• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2017年08月05日

外堀を埋めてゆく(その1)

外堀を埋めてゆく(その1) 精神的にぐらぐらしているので、少しずつ外堀を埋めてゆこうかと、必要なパーツを探しているのですが、ここでも恐ろしいことに部品が消滅して行っていましたw。

←私が欲しかったのはこれ!。

35年以上前に買って当時SA22改に付けていた 油圧+油温のデュアルメータ。

追加メータとして必須だったのは、油圧です。で油圧で調子を見るには油温とセットでないとあまり意味がなく、油温あたりの油圧が一目でわかる1メータ。

ところが、OMORIのこれはそうそうに絶版になって、単発の3連が定番になっていたようです。故障したときに修理が大変だったのかも。 スミス製には横向きのデュアルメータが有ったのですが、何故か近年、油圧/油温のデュアルだけが欠番になったまま復活しません。

昨今のMFD主体に移行しつつある車ですが、限られたスペースに大量の情報表示ということで、航空機から降りてきた技術です。しかし、ファンクション切り換えで得られる情報選択は、そのプログラマーのセンスでクソにもなります。タッチパネルはさらに最悪。

同時に見たい組み合わせが見られない。ブラインドタッチができない。そして異常時、電気アウトでフクイチ状態になる。今回これが必要なわけはこの最後の理由です。

話はちょっと遠回りしますが近年のエンジンで、地味ですが大きく変わったレイアウトをしたメーカがいくつかあります。スバルもその一人です。そしてそれはディーゼルエンジンには無かった配置(ディーゼルの爆発反力考えるとよくわかる)。マツダのスカイD2.2ですがセオリー通りいい配置。



<アウトな例>





<グッドな例>






エンジン整備をしている人なら気づかれたかな、と思いますが「オイルフィルターの配置」です。(;^_^A


自動車用内燃機関の信頼性は、既に2000年ぐらいに頂点に到達し、以後は排ガスと省エネにリソースを費やす中で、本来のパワーソースとしての寿命よりも他のファクター、快適性だったり、デザインだったり、で車の魅力が消えてゆくような風潮となり、メーカもコストダウンのなかで、30万キロ無故障なんて、勲章は必要なくなって、まぁ10万キロで十分、変わり者でも20万キロ動けばいいんでない?。

と言う流れから、「汚れない容易な整備性」ということでしょう、ボンネットの上から交換できるカートリッジが主流に??。下向きフィルターは交換は汚れないし楽だけど、人間が楽した分、エンジンは油圧無しで毎朝しばらく耐えないとならなくなりました。アイドリングストップなんか最悪。

加えてなんでも省エネの犠牲で0W-20オイル。アイドリングストップ・・・。
ドライスタートは過去最高の過酷さに?。

一晩停めると、エンジンオイルはほぼ下に落ちます。しかし油膜のクリアランスに毛管現象で閉じ込められた分は残りますし、オイルフィルム厚で境界油膜は0.4ミクロンぐらいあれば傷はつかない、、はずですがオイルフィルターが捕まえるゴミ粒子はメーカ純正で20~30ミクロンぐらい、スポーツ何とかならもっとでかい。そうすると細かい粒子で・・。
エアフィルター無しのファンネルで走った車のオイルがどんなか、知ってますかね(;^_^A

オイルポンプ配管経路からフィルターまでのオイル溜まり容量は下手な設計だとすっからかんになります。セルモータで初爆までゴリゴリ回すのですがこれは無負荷なので影響は軽いとはいえ上記のような状態なので、環境配慮で2万キロオイル交換しない、、なんてオイルだとどうでしょう。 エンジンメタルの摩耗は90%がドライスタートと言われています。長寿命必須のディゼルエンジンは、大容量のオイルフィルタの持っていますので、必ず上向き(出入りが上)でカートリッジ内満タンで止まるようになっています。配管をうまく回してサイフォンされないようにして、多少エア噛むけどオイルは残ります。

そこからクランキングすると、油圧無しで初爆を受けることはまれ。

ところが、、、、昨今のフィルタが上になってる奴はみんな空っぽです。直噴エンジンは即初爆して、コンロッドメタルにダメージを与えます。それでもノーマルエンジンはまぁ、カタカタ言い出すまでに20万キロぐらい持つかな、、と言う設計を良しとしてしまいました。B社のエンジンはほぼ全て。トヨタのエンジンは皆無。そんなところに良心が見えます。兼坂さんが生きていたらさぞ嘆くでしょうが、そういうものがエンジンオブザイヤーなんてもらっていたりしますw。

