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イイね!
2005年10月22日

3、チューニングの目的(その1)

チューニングの目的と言っても、10人居れば10人の違った目的があるでしょう、単に馬力を上げたいとか、峠を気持ち良く走りたいとか、ですね。今回は高尚な(ホントカ?)話しは少し置いといて、自分と回りでやってたお馬鹿なエピソードなど交えて気楽に行きたいと思います。

 さて、メンテナンスがばっちりとなったら最初は「加速」でしょうね。私の年代だと「ソレタコデュアル」の世界から始まっていますから、まずはセッティング(6発同調してアイドルできる車が既に少ない)が出た奴が速い、なんて世界でした。故にみんな多少は車の構造を理解できていたように思います(パソコンと同じで壊れたからといちいち店に持っていってたらどうしようもないわけで、自分である程度見れないとそもそもチューンなんて出来ない信頼性の低い時代です)
 さて、加速競争いわゆるゼロヨンが流行った頃ですが、チューニングメニューは何でもやらないとなりません。と言うのもNAですから全部積み重ねです。しかもノーマルのキャパは系列にターボ車がないので強化パーツが必要になります。で、近道すなわち最も対費用効果の大きいものから。。なんて言っても若き当時はまだ良く分かりません。例えばオーディオならスピーカに当たる部分。加速に効くメニューが重要です。①軽量化②トルクアップ③グリップアップの3点を考えます。
 でみんなは②に集中してエンジンいじるわけです。でもトルクはエンジン設計の素質そのものですから、簡単には上がりません。とにかく軸平均有効圧を高めなければならないわけで、ポート、カム、容積UP、圧縮比などまさにメカチューンの王道が必要です。
 対してシートや内張り剥がしてもちろんスペアタイヤなんぞ下ろして軽量化+ハイグリップタイヤ低圧仕様、それにクラッチ強化+メカLSDを装備すれば、こちらのほうが遥かに結果は出るわけです。人と競争する相対的な結果に執着するなら大事なお金を冷静に(ショップの口車に乗らず)後者に回せば良い訳です。

 しかし、私の場合は特に考える→イジル→結果→次はあれを。。。とそのルーチンが楽しいわけです。で貧乏な私はどうしたか、「湾岸ミッドナイト」にも有るけれど、ロータリーに行くわけです。メカチューンで金をかけずに速くなる(強化パーツはほとんど無いので)知恵とカンで手間かけて削るわけですポートを。ロータリーの場合はポート研磨はレシプロのそれと違ってカムを変えることと同意ですから、狙いの回転数でパワーが出るようにみんな削るわけですね。究極はデブコンなどでサイドポートを埋めてロータハウジングに穴をあけてパイプを接着し、ペリフェラルポートを形成するわけです(お金持ちはどこで仕入れたか、当時のGC用のペリハウジングを持ってる輩も居ましたが)。これは慣性吸気を最大限に生かすように超でかいオーバラップ仕様なわけです。回転数も当然上に持っていって馬力を上げるとトルクも付いてくる。。てな仕様です。
 町乗りはハッキリ言って出来ません。乗れないことは無いがテクが入ります。どんなテクかというとアクセルオフには出来ません。シフトのタイミングでも信号待ちでも必ずパーシャルややプラスにアクセルを保持します。そうしないと盛大なバックファイヤやノッキング(レシプロのやつとはちょっと違う)がでます。FCやFD乗っている人なら想像がつくでしょう。それでもアフターファイヤは初期のターボ並に火を噴きます。私の場合通勤にも使うわけで、そんな大それたものにはできません。最もそれでも多分13Bで300馬力には届かなかったと思います(本物のレース用は別)。で一段落としてブリッジポートに行くわけです。これも相当過激なわけで、サイドチューンやターボチューンのロータリーとは別物で、ヤマハのRZ250あたりか初期のNS250を想像していただくと分かりやすいかと思います。VTECにも似てますが落差が全く違います(下はスカスカですから)。でこれだと8000回して240馬力程度行くわけです。
ですが当時のSCだと車重1トンですから結構なものです。トルクも21kgm前後有ったと思います。ですから73カレラのちょっと落ち程度ですね。ですがこの仕様も耐久性と燃費がきついわけです。1万キロで開けると思えばそんなものですが、3~4km/lです。当時45リットル程度のタンクだから満タンで150kぐらいしか走らない。

