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2017年07月09日

続・垂直廃車の時代が到来する?(いや来ないかも)

続・垂直廃車の時代が到来する?(いや来ないかも)

前回、技術の向上により、ハード的なもの耐久寿命が、商品としての機能寿命よりも過剰に長い、、加えてフィーさんも指摘された、ソフト的な商品寿命が短命化したために、ハード品質が過剰になってきた、、というような話をしました。

しかしこれは、実は主に「内燃機関」搭載型自動車の話なんですね。なのでより顕著なのが、NA大排気量高出力車→ダウンサイジング小排気量ターボ車の順で影響し、その次に控えているのが「e-POWER」ことシリーズハイブリッドやEVカーです。

乗り味、動力性能が全てモータでなされる自動車の到来は、実はこれとは異なる流れになるのだろうと考えるのです。

この2つの違いをわかりやすく言うと、ガラケーの時代は、ハード的な疲労とソフト的な陳腐化がほぼ同時?みたいなもので、割とバランスが良かった(商品的には)。ところが実際はスマホへの転換が起きて、あっという間に陳腐化して消滅(まだ私も使ってるけどw)に近くなり、スマホが全盛となりました。

しかしスマホのモデルはどのような動きなのか、その動きは暗示的です。

どれをとっても、違いが判らない(;^_^A アップルのi-phoneが最初は外観と動きに差が出せて、世代を変えて来たけれど、どうやらもう変わらないのでは?。


そう。モータ駆動車が普及しだすと、旧来の「乗り味、動力性能」と言った性能の査定は順位がさがり、外観イメージ、ブランド、安全、自動化?、そう言ったポイントが家の居住性のような快適さの度合いに、購入者の優先順位は変わってしまう。(実際、スバル車の基本性能は高いけれど、売上貢献して評価されているのは、「安全、安楽」な装備にある。基本性能の手を抜かない=コスト高でトヨタがじれったいと思う所だろうけど)

基本特性としての完成度が極めて高まり、つまり「もう十分加速して、静か」となるのだ。
Bセグの1000ccクラスの車が、高級セダンのような演出も可能になる。従って、これまでの自動車の基本となる「走り、曲がり、止まる」の当たり前性能では差別化できなくなり、代わりに「高級感、イメージ、好き嫌い」といったスマホ選びの感性とそう、違わないものになるだろう。

そういう時代の自動車の寿命は?。

i-phoneを毎回買い替えていた妻も、アンドロイド使いの私も、一致しているのは「もう変えたくない」なのだ。慣れ親しんだ使いやすさこそが価値で、古くなるという価値の低下は感じなくなる。機械の方も標準化され、規格化され、へんてこな操作方法の機種は消えてゆく方向だし。結果故障しないかぎり、いや故障しても直して使いたい!、に変わってゆく。

これはメーカに取っては恐るべき脅威だ。購入意欲のデフレ化と言って良いかもしれない。車離れとは、その便利さの希薄化、維持費の高さ、車でデートしないからw、などいろいろ言われて来たこれまでの切り口ではなくて、そもそも従来の、「燃えて、暑くて、手間暇かかって、、」それを語り合うこと自体が楽しかったり、ネタになった肌感覚の開拓文化が消滅して行き、ただの衣のような、ファッションの違いでしかなくなって行くのだろう。

<買い替えが進まなくなる未来?>



<近未来>


シュールームに出かけた。4つのタイヤがついた車が、携帯ショップの雰囲気で並んでいる。窓口のちょっと見、「アンドロイド?」と思われるような無機質なねーちゃんとおっかなびっくり会話をはじめ、機種、色、電池容量を選ぶ。まるでスマホショップと変わらない。熱が入るのは、外装の保護カバーや内装の色、ホイールの種類を選ぶところだった。

そうして買った「自動車」は、デザインだけが時代(年式)を感じさせるアイコンとなり、気に入った人や、そもそも関心のない人たちの買い替えサイクルは伸びてゆく。劣化やメンテにお金がかからないのだ。(日産のにーちゃんが言っていたがリーフやeノートの車検や点検は本当にユーザに気の毒なのだと。点検パックでお金もらっているけども何もすることが無い。ブレーキは減らない、オイルは要らない、空気圧だけ見るぐらいと)



店に呼ぶためにプレゼントで釣って、訪れた車にスマホで履歴を吸い上げ判定。せいぜいバッテリーの状態把握ぐらいではないだろうか。もはやお客は車にお金はかけない。ドレスアップのみだし、車内のリフォーム業が流行るかもしれない。

オーナが乗る自動車の寿命は10年以上に伸びてゆくのではないか。自動車メーカの産業基盤は縮小して行くのだろうか?。新しい車は売れない。電池だけを入れ替えればいい。膨大な研究開発費をねん出していたスポンサーたる顧客は減ってゆく。



話は変わりますが、私にそう言うことが浮かんできた背景にはアジアンタイヤの台頭がある。何の関係もないようだけれど、なぜ国産タイヤの優位性は無くなったんだろうか?、、と考えたときに、日本と言う先進国から「走りの性能」という評価が抜け落ちたからだと気が付いた。今、アジアはイニシャルDの世界なのだ、ハイグリップタイヤの開発競争でもやっているのだろう、ワイドタイヤ、扁平タイヤのたくさんのグレードが有る。翻って国産ブランドを見ると「エコ、長寿命、静か」。開発の方向性がまるで違うのだ。