今は無くなった与圧スタートシステムの関連動画で、付ける前の動画
初爆から3秒ぐらい油圧が無いことがわかります。


RB26DITTはブロックした中央付近に横向き装着タイプなので、カートリッジに半分は残る構造で、動画の状態です。

しかし、その交換性の悪さに、「勘弁してください」とこぼしていた人は多く、昨今のエンジンルームを想像すればわかる通りl補器類で満杯。アンダーカバーで取れないし。
ディーラ整備でさえ大変、、、ということで「時は金なり」となったのであって、消して技術的に合理性があるわけではありません。逆にそうするんだったら、逆止弁を付けるなり、ほんのちょっと、ソレノイドを追加すればいいんです。ところがオイルラインは故障した場合に、バイパスするように設計しているぐらい、即命取りになる部分です。信頼性から言って、20万キロ後に乗っていたオーナに任せよう、、と言うことですね。


そこで話は最初に戻るのですが、普通のメタルクリアランスなら何とかなるものが、高回転で芯を出したい某社はかなり小さめのメタルクリアランスに設定しました。これ自体は問題無いのです。ところが、結果として停止時のメタルのオイルポケット容量が半分に。これでドライスタートで回すと、、、。
①大容量のオイルフィルターは空。
②セミウエットサンプは長大サクションパイプで汲み出す配置。
③大容量省エネオイルポンプは可変容量ベーン式。
これらが組み合わさると、初爆からしばらく油圧が来ないまま、コンロッドは回ります。クランクのメインベアリングはいいんです、まだ少し余裕があるし、インパルスを受けません。

私が突き止めた理由では、これによって、コンロッドメタル寿命が普通の車が20万キロ持つところ、半分の10万キロぐらいでガタになります。大体話が合います。これは私なら設計不良に限りなく近いけれども、某社のレース用エンジン設計だと、有りなんでしょう。
オイルフィルターをエンジン一体配置で、上向きにしたものは、メーカ自身が「うちのエンジンはオールドカーフェスティバルなんかには出ないでイイです」宣言ですかね。


そういうわけで冒頭のメータが必要になってきます。 
機械式メータは、クランキングでも油圧が読めます。クランキング時の大電流パルスが流れている間、電気式計器類はまともに表示できません。悠長にセレモニーイルミネーションで遊んでいるのが関の山です。しかしこの初爆まで、とアイドルから暖気までの間こそが、エンジンの診察には非常に大切なのです。なのでEBDⅡで拾ってもしょうがない。

で、買ったら付ける予定のメータを先に仕入れたとそういうわけです。デュアルメータがもう手に入らないということから、せめて3連メータをと物色。ホワイトメータと針が好みではないのですが、まあ保険として押さえておこうかなと。幸い新品未使用のLAMCO製が手に入りました。 奥さんに、「それは何?」と責められましたが、観賞用のオブジェと(;^_^A
恐らく15年ぐらい倉庫に眠っていたカビっぽい代物でしたが、新品未使用で中は拭いたら綺麗になりました(;^_^A。



しかし、今どきは液晶モニターに占領されてメータの場所が無いんですよね。まぁそうやって、気持ちが折れないように、外堀を少しづつ埋めて・・・。


本文で触れましたが、オイルフィルターというヤツは、実にグレーでやぶの中、、鵺のような奴なんです。次回ちょっと書こうと思います。
ブログ一覧 | チューニング独り言 | クルマ
Posted at 2017/08/05 19:51:41

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

こんばんは。
138タワー観光さん

クイニーアマン専門店 ボングーテ
こうた with プレッサさん

静かなり暦通りの盆休み
CSDJPさん

盆休み最終日
バーバンさん

末廣ラーメン本舗に行ってきました ...
あぶチャン大魔王さん

バッテリー交換2回目。
.ξさん

この記事へのコメント

2017年8月5日 21:09
ドライスタートがそんなに気になるなら、こんな物でもつけてみては?
http://minkara.carview.co.jp/userid/433231/car/823669/5127100/parts.aspx
コメントへの返答
2017年8月5日 22:25
コメントありがとうございます。

