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イイね!
2018年03月30日

スバルを憂う 

スバルを憂う  スバルを憂う ・・・

※お断りするまでもなく勝手な私見なので、気分を害されるなら読まずにバックが吉。





毎度意味が有るのかと思うティザーでじらせた新型フォレスターがようやく姿を見せた。
残念ながらと言うか、私にとっての予想は裏切られた。









過去の遺産を食いつぶす、過去の実りを刈り取るだけの経営陣には本当に危機感を覚える。
大体、急成長が続くと何もしなかった無難な判断、リスクを減らすだけの輩が跋扈するようになる。結果、過去の遺産を最小限の投資で根こそぎ刈り取り、スポットライトを浴びるが、彼らは次世代スバルの種を撒いたのか?。



新型フォレスターの予想を裏切ったのは、そのエクステリアとサイズ。
なんと「これまでのお客様にも配慮した」ということらしい。日本にとってはありがたい。私もウエルカムではある。しかしそれがビビりを生んで、あのデザイン。

一見、マイナーチェンジかと思う程度のキープ路線。細部だけが凝っているのはわかる人だけわかる程度。もちろん、土台は一新されXVの為につくったかのようなSUVにも有利なSGPである。悪かろうはずはない。しかし、この道はリーマンショックの5代目レガシィーの中途半端さ以上に、萎縮したモデルに見える。

まずは台数が出なかったターボモデルが消滅した。そのかわりNA2.5Lに増量した6代目レガシィーのユニットと共通化するのだろう、地味直噴。もちろんこれは歓迎されるが、2Lが消えたのは国内には痛手だろう。エコでクリーンなHVが2L+モーターで加わるのだろうが、イイ子な車だが、フォレスターの核になる構成ではない。
(追記訂正:日本仕様は従来通り、2Lと言う情報も有り:【日本仕様】最高出力:148ps/6200rpm、最大トルク:20.0kgm/4200rpm:益々快速は遠くなりにけり)
問題はそういった目に見えるダメージではない。「フォレスター」という、スバルが切り開いた快速SUVが消えたことである。


レガシィのスタートでは10万キロ200km/hオーバーの強力な高速セダンのイメージがある。ダサいスバルの車が、突然走り屋の話題に溶け込んだ。1980年代の最後。その後の黄金期にそのイメージは作られた。ボクサーサウンドと武骨なドッカンターボ。その後、インプレッサターボの強烈なWRCの走りを背景に、またもや24時間速度記録を引っ提げて1997年世界最速SUV「フォレスター」は誕生した。

これらのモデルはもちろん、ハイパフォーマンスグレードが売れた比率はそう多くない、いや今と比べれば多かっただろう。しかし、問題は技術を引っ張り、イメージを高めた高コスト車と、実際のセールスで利益を上げ、地盤を固めた大衆グレードの果たした役割分担を見失っている。

4代目の愛車だったBLEは、それこそ3シリーズやA4の背中まで迫ったし、コスパを考えると十分追い付いていた。しかし、国内ユーザには知られないまま、知らせる力を得ないまま消えて諦め、レガシィは「ただのAWDセダン」になった。


フォレスターは、後期になってSPGのフィードバックで劇的に良くなった。現行XTは、以前にも書いたが、BLEのスピリットを恐らく最も纏った最後のスバルになろうとしている。残るはBRZだけか。質感は確かにインプレッサシリーズ同様に向上しているが、高級感はどうだろうか?。そのプレミアム感は消えていると思う。

少々、「利口でない」連中が愛した「スバル」はフォレスターからも消え、賢いお得な人々に愛される便利で安全な車に埋め尽くされるのだろう。それを加速するのが今回のエクステリアだ。私に言わせれば、色々開発していたが、高速道路の分岐点に猛スピードで差し掛かり、「どっちだ!?」と右往左往するうちに、誰も反対出来ないごもっともな「キープ路線と安心安全」の道を通過した・・とスバル陣営は思っているのだろうか?。

スタイリッシュなSUVクーペが席巻しそうな高速プレミアムスポーツ、、VIZIVは一見そこに行きそうだった。もう一つは、むしろジープ臭の漂う屈強なクロカン。時代はH-CRのようなスタイリッシュSUVや、プレミアムSUVに分岐する中、おろおろしたスバルはどちらにもハンドルを切れずに分岐のコンクリートに激突したように見える。「あ、そこはアイサイトがあるかw(;^_^A  」



マーケティングの罠に過去に触れた気がするが、有る集団の客層ともう一つの客層、その価値観の異なるユーザの中間にはブラックホールが存在する。どちらも兼ね備えたお得でショ!、、に対して、どちらも中途半端というのはよくある話。それだけではなく、没個性という事。そこが過去のブランド遺産にだけしがみついた社内焼き直し車。
普遍的価値という光は有る。だがそれが、内燃機関、EV、自動運転、と様々な技術の世代交代が押し寄せている今、「車」トータルでの魅力をいったいどれほど詰め込めたのだろう。

