踊るが、車速Gは一定である。タイヤノイズから遮音材はこのクラス平均という感じで、エンジン音もやはり直噴感が伝わる。エンジンの低速トルクを持ち上げつつ、フリクションを徹底して下げ、そこにCVTのレスポンスと向上した直結感と相まって、2.5Lぐらいの加速レスポンスを感じる。

CVTレスポンスすご!
60km/h巡行の1000回転針1本上状態から、Sモードに入れると、瞬時に2000回転付近までG変化ないままタコが跳ねる。「すげ、このレスポンスはCVTとしては異常、、」なぐらい、もう速くなった最近のステップATとタメである。なので、ここでアクセル踏むと即座に車速がレスポンスするのであるが、エンジンの回り方が滑らか(低フリクション感はある)なのだが、高級感は無い。実用エンジンでその音も聞こえてくるし、刺激があるほどのGは無し(;^_^A。
(ただ言えるのは、CVTのおかげで2LのNAとしては優秀な加速性を持っている)


スバルはIモードでも車速に対して、変速比をちょこまか動かすことはあまりしないようで、トルクがある分直結のままな感じでアクセルと車速のダイレクト感があり、CVT感は皆無。
ギアのカバレッジを広げた分の配分は低速側に500回転ぐらいだろうか、残りを高速側に回したのだろうかと思うが、高速走っていないので不明。また、追従クルコンに入れた場合はまた異なるアルゴリズムでCVTは動くと思われる。

シャシー完成度高い。
国産のこのクラスでは出色の乗り心地だと思う。低速のうねり、バイパス80キロでの目地段差など走ったが、どん・ン、タン・ン と入力も角が取れるが揺れた後にクっと締まるのが分かり、ぶるぶる感ゼロ。この点は私のポンコツB4の車格を超えられた、、と思わせる美点。乗り心地では負けた。(新車同士でも、快適性では負けたと思う)

ステアリングレスポンスはそういう道走ってないので不明。
ブレーキは飛ばしてないので総容量は不明だけど、速度調整、信号停止など質感の高いもので、
街乗りなら国産車離れしている、とほめておこう。

空調優秀?:
エアコンの足元吹き出し口が改善され、2段階になったもよう。ファン風量も中央レベルまで連続可能な音量で、風の室内循環量は増えているように感じた。


結論として、印象に残ったのは、足回りとパワートレイン(CVT含む)の完成度の高さ。
このクラスの車としては確かに1クラス上。特にトータルでの走行性能に対してCVTが加点している比率がとても高いということ。逆にこれがDCTだったなら、このエンジンでは平凡な動力性能としかならないだろうな、ドン付きで加速感ごまかされる感性だとわからんけど。




試乗を終えてBLEに乗り換えての感想は、営業氏の「1.6Lに期待してます」という言葉と符合した。

この車の完成度質感で1.6Lの価格、それは最も競争力の高いものだろう。こちらは雪国というハンデはあるが、FWDがたくさん売れるのではなかろうか?。スバルはさらに趣味性を求めるスバルユーザにお預けをさせて、すそ野の拡大を優先し、盤石にしておきたいのだろう。

それは、とても正しい判断だと思う。今、最も安心、安全というイメージを持つスバルが、全車アイサイト+歩行者エアバッグという訴求点で獲得する顧客層。そしてこの車の基本性能がもつ「全く普通に運転が楽」という見えざる「性能」。オーナとなった暁には、お友達の他車を運転した時に「あれっ!」と違和感を持つほどになるだろう。

なるほど、登録車でこのクラスの「シェア」ではなく、「顧客層」を取っておきたいのだ。導入が遅れている1.6Lは直噴でもなく、目玉技術は無い。しかしそれこそが、価格と完成度という戦略機種だという気がしてくる。今回の2.0ILだと60キロ巡行時で17km、Sモードで2000回転回しても16kmあたりを差していた感じだと、大体リッターあたり15kmは確保しそうだから、このCVTが有れば、1.6Lはかなり良い数字を出すだろう。また高速での追い越しなどの領域でなければ、もっさりということもないだろう。娘の車を1.6のFWDと言うのは大いにアリだと思った。


一方で、メーカーにその気が無いから当たり前だが、試乗後BLEに乗り換えてはっきりしたのは、あれだけ優秀なシャシー、乗り心地性能を発揮しながら、ドライバーが感じる走りの質感は全く異なり、内装の質感もあれだけ高くなったのに、車格感は及ばず・・・だった。
その違いの全てが6気筒エンジンと直噴4気筒エンジン差から生み出される「走りの質感」だったな、ということを改めて感じさせられ、驚いたことだった。

私の求めている「走りの質感」に6気筒からのダウングレードのハードルは想像以上に高い、、と思った試乗でした。 次回、いつものワインディングを含む試乗が出来たなら、正確なハンドリングと軽快感は、異なるプラス点を加えるだろう予感は持てました。
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Posted at 2016/10/29 20:24:25

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この記事へのコメント

2016年10月29日 21:40
こんばんわ。
〆の一節を読んで、「6発デフォルトな人間になってなくてヨカッタ」と思ってしまいました(爆)。
ボクはREからバランサー付Big L4と流れた口なので、低振動や回転のスムーズさには無頓着ではないまのの、なぜかNSXのV6はお気に入りながらも、バランサーが付いてりゃ4発で満足出来ちゃいます(;^_^A
人間、一度贅沢を知ってしまうとなかなかアレですが、知らなきゃ欲求も湧かないワケでして(苦笑)。

