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2005年12月09日 イイね!

9、楽しめるチューニング (エンジン編1)

無謀にも始めてしまったこのプログでの独り言ですが、チューニングの醍醐味と言ったらやっぱりドカンとハイパワー。。ってのが本流かと思いますが、ここはひとまずじっくり行きましょう。

まず、楽しめる範疇としての制限をつけようと思います。ひとつは元に戻せる、中を開けないという範囲。もうひとつは全バラまでですね。後者については昨今の場合,もはやあまり意味が無いと思っています。と言うのもノーマルのままで相当パワーが出ていますし、メーカーの開発ツールも発達し、排ガスやら燃費やらでコンピュータシミュレートして開発されたエンジンのキャパはあまり大きくありません。最適化が相当進んでいます。昔はいい意味でアンバランス(ブロックがやたら頑丈だが、ヘッドはデリケートとか)でもあり、余裕が有ったのでターボも対ノーマル比でのドーピング度が大きく、感激もひとしお(ノーマル比2倍以上とか)でしたが、現代のアルミエンジンでしかも日常を快適に、となると対費用効果で考えてもあまりメリットは無くなっていると感じています(旧車をいじるなら別ですが)

 リミッターを解放する程度で十分なパフォーマンスがありますし、はじめからそういった車をチョイスしておくことも現代では大事でしょう。昔は同じ系列のハイパワーエンジンにスワップして、狼を仕立てる、といったチューンもありましたが、トータルバランス良く仕上げる手間と費用を考えるとDIYの楽しみ以外、メリットはそう多くないと思います。というわけで、現代では「現代の車」に見合ったいじり方があると思います。触媒などの排ガス関係は守った上で、合法的に乗る方が精神的にも楽しめるでしょう。完全車検対応の範疇でのファインチューンに留めて置いた方が長く楽しめて、リスクも少ないと思います。

車という機械の集合体が、ここまでの信頼性を勝ち得る為に隙間無く積上げられた舞台を思うと、安易に手を出すことのリスクをじっくりと自身で消化し、飲み込む覚悟が必要です。特にエンジンは。
また、必要とする特性が何なのかを知ることも、まず大事ですよね。
 エンジンに求められる特性の前に、その車が持っている素性が重要ですね。トルクウエイトレシオは世間ではあまり語られませんが、パワーウエイトレシオよりもその車の性質を表す重要な指標です。人間が感じる車のパワー感のほとんどは「これ」で決まっていると思います。そしてわずかでも良いですが、加速度の増加時間が長いほど、気持ちよい加速感(いわゆる伸び)があります。ターボの加速度はその絶対値がすごく、急角度の加速度を得ますが、加速度自体の増加時間は短く吹け切るために、速度出ても加速度が+に振れている時間はさらに短くなります。従ってその強い麻薬感を大量に得ようとすると、さらに強い加速感でなければなりません。感性的に言えば、気持ち良い状態から外れて「刺激的興奮」と言えるように思います。ゆえに自分的にはターボ感覚はあまり好きになれません。 

 このように加速度の大小ではなく、加速度の増加率が長い時間、滑らかに出ることのほうが気持ち良い・・と私は思っています。これは同じエネルギー(燃費でも良い)なら質量と加速度の関係を考えると容易に「これ」の意味がわかると思います。ポルシェはこのことを良く理解しており、NAの911は初期のものこそトルクウエイトレシオが50を切らないものがありましたが、歴代45あたりを中心に車重が増えるたび、排気量を拡大してレシオを守ってきました。
(実は国産車のNAエンジンでトルクウエイトレシオが50を切る車はそう多くありません。また一番小さな排気量でこの枠に入っているのがB4の3.0Rです)

 心地よい加速度とその持続時間は丁度「3速の領域」が一番現実的に楽しいと私は思っているので、ここにスポットを当ててエンジンを考えるようにしています。
Posted at 2005/12/09 23:13:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | チューニング独り言 | 日記

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