ポルシェは964の開発時に、そのことを理解していた。FR路線や今のパナメーラの成功が夢のような、V84ドアをあきらめて、ステータスイメージを生涯続けることを決めた。それゆえ、911のステイタスはコストをかけて守りつつ、「ポルシェ=911」のイメージ遺産を上手に引き継いですべての車種が構築されている。彼らはポルシェに求められる価値をよく理解していると思う。


今度の「地味なフォレスター」も一定のお客様は、きちんと評価してくださるだろう。だが、この後6年間「フォレスターとは」という新たな価値を積み増すイメージはバラまかれるのだろうか?。黄昏の夕日を浴びて穏やかなカーライフが過ぎて行く。わざわざ停められた車に目を向けるメカニカルオタクの「スバルか!」というCMで流れるような存在感を認める笑顔は残るだろうか?。

「この車はどこに、何物にも代えがたい!」という輝きが埋めこまれているのだろうか。



今回は、余りにも予想通りの残念さで、少々過ぎた表現があふれてしまいました。

CX-5に掛けたマツダのチャレンジ精神が切り開いている未来と、なんちゃってかも知れないが成功しているエクストレイル。次々とスタイリッシュな「物欲刺激」な車や、本格オフロードの本物を持ちたい「オタク刺激」のどちらにもいかず、「よく出来た車」本当に無駄がない。質実剛健な、「これどこの車だっけ?」と埋もれない事を祈る。
ある意味無駄とは、強烈な個性なのだ。

今後激戦となるSUVプレミアム。もはやスタートラインにも並ばなかった次世代フォレスター。 私にはそう見えました。


(現行最後のターボは買いだと思う。スバルの孤高なる存在たら占めたモデルが、また一つ消えた。それが悲しい。WRXを単独で切り離した今、BRZとWRXという独立した「俺らにはカンケーネーヤ」の雛壇に去った車と、量販モデルだけ、で構成されたグレードのスバル。BRZとWRXはsti扱いにしたらば、、と思う。そうすれば「スバル」が何を失ったのか、浮き彫りになるだろう。

(よく、ムック本で過去からの系譜が乗って、黄金時代の写真がいつも輝いてるような本が出る。その時、今度の新型フォレスターはどのような扱いになっているだろうか。)



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Posted at 2018/03/30 16:45:59

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この記事へのコメント

2018年3月30日 17:06
こんにちは

FLAT6さんの期待値を大きく下回った故の苦言と理解しました。
新装備の「ドライバーモニタリングシステム」は素晴らしい提案だと思います。
どうせなら飲酒運転の検知位は入れて貰いたかったですが…

実はスタイリングに関しては私は好意的に見ています。
良くも悪くもスバルってあんなもんですから(笑)

エンジンに関してはFA20DITが消滅するのは私もショックですね。
逆にトヨタが2Lターボ載せている位なので。

ハイブリッドに関してはマジで時代遅れになりそうで心配しています。

あとFB20は未発表なだけで国内向けに用意するのではないかと予想しています。
コメントへの返答
2018年3月30日 17:44
コメントありがとうございます。

ぬるく見てやってくださいw。

ドライバーモニタリングシステムは昨今の情勢から良いものですね。あれば安心。でも自動運転への引導にも見えますw。

スタイリングは、時代を無視するならするで、もっと普遍的に詰めてほしかった。

走りのモデルはとにかく、消えてしまいますね。

バリエーションはフェイスリフトと合わせて、販売成績が促してくれるでしょうね。ただ、XVが有って、もうひとサイズ、となった時CX-5との所有感の差は大きいと思いました。 
軽トラっぽさが言い、、と言う人もいるでしょうけど。(言い忘れましたが、デザインは現行好きですから、同じ新型wも好きなんですよ( ´∀` ))
2018年3月30日 20:37
FLAT6様
スバル さんやっちゃいましたね〜。
XVは感心しましたが、まだ実車見てませんがフォレスター残念です。
これであと6年戦うのはちと厳しいかもしれません。
カナダの友人は私がほしい新型XVの6MTのサイドブレーキ仕様で楽しんでますよ〜。
私は20mmXVの車高上げて楽しみます。

コメントへの返答
2018年3月30日 21:33
こんばんは、コメントありがとうございます。

XVも海外はMT有るんですね。しかもサイドブレーキ式w。

スポーツ、と言うグレードが出来るようですが、どう見ても「スポーツ風」という昔のトヨタみたいな感じの薄っぺらいまやかしにしか見えませんね。 

パワーの無いフォレスターより軽いXVの方が、面白いでしょうね。 
2018年3月31日 15:58
旧来のスバル、ブランドイメージへの憂いもありますが
未だに出ないHVモデルもかなり心配です
その出来が良ければ、ターボモデル不在も頷けるかもと個人的には思っています
コメントへの返答
2018年3月31日 16:06
コメントありがとうございます。

技術、こだわり、凝った作り、、そういったスバルイメージを捨てると、プロパガンダで作り上げても中韓車程度のモノしか残りませんけどね。

仰るように欧州のようなハイパワーアシスト版があるなら、納得ですが、、、どーでしょ(-_-;)

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