ZIPは廃業しちゃったんですよね。 ま、この手のが後付け対策としては一番手軽ですね。

それ以外はどうしてもエンジン開けないとモディファイできないので。 今はアメリカのそう言った品を検討してます。 

大半はメーカが目をつぶっている(オーバクオリティ)のつもりなんでしょうが、ダメな奴もあります。
2017年8月6日 21:11
オイルフィルターの配置にそんな秘密があったとは…w

そういう事実に驚きもしつつ、ドライスタート時の負荷も心配になるのはわかるのですけれども、本当に危ないのは高負荷・高G領域での循環不良による油圧切れですよね。

本気で拘るなら、一部のレース用エンジンの様にエンジンの外側に用意したポンプを使ってオイルと水を温めながら、エンジンを冷間からじわじわと温間に温度を上げていき、熱膨張も均等になるように調整しながら特定の温度に達したら外部のポンプなどの装置を外して→クランキング→燃料送って→着火→エンジン始動・アイドリング開始。

みたいな「完全なる対応」ができる完全ドライサンプ仕様なエンジンじゃないと結局は「他よりマシ」程度なんじゃないのではなかろうか…

なんて考えてしまいました…。
コメントへの返答
2017年8月6日 21:54
コメントありがとうございます。

本件は、特定車種でコンロッドメタルの焼き付きが北米で問題になっている話の究明話題なんです。(彼らは真因にたどり着けていない)

高回転での焼き付きならはっきり設計不良。もちろん想定外な運用は問題外で。

日常の通勤している人も食らってるんですよね。んでその原因を色々調べていたらメタルの摩耗状態に傾向が有って、、「ああ、これは・・」と言う話なんです。

普通の車はメタルクリアランス有ってそんなに気にしなくていいんです。 ですが、精密に作りすぎたゆえの落とし穴と言うエンジン。

んで、ドライサンプ仕様改造キットも出てるんでしょ、約110万円ぐらいwww。

なので、その車種にはモデファイが要るなと。
2017年8月7日 9:52
コメント連投すみません。
動画見て驚きました。

古い記憶なので(H11年当時なので18年前!!にもなるのか…)少し曖昧なのですが、私BCNR33後期型に乗ってました。
純正状態も、ショップでイジってもらってV-Pro仕様に変わってからも、特徴的なエンジン始動時の回転数制御だったんでよく覚えてるのですが、33GT-Rは(32も34もそうなのかまでは意識してませんでした。みんなそうだろう、程度に思ってたんで友人・知人の車に乗っても、乗せてもらっても始動時の事は意識の外でした)アイドリングを始める初爆時に申し訳なさそうに「ボッ…」とタコメーターの針が動くか動かないか程度の300rpm付近?からアイドリングが始まり、そこから物凄い勢いで油圧メーターが跳ね上がります。
純正メーターで8kgくらい?w
で、そこから「ボッボッボボッボボボ…アアアアアァ~!!」って感じで暖気モードのスロー制御で1200rpmくらい?まで回転数上がる感じで、当時の私は「負荷かかるエンジン守る為にこんな制御になってんだぁ。」って感心したのを覚えてるんで、全くの記憶違いだとは思えませんw

もしも、ですがBNR34の純正動作状態で動画みたいなエンジン始動に変わってんなら「残念としか言いようがないです」

恐らくですけれど、34の動画のものは社外品のCPUだとかいろいろに変わってんじゃないですかね?
ここで社名出せませんが某有名…w

おっと誰か来たようですので失礼します。
コメントへの返答
2017年8月7日 18:26
コメントありがとうございます。

動画のものが、ノーマルなのか、いじってあるのか私には判断付きませんが、だいたい、こんな感じで、これはまだ良いほうだと思います。

で、プログラムでわざとクランキングを引っ張るのは恐らくメーカがやっていると思います。私のB4も、なんでこんなにかかりが悪いのか、と最初から思っていましたが、ある時から全く同じ間隔の初爆までの間があることに気が付いて(ばらつきが無い)ことから、これは、オイルが回るまで、インジェクターを止めてるんではなかろうか、と思うようになりました。

空冷の930はドライサンプで、始動時にはたっぷりクランク室下部がオイルづけで、むしろ始動してスカベンジしないとじゃぶじゃぶです。だからなのか、セルと同時にドカンと3500回転ぐらい回って油圧計振り切って暖気が始まり、最初は焦ったもんです。

