
(これは先週の出来事を描いたものなんですが、UPします。)
何となく、すっきりしない昨今の車達に漠然と抱いていた霧が、今日、すっきり晴れました。それは「ガンダム」とメル子を乗り比べたから。
慣熟走行とシステム調査を兼ねて、今日も「白いの」に乗って往復100km程度ですが、走りに行きました。奥さんは仕事なので私が送って行き、帰りは迎えに行くことでこれを借り出しました。
福井県の境まで、走りに行ったらご覧のように、結構な雪の名残が。除雪作業もやっておりました。そんな中をDレンジのSモードで、「BLE:3Lツインカム」や、「W205:2Lターボ」で走るいつものペースを当てはめて走ってみたのは、総合的な違いを比較するためです。
<外気温6℃>
意に反して走りの質というか、アクセルレスポンスと速度の「ノリ」はEM57モータの方が優位でした。それは3桁まではいかない範囲での走りだから、と言うのは有ります。それで外気温は約6℃程度で、ヒータは22℃にセットするものの、入れるのは連続充電する上り坂とか、充電時を狙ってw。
で、往路の燃費は「18.0km/L」、ほぼ上り勝手のルートになるため仕方ないですね。
<往路>
そこから帰りの下りは、EVダウンヒラーとして速度無制限、、だといいな、、と空想しながら回生ブレーキの強度を上げるためBレンジのSモードに。Bレンジに入れるとエンジンは常時発電モードになる感じ(電池満タンだと止まるけど)で、燃費は悪そうですが、回生の制御が強まるのと、アクセルレスポンスがもう一段上がってフルパワーになるので、直線は踏ませてもらいました。
ただし、先週にもわかったのですが、駐車場から公道に出ようとハンドル大き目に切って、車の流れが途切れた時に、Sモードでちょっとアクセル踏み込んだら(6セグ付く程度を狙って)イン側がホイルスピン即トラコン状態で、ほんとに微細にスリップ抑制はしてくれるのですが、スタッドレスの185/65/15に320Nmは半分の150Nmくらいだと思うけど、耐えれません。
なので、そもそもSモードで街中(ゼロ発進の多用)はスタッドレスには酷でして、封印すべきだな、と思いました。そういうわけで極力横Gも抑えて、タイヤにやさしい範囲での走行でした。夏タイヤでないと、ほんとにすぐ減りそう。(まさか奥さんの買い物車にOPのLSDを入れることは無いだろう、と考えていますが、ほしくなるかも(;^_^A )
それでも、トータルアベレージは同等な感じで走ったわけですが、帰りの燃費は
「37.4km/L」マーク。もう、旧世代人には、オーダが違いすぎてピンときません。
<復路>
平均すると、(18+37.4)/2=27.7km/Lになります。これは、レガシィで、大体11km/L、メルセデスで大体13~14km/Lの感覚です。そこを同じレベルで走って、27.7km/Lて・・・・。
(※ちなみに、娘と行った時は、速度それなりなので、行きは19km/l、帰りは前に2型のプリウスが走っていたのに合わせたら、46.5km/l(往復平均:32.7km/l)でした。もはや内燃機関だけでは不可能なレベルですね、しかも大事なのは今の内燃機関より元気に走って、、、というところ)
なんて感慨を持ちながら連邦の悪魔が雪山でデロデロに汚れたので洗車し、格納。
次に、メル子も約1か月洗車できてなかったので引っ張りだして洗車。この2台を洗って思ったこと。「やっぱ、ベンツは高級車というか、作りが良いな」でした(;^_^A
ます、各部の隙間がどれも小さい。高精度。質感が重厚。対してノートはBセグの買い物車に酷ですが、隙間がでかい、色々なカバーとか当てモノが無い。作りが華奢、がニスモの補強鉄板やパイプが見える。思ったより厚いw。
と言うわけで、売値2倍の差はやはりあるのだけど、ニスモは未来からやって来た感有る。
で、ガソリン警告灯が付いてたメル子で奥さん迎えに行って、スタンド経由のランチに行くのですが、、
「・・・遅い」
「レスポンスが・・・」
つまり、ノートの出足のテンポ、加速Gに負けているのです。もちろん吹け上がって行けば同等以上になるのですが、そこまでの領域を使わない。特に街中では。
タコメータ見てると、コンフォートモードのせいもありますが、アクセル踏んで、2200から2500回転以内でシフト変更する走りだと、ノートの加速Gまで達しない。
