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2011年01月16日 イイね!

素人チューナのつぶやき【マツダ SKY-ACTIVE編 その2 】

前回、従来技術とは違う「化学」の分野から出直ししたエンジンと書きました。
ガソリンエンジンでは「もっとノッキングが起きないエンジンにすれば、圧縮をあげられる、し、希薄燃焼も出来る」
ディーゼルエンジンでは「着火遅れによる爆発的燃焼が無ければ、もっと早くから燃やし始めて効率が上げられるし、もっと圧縮比を下げられれば強度を下げて軽くなるし、もっと高回転も楽に回る」

そういうわけで、原理的にポンピングロスが少ないディーゼルエンジンで、ガソリンエンジンに近いフリクションで回せて、軽く作れれば、私の乗り方では理想のエンジンとなります。

マツダが発表しているSKY-Dのびっくりポイント
・従来比20%の燃費向上(ディーゼル比ですよ!!)
・EG単体で25kgの軽量化
・ユーロ6、ポスト新長期排ガスクリア
・2.2ℓで40Nmのトルクで、5200rpmまで回る!
ガソリンと違い、トルクバンドは極めて広いと思われる。
(これは推測:多分コストも従来同等か、より安い??)

今のEZ30Rは、滑らかさの極致で気持ちよく乗っていますが現実アイドリングから2000rpmで使っています。ちょっと飛ばしても3000rpmどまり。但し、峠で飛ばす時は別です。 
かように現実の乗り方では全負荷とは程遠い領域(ガソリンEGの効率の悪い領域)で過ごしているわけです。
これがディーゼルになればアイドル時の燃費はすごい良いし、せいぜい2000rpmも回せば、マツダの発表では2.2リッターながらツインターボで40Nmのトルクですから、今よりよっぽどパワフルです。そして燃費が25km/ℓだから、ま、実態18km/ℓぐらい行くとすればアクセル気にせず踏めますね(笑)。そして今の私の運行パターンだと初回車検の3年で40万円以上浮く計算です。 いや~、私の次期FX、スバル版86危うしデス。(私の車美学ではトルクウエイトレシオがノンターボで50kg/kgmを切らないと駄目。かつ絶対車重が1.5トン以下。ただしディーゼルの場合はターボ可)

リンク:マツダの新戦略エンジンをアウトバーンで乗る(SYE) SKY-D SKY-G
ttp://www.youtube.com/watch?v=KdpfYvvdPbM


【品質工学の威力】
ここからは、私の勝手な想像なので根拠となるソースは有りませんで、勝手につぶやきます。

マツダがこのようなエンジンを開発できた要因として2つ有ると思います。

1.フォードにハイブリットの開発を止められたこと。
フォードは本国でハイブリットの開発を進めており、日本で重複する開発は無駄だと考えていたようです。
そしてフォードの開発後、移植すれば良いと。ま、合理的な決定だと思います。
そうなれば、マツダのエンジニアは「何すりゃいいんだ!、リストラか!」となるわけで、逆に生き残りをかけて徹底して従来エンジンを極限まで突き詰めようとなったのでしょう。(自治労、公務員合理化に何も出来ないまま、増税まっしぐらな政権連中はつめの垢でも飲め!)

2.品質工学による迅速な最適化開発
品質工学はまだまだ新しい技術として、取り組んでいる企業はまだ少数派でしょう。従来から技術に強いと言われていた企業ほど、導入は遅れるでしょう。それは技術畑に科学的、学術的な権威を多く抱える歴史の古いところでは、なぜそうなるかの理論の裏付けが無いため、受け入れ難いからです。

品質工学は海外では「田口メソッド」として知られています。その概念は多きすぎるので、ここではエンジン開発で先導的役割を果たしたであろう、ことのみ勝手に書きます。例えばSKY-Dの開発で思うのは、理論よりも実験ありきで開発したと思われるパラメータ設計が想像できるからです。

私は現場育ちなので、品質工学に違和感はありませんでした。それは学術的に証明できる最適化など、神様と言われるような職人の「これでよい」という手わざに遠く及ばないからです。もちろん気の遠くなるような時間をかけて何千もの論文でも積み上げれば同等以上の領域までたどり着くでしょうが、市場の速度には全く無意味です。とは言え、理論に裏打ちされた技術でないと水平展開は難しく、何か開発するたびに毎回形状決定の証明を説いて行かねばなりません。

ですから、「なぜそうなるか?」の原因にはまったく拘らず、あくまで「制御因子」と思われるパラメータを集めて機能性評価を行い、実験で得たSN比を使って、不確定な環境変化に対して強固な設計の最適化を行うことは、極めて「工学的」であり職人的で肌に合います。 
単なる統計屋では勤まらず、原因には立ち入らないが、制御因子となるパラメータを見つけるのは極めて人間臭い作業だと思います。しらみつぶしなら誰でも良いでしょうが、やはり迅速で効率的なパラメータを見つける方が、格段に早く正確に結論に近づきます。

ホンダもオヤジさんの現場主義がDNAとして生きているようなので、手法は別として似たようなアプローチをしていたと思います。元社長の久米さんの著書「ひらめきの設計図」を読むと、ホンダとは相性が良かったと思います。とは言え、現在社内でどんな形で導入されているかは全く知りませんが。

つづく
Posted at 2011/01/16 16:32:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | エンジン | 日記

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