私のような骨とう品には、むしろアジアンタイヤの時代なのかも、、なんて思ったことがきっかけだった。EV化は宇宙人が退化して行くストーリそのものだw。


昔は、街のチューナが、スペシャル電線でコイルを巻き代えて、「コバルト磁石あるぜぇ」なんておっさんの甘言にのって、チューニングする青年がいて、静かなゼロヨンに燃えるかも、、、なんて妄想していたが、そんな時代は来ない。 やはり、人類は「火」に興奮するのだ、排気ガスは間違いなく燃える火の匂いを放つし、熱を出す。

私が、ストイキエンジンのこれぞ最後の作品、、、と思える車を探しているのはそう言う事なのだ。
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Posted at 2017/07/09 10:26:41

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この記事へのコメント

2017年7月9日 11:38
深いお話ですね〜。私も色々考えますが、もう少し楽観的かもしれません。ただ我々のようなPetrol headが衰退して行くのは間違いなさそうですが…。

例えば最近LPやカセットテープが復活して来ていますよね。フロッピーディスクが復活することはあり得ないと思いますが、これらの差は何かと言えばやっぱり味や面白さがあるか無いかですよね。LPは非可聴領域をデジタルで切り取らない音の違い以外にもそもそもターンテーブルに乗せて針を落として…と言う行為自体も楽しんでいたり…。他にも薪ストーブだったり、アナログな体験、モノを敢えて残すことは身の周りでも色々と行われているように思うんです。

日本の自動車メーカーがアナログ方向に舵を切ることは歴史的文化的にも無いと思いますが、世界で見れば全てが駆逐されるとまでは行かないかなぁ、と。とすると内燃機関はむしろ趣味性が高くないと残す価値がなく、だからトルクも確保しつつ10000rpmまで官能的に回るとか、意外に将来にはあり得るんじゃないか…と私は極めて楽観的なんですが、狭く深い趣味の世界になればお金もそれなりに…は必然ですね…
コメントへの返答
2017年7月9日 16:40
コメントありがとうございます。

アナログの復権と言うのは大いにあると思います。ただし非常に限られた分野での、特定割合の娯楽として。

車も、電気スタンドの心配ではなく、ガソリンスタンドの生き残りを心配せねばならないかもしれません。フイルム写真のように。

しかし、オーディオもそうだったように、そこの価値を見出すのは日本ではなく、アジアの歴史を必要とする国でしょう。そう言うところで、道楽として生息できるかもしれません。

自動車を文化と捉えられない、貧しい日本では、生き延びるには難しくなるでしょうね。
怖いのは、ポンコツ税、旧エネルギ消費税など、いくらでも後付けで、廃止に加速できるから。(その時は、文化遺産免除申請など、国会議員を巻き込んで、対抗措置がいるでしょうね(;^_^A

今あるSSのバイク達。 これらは急速に工業遺産化していくでしょうから、取っておかねば(ヤマハR6の可変ファンネルの18000回転マシンは、一時物色したほどですが)

日本と言う、程度のいい中古の草刈り場となって国外流失してしまう前に、確保しておきたいものです。 今後は贅沢な趣味になるのでしょうね。
2017年7月9日 13:02
「火に興奮する」かどうかはわかりませんが・・・

「空気を吸って、体内で燃焼して、CO2を排出する」というプロセスは動物、人間と全く同じなので、私は内燃機関にこそ惹かれ続けています。
コメントへの返答
2017年7月9日 16:41
コメントありがとうございます。

エンジンいじっている人にはわかりやすいですが、エンジンって生き物感有りますよね。

火が入って回ると、生き返る気がします。私も内燃機関が好きなんですよね。 でも蒸気機関車のようになる運命??。
2017年7月9日 19:57
制御系のハッキングとか、インバーターの容量アップとかでEVをいじる人は出ると思いますよ。冷却強化で空冷インホイールモーターの後付け水冷化とかもあるかも。要はタワー型パソコンのチューンナップと同じようなものですね。
コイルを自分で巻く人はさすがにいないと思いますけどね。もはや機械巻の密度には敵いませんから。これはLSIを自前で作れないのと同じです。

自動運転車はEVが主流となり、内燃機関の手動運転車と一般道で共存すべきかと言う議論が起きて、先進国では2050年頃には手動運転車は駆逐されてしまうかも。内燃機関の手動運転車は特殊な免許制で限られたイベント経路のみ運転許可される、と言う時代になっちゃうかも。

馬車の時代の人も、内燃機関が増えてきたときには、ロマンのない人でなしな機械だ、とか思ってたんじゃないでしょうかね。(笑)
コメントへの返答
2017年7月9日 20:58
コメントありがとうございます。

制御系は、あるでしょうね。これまでとは違う人種の出番で。

電気自動車になると、かなりの部分が自作PCのように交換チューンがあるでしょうね。

並存期間は意外と長く続くだろうと期待してますが、デジカメのように雪崩を打って変わってしまう怖さも感じます。

MT車をフォンフォン言わせて走れる人は、特殊技能者に祭られる日が来るかもw。

馬車からの転換もレースが引っ張ったので、同じようにルマンの勝者が電気仕掛けから完全EVに負けたらいよいよそうなるかも。


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結構おやじですが、若いつもりです。 バイクとクルマの二股恋愛です。 交流のある方は、基本「見たよ」代わりにイイネ押します。 その他は、文字通り、イイネ...

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