しかしFLAT6さんをして「完璧」と言わせるCVTには俄然、興味が湧きますね(^_^;)。
ボクの知識の範囲では、満足感が選られるCVTの振る舞いが全く想像出来ないというか、この試乗記を読んでも変速動作が全くピンと来ませんでした。
こりゃ試乗に行っちゃうかな?(^_^;)
コメントへの返答
2016年10月30日 1:28
こんばんは。 コメントどうもです(;^_^A

〆の一説ですが、おっしゃる通り、知ってしまったがゆえに劣る部分はハッキリわかってしまうというか、過大に気になる(;^_^A と言ってもインプレッサの立ち位置なら十分上等です)

CVTは過去からの成長を追っかけてるので、ひいき目もある気もしますが、機構を無視して純粋にATとしてみてどうか、、という観点でも①つなぎ目の無い滑らかさ、②気がつかずに最適変速比=Iモード:燃費、Sモード加速、に移行、、という点。この最適変速比への移行がどうしてものろかったのですが、もう必要十分です(S4用も将来ここまで行ける気がした)

なので、先入観無しに味わってもらうといかな評価か興味あります(^^)/。
2016年10月30日 9:17
EZ30Rの代わりはやはり無いって感じですね.燃費を除けば何者にも代え難い孤高のエンジン.私が3.0Rが元気な時に,先代インプに乗り換えられなかったのもそこですから.ステアリングフィールは,ああいう設計なのかなと思います.嫁の先代1.6Lよりは軽いが滑らか,私のゴルフ7CLよりはどっしりして安定志向です.河口まなぶさんの公道初試乗動画では,もっと軽くてもいいと言ってました.電動ステアリングの最近のトレンドなのかもしれませんね.私はVWほど軽くしない方がいいと思いますが.
コメントへの返答
2016年10月30日 9:36
のりさん、おはようございます。

EZ30Rのフィールが改めて車を別物にしているとつくづくあぶりだされました。

ステアリングは電動なので、高速大舵角(カウンターとか)でどれだけのリニアなフィールなのか気になりますが、ま、このクラスのスタンダードですからオーバークオリティにならないレベルでしょうね。

スバルはアイサイト向け新規顧客用に軽くする方向に基準変更したと思いますが、私もあれが許容限度かなと思いました。
2016年10月30日 10:44
ゴルフ7のハンドリングは直進は大したことないですが、コーナーはリアのブルブル感が消えて、狙ったラインを綺麗にトレースして戻りも自然です。この辺りは、水野さんが唯一正確に書いてました。新型のコーナリングも似た感じで、直進性は上回っているでしょうね。無理やり補強したレヴォーグとの違いも明らかです。後は艶のあるエンジンですね。個人的には距離のるのでディーゼル欲しいですが、出ないでしょうね
コメントへの返答
2016年10月30日 23:29
ボクサーディーゼルは私も興味ありますが、少なくとも国内は無いでしょうねw。

赤いのにまた試乗されたようで、印章の変化はありましたか?。 FF版に乗ってみたいです。


スバルにとって担わせるべきクラスの役割としては、極めて真っ当な出来栄えだと思います。 これベースのS4、いつ出るんでしょうねぇ。
2016年10月31日 0:58
先ほど自分のブログに書いたのですが,交差点での左折の小回りが「あれ?」って感じでした.スバル車にありがちといえばそれまでですが,くるっと回るというより,一寸遅れてやや大回りする感じです.ほんの僅かなんですけどね.

嫁は助手席で先に感じました.ゴルフ7のしっかりした箱が真っ直ぐ進んでいく感じが好きだとよくいうのですが,その感じは新型インプでは受けなかったようです.包まれ感はインプの方があるとは言ってましたが..
コメントへの返答
2016年10月31日 17:47
右左折での感覚の違いってなんでしょいうね?。

実際のキレ角とハンドルの回転角が過渡的に違うことは、リンケージの取り合いによっては出ますが、感じ取れるほど左右差を持った設計とは考えにくいですけどね。

試乗車の個体差(ジオメトリ調整範囲の違い)があるやもしれませんが。
2016年11月2日 4:09
交差点の右左折なので,切る角度,戻す速さが全然違います.鋭角な右折をしたら同様の感じがするかも知れません.

インプレッサの左折の違和感も極僅かなものです.ゴルフ7が綺麗すぎるといえばそれまで.フォードフィエスタはもっと綺麗でしたが,もう手に入らない..スズキ車はこの違和感が強いです(最近試乗したバレーノとSX-4 S-CROSSに共通).でも,毎日乗っていると,そういうものだと慣れて気にならなくなるレベルだと思います.
コメントへの返答
2016年11月2日 19:20
次回市場の折に、確認してみようと思います。

今のBLEの少ない欠点が、ステアフィール特に大舵角時とシートなので、シートは大いに進化してるようですが、ステアリングはどうでしょうね。

なお、バレーノはステアリングユニバーサルジョイントの屈曲角が結構厳しいのか、バリアブルレシオなのか、ちょい軽っぽいのは覚えています(;^_^A

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