このことから悟ったのです。
昔の内燃機関は、ドライバビリティ優先というか、ドライバーが気持ちよく走れるように、キャブセッティングしてたのが、排ガス規制、燃費規制、「あれもこれも、縛られてもはややっとの思いでドライバーと対話しているんだなと。」
兄のデミオディーゼルもターボラグというか、不感帯が出足で出るけど、これも排ガス規制のためだし(広島のサムライは独社のようなズルをしないため(;^_^A。
それに比べて、e-POWERはモータでドライバーの思うままに答えてくれる。排ガスやら、何やらの規制は全て「発電作業」の中で行われ、ドライバビリティ―には全く関係ない(音は少々気になるでしょうが。でも私が走った今回のパターンだと、飛ばしたのはダウンヒルなもんで、モータのみで何とも言えない体験(;^_^A、、「ヒィーンン」
と風切り音しかしない静寂、速度感が狂う。
<ガンダム:なぜガンダムかは、いずれ・・・>
と言うわけで、法律でがんじがらめにされて、生き延びている鎖だらけのティラノザウルスのようなV6ターボなどの内燃機関。対してEM57の鋭どすぎるレスポンスや回生の制御を「タイヤのグリップ限度に合わせながら・・・」出力し、変速もなくトルク変動も皆無な世界では、もうドライバビリティの次元が違う。
ただ、メル子の名誉のために言えば、ガンダムがソロのソプラノ歌手のハイトーンの独唱のような澄み切ったまじりっけなしのアクセルワークの反応に対して、コンフォートモード(エコ)だと、普通の街ノリだとアイドル⇔2400rpmをうろうろしながら途中で1→2→3→4→5までをうろうろして、ターボラグやジェネレータのON-OFFなどのいろんな楽器の強弱を背景に、酔っ払いが歌うみたいな(これを普段は標準として使わされているわけで、それにまた体を神経を慣らされているのですね)。
それがせめてSモードでエコカタログの縛りから解放されると、200回転ぐらい上で巡行し、アクセルレスポンスも弱ブースト圏に入るため、MP3がCDになったぐらいすっきりします。さらに速度域がもうちょい上がってせめて60km/h以上になれば、ほぼ澄み切ったリニアな歌声になります。ただ、道路環境があんまりそういう走りを許してはくれないのですよね。
一方のガンダムは、まさに宇宙空間用、混雑したコロニー(市街地)を得意とし、80km/h以下の水圧世界なら、まさに水を得た魚のように走る。一方の内燃機関は、ダウンサイジングターボで定速からブースト、、、と言っても本当に本領発揮する速度域までは、ほとんど行かない0-60km/hでは、気づかす我慢しているけれど潜在ストレス。
加えて燃費です。メル子はあの1.6トンの車体で普通に走って、10km/Lを超える低燃費。高速では16km/lまで伸びる高効率エンジン、、と思って感心していたのが、「37km/L」とかの数字みて「へっ?」となるわけです。しかも出足の瞬発力には微塵もエコカー的動きは無く、ホットハッチそのもので走りながらですよ。出足亀のエコハイブリッドカーなら、そんな燃費みても「別に!」て切って捨てるところですが、此奴は。
「・・・・・・」
時代は変わった・・・・と思わされました。
それから、おまけで驚いたこと。帰宅後洗車してフロントホイールを見たら、
<錆びたディスク>
「そーいや、ほとんどブレーキ踏まなかったな。」
下りの回生で足りなくて、曲がり切れないところでちょんちょんと。スタッドレスタイヤなので、傷めないように発進加速と、高G旋回はご法度で走ったとは言え。私も奥さんもワンペダルモード一択なので、メカブレーキ使用頻度激減、その分がキャッシュバック燃費ってことですね。。
古き良きエンジン車を味わうなら、2000年前後までの旧車を確保しないと駄目ですね、気が付かないぐらいに慣らされていたけど、環境とエコがピュアなエンジンとアクセルのハーモニーを失った(それでもエンジニアが必至で対応していた)のだなと。
そういうピュアなエンジンを合法的(ガス検)に乗るなら、そのくびきの影響が出てこない時代までの車でしょうね、気持ちいいのは。
<メカポン2.7L>
そんな、テクノロジーの転換点を感じた一日でした。(だからこそ、e-POWERのスポーツマインドに振ったニスモを作った日産は偉い!。ツインモータのリーフを使った実験車こそe-power化すれば、B4の未来だったのに、、と思った)