 で、結局速さを求めてチューンしても不毛になるんですよね。それこそナンバー外して谷田部行くならいいけど、あくまで自分の足車を仕上げて行きたいわけだから。まあ、そんなこんなをやりながらエンジンの性格をイメージしてして構想を練るわけです。これが楽しいわけだから「チューン」といってもあくまで「プライベートチューン」の楽しみ方といった方が正しいのかもしれません。(続く)
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Posted at 2005/10/22 12:52:38

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この記事へのコメント

2005年10月22日 17:22
こんにちは
今日は休日出勤でした。

FLAT6さんの知識ってこの頃の経験に基づいたものなんですね。授業料も安くなかったでしょう。
自分はFLAT6さんみたいな経験がないので、うらやましいです。ただ自分が2輪に乗っていた時代に自分のKR弄りすぎて街乗りがえらくしんどくなってしまったことを思い出しました。馬力を求めると乗りにくくなるんだってことノーマルの最新型NSRに負けて学んだのもこの頃ですね。結局オリジナルに戻してしまいました。でも、そんなトライアンドエラーが結構楽しかったと思い出す今日この頃です。
コメントへの返答
2005年10月22日 19:48
いつもコメントありがとうございます。そうですねぇ、結構な時間とカネも使ってますがしかし、考えてやったことは何一つ、無駄にはなっていないと言うことでしょうか。今の仕事でも思考回路として役立っていると思っています。
 聞いて分かったことでも、実践して自分の体験化しておかないと身につかないと思います。マニュアルで規定トルクで締めると書いてあっても、ネジにオイルを塗るのか、ワッシャはどうするのか、アタリ面は脱脂するのか、マニュアルの根拠はどこからきたのか、そう言ったことを考えて失敗してみないと、一番のエキス(おいしいところ)が捨てられてしまいますね。
2005年10月23日 0:21
こんばんは。

デブコン?懐かしい響きねじ穴壊してよく使った記憶がよみがえりました。
今は電脳の時代で、そこそこ金を掛ければそれなりにリスクも少なく速くなります。いい時代です。

面研、ボーリング、オーバーサイズピストン、ビッグバルブをたこですりすり思い出します。
たしか当時のロータリーはデスビが2個あって、タイミングも別に取るんでしたよね。後輩がSA?でしたけ追加インジェクターを打っていたのを思い出します。
コメントへの返答
2005年10月23日 10:13
コメントどうもです。オヤジさんも結構道楽してたんですね。
でも、そういった体験は染み付いてるので無駄にはなってないですよね。
 ツインディスビの時代をご存知とは、また古いですね。うちのオヤジがプレストロータリに乗って来たことがあって当時小学生だった自分を乗せてくれたのですが、当時は本当にレシプロとは雲泥の差でエンジンがかかっているのがわからなかったし、驚異的な加速感を憶えています。これはツインディスビの10Aでしたね。
2005年10月23日 0:48
たびたびおじゃまします。
追加インジェクターはFCでした。
AS?は違う後輩が発売当時、購入して、RX3から格段に進歩していたことに驚いたものでした。フロントミッドシップが新鮮でした。12Aでも当時は十分速く欲しかったのですが、結局ロータリーは最初のルーチェで終わりました。
コメントへの返答
2005年10月23日 10:21
最初のルーチェということは13Aですか。ピニンファリーナのデザインじゃなかったでしょうか?。
 FCが出る頃までのレシプロは、ロータリーのフィーリングにかなわなかったですよね。現代のRX-8のレネシスはさすがのエンジンではありますが、今のH6エンジンと比べると。。。考えさせられます。ロータリーにはもっとがんばってほしいですね。

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