加えて、高温高回転を気にするもので、硬いオイルを入れるんですね、そうするとセルも重ければ、吸いあげるオイルも重い。 さらに無油圧始動が長くなるということもあります。 今はアイドリングストップに見られるように、瞬間始動ですからね。
2017年8月19日 13:16
こんにちは。
なるほど解りやすく勉強になります。そういえばコンロッドメタルで話題に上がるコトの多い某8気筒も、燃費が騒がれ出した時期でアイドリングストップの出始めのハコでしたね…

ある国産の上向きオイルフィルター(上記B社と同じ構造)には、ちゃんと逆止弁が付いていたのを思い出しました。焼け石に水かもですが。
ドイツ系は以前から上向きフィルターが多い印象です。カンパニーカーのランニングコスト上、消耗品+整備コストで得するこの手のタイプが好まれるのかもしれません。
その分ダイキャストの大仰なケースやキャップ・逆止弁まで付けて、どっちが最終的に安いのやら、といった感じもしますし、自分も同じく愛が無いなぁ、とも思いますが。

同じパターンでクラッチ切らないと始動できないのも、スラストベアリングに対するリスクを感じます。 クラッチスイッチのコネクタ抜いてキャンセルできる古いハコなら良いですが…そこでDCTというのも本末転倒で…
コメントへの返答
2017年8月19日 17:45
こんにちは。
コメントありがとうございます。

某Sエンジン、汎用ユースでは厳しいですね。

おっしゃるフィルターの逆止弁ですが、カートリッジについてるやつも含めて「ポンプ ⇔ フィルターろ紙前にあるやつは、アイドリングストップ程度なら効果あるかもですが、しょせんろ紙を通過してラインに出てゆきます。

ろ紙以降には逆止弁を付けるわけにはいかないので、0.3kg/cm2とかのチェック弁なら可能かも。 でも吐出側に詰まるようなリスクの仕掛けはしませんもんね。

調べてびっくりしたのですが、メルセデスも最近のガソリン系はみんな上になってましたね。

クラッチの件は、思ってませんでしたw。レリーズベアリングよりも、セルモータを気遣ってる癖が付いたのは、大昔の電気が弱かった車乗りの性かも(;^_^A 

この手のバカ除けは、賢い人の裏技封じにもなって、緊急脱出性が消えてますね。
2017年8月19日 20:35
>「ポンプ⇔フィルターろ紙前にあるやつは、アイドリングストップ程度なら効果あるかもですが、

閉回路のオイルが落ちるためにはどこからかエアが入らないといけませんが、その経路のどこからエアが侵入してくるんでしょう。
コメントへの返答
2017年8月19日 21:53
エンジン側のギャラリーから吸って落ちるので、下向きフィルターは漏れ出てゆきますよね、濾過前分は気密でも。

だから高い位置にある下向きフィルターは上抜きで油面下に有るものとは違うと。

プロフィール

結構おやじですが、若いつもりです。 バイクとクルマの二股恋愛です。 交流のある方は、基本「見たよ」代わりにイイネ押します。 その他は、文字通り、イイネ...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

掲示板

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

FLAT6さんのマツダ ロードスター 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/05/30 18:24:14
モナコGPでのレッドブルのマシン吊り上げ事件! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/06/03 17:47:56
HVAYING プロジェクタースタンド 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/01/23 08:02:29

愛車一覧

メルセデス・ベンツ Cクラス セダン メル子 (メルセデス・ベンツ Cクラス セダン)
3.0Rに代わる10年をリラックスして過ごせる相棒としてセカンドユースで購入。 ほぼ、同 ...
ハスクバーナ NUDA900R ハスクバーナ NUDA900R
動体視力の衰え?、から速度域を下げて楽しめるマシンに変更しました。 狙い通り、楽しませて ...
スズキ GSX-R750 スズキ GSX-R750
2005年式を2022年に購入。 2オーナ目の方のコンプリートカスタム車を譲ってもらいま ...
日産 ノート e-POWER ガンダム号 (日産 ノート e-POWER)
奥さんの買い物通勤車として、シトロと入れ替えました。(休日私のお遊び用?) →娘が結婚し ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation