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2016年08月07日 イイね!

長持ちする車を考える

長持ちする車を考えるさて、思い付きですが次期車選択思考のなかでも戦略思考の階層に属する大きな問題です。

世の工業製品はどちらかと言えば、大量生産、使い捨てが勝利して、広く大衆に行き渡ることで絶対売り上げを最大化させたグローバル企業が買収などの金でビンタをはたくアメリカ型の企業に飲み込まれて来ました。日本は職人型の技術を極大化させることにたけており、それを武器に成長して来ました。しかしながらこの「モノづくり」にこだわり、ビジネスモデルと言った戦略階層がまるで負けている、、ということを実は15年前ぐらいの中国市場調査で嫌と言うほど見せつけられました。が、まだ負けたわけではなく大衆製品以外、量が最終的に大きくならない市場では、まだまだ技術こそが要と言うものもあります。

「車」と言う工業製品もコモディティ化し、極端に言えばパソコンのような規格化されたパーツを組み合わせてBTOパソコンに近づいているという指摘もありました。・・が半導体程の量産性は無いため、また「好み」という要因も大きいため各企業は競争力=個性を維持できています。

前置きが長くなりましたが、今回2つの視点から「ながーく付き合える車、最後の車」はどんな車になるのか、というイメージをしてみたいことがこのエントリーになります。

一つの切り口は、「耐久性の劣化」という品質の観点です。

旧車を扱ったことのある方ならお分かりのように、背景となった年代の技術によって、維持の核も変わります。クラッシックやビンテージといった車は、「無いものは削る」で何とかなる場合が多く、金属製品比率が多く、アナログ機構なのでメカに強ければ、何とかなる?。次に排ガス規制時代の旧車でも、ほぼ似た状況ですが、まだメーカ在庫パーツやリビルド品などで継続可能。厄介なのはプラスチックやガラスなどですが、昨今だと大きさが何とかなれば3Dプリンターで何とかなるかもしれません。ゴムも大変。

そしてその次の時代の車、こいつが大変です、車の電気機材が0.1アンペアや12ボルトと言った単位で動いていたアナログ機器から、デジタルのmAや5Vと言った半導体センサーや機器類に変わった世代。インジェクション化になったらもう大変。リビルド品以外はモーテックみたいな汎用ECUで代替するしかないでしょう。またディスプレイ化したメータ類も、再販品が切れたらおしまいです。

このように、最近の車は「10年では買い替えましょう」になっており、それ以上立つと、修理に多大なコストが掛かるようになりました。税金も13年でポンコツ税と、車や工業製品を文化財とみなさないさもしい官僚制度の性でしょう。

そういう意味では964ポルシェあたりは、一番長生きさせやすい完成度かもしれません。
マツダのロードスターも部品の再販を検討しているらしいですから、大衆車と違って、スポーツカーと言うようなカテゴリーは生き延びやすくなるかもしれません。一方「大衆向けHV」なる車の将来はどうなんでしょう。世界一のメーカさんなので万全のライフサイクルコストを面倒見てくれそうな気もしますが、複雑なメカ、複雑な電気、さらに電池、と劣化要素と信頼性要素を考えると、そもそも10年程度でリサイクルになる前提でうまく回っているのかな、初代プリウスはどんな生存率なんだろう。HVはなぁーと気になる。


さて、もう一つが難しい問題ですが、陳腐化する「機能の劣化」です

デジタルカメラみたいな性能の世代交代が激しく、また新しいインターフェース(EVF)や撮像素子の進化が著しいもの(ただし、急成長時期はいつまでも右肩上がりではありませんが)これらは、物品のハード寿命はしっかりあっても先に、機能陳腐化が、存在価値を消されてしまうケースです。排ガス規制のような法的縛りの場合もありますが、例えば「自動運転技術」や安全上の「保安基準」の強化では、エンドユーザにおいて抹殺はされませんが、世間的に圧力がかかるかも。


ガソリンからクリーンディーゼルやHVといった環境技術車が普及してきたけれども、ようやく実はEVの時代が急速に広まる感じを最近持ちました。もちろんテスラ「モデル3」の登場です。

いずれEVになることを1990年ぐらいに色々調べてイメージしましたが、当時のレベルでは電池のエネルギー密度が3倍程度にならないと太刀打ちできない、、と、逆にそれがスタートの号砲になるな、と思いました。リチウムイオンの次かな、、と思っていたら、リチウムイオン自身も高度化と、先端技術から十分な「既存技術」へとこなれたこともあって、いよいよ普通に使えるかなと。で、モータ類は橋渡し技術であったHVの普及で十分な量産化、低コストな生産技術が普及し、機は熟してきたなと感じました。



ゴムと、プラスチック。メカニカルな部品が少なければ少ないほど「摩耗」に伴う故障からは遠ざかれます。半導体の寿命も耐振動、環境さえ許せば、極めて信頼性は高い。CVジョイントブーツ、ホイ-ルベアリング、エアコン類、そう言ったものしか故障しそうにない感じ。ただ、テスラを見た場合には、巨大なモニターとパソコン?の上位互換を持つ機材が提供されるなら、これも解決できそうです。
ただ、EVの場合は電池という、ちょっと未知の高額劣化部品もあるけれども、、、


大排気量多気筒エンジンの次は、EVなのかな、と思う今日この頃。一方で新型ロータリーの聞こえてくる噂もワクワクするモノが有りますので、冒頭述べた「好み」という理性を超えたところで財布のひもを決めるのかもしれませんが。
Posted at 2016/08/07 20:57:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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