
この手の話をUPしたのは、
「戦局の転換」で5月22日からでした。
それから、あれよあれよ、と進み、ほとんどレールの上に乗ったように、米中激突となりました。レコードに針を置いたかのように、ストーリを奏でながら、予定通りに進んでいます。地上波みている層は、ウイルスなど目の前が大変なので、特に関心もないかもしれませんが、歴史的重大局面に差し掛かっています。
日米英>+豪印ニュージーランド>仏伊独加 という対峙ウエイト順の対中国包囲網は、
明確に「中共」をターゲットにした「対中国共産党崩壊戦」で合意した、あるいは8月末のG7+でまとまる運びになると考えています。その為、チャイナに東シナ海、南シナ海の領海で因縁つけられている周辺諸国に対して、明確に「違法」と宣言しました。
ポンペオ国務長官は、もし次の4年の任期をトランプ大統領が勝ち取ったならば、その政権の国家安全保障上の最大の脅威は何か?と聞いた記者に対して、明確に
「・・・・・それは中国共産党だ(Chinese Communist Party)」と答えた。
日本では、必ず「中国」と翻訳してごまかす部分ですが、アメリカは明確に切り分けています。そして中国共産党は、この「中国共産党」と名指しされることを極端に嫌い、ネット上の記事でも「共産党」をターゲットにした記事には特別扱いで削除に余念が有りません。
そして、まだ決定ではありませんが、以下の記事が意味するところは、中共に対する最大の脅しであり、リークもとは米政府でしょう。
米、中国共産党員の渡航禁止を検討!
これって、「赤狩り」ですよね。そしてこれこそが、一番の武器だと思われます。
なぜなら、中国国民ではなく、独裁者の手下のみを狙い撃ちにしており、かつ資産や家族が既にアメリカに避難している幹部は多い。ナチス崩壊後の党員が世界でどう追われたか。
彼らはそれを思い浮かべていることでしょう。
ポンペオ:中共、自らイランやベネズエラの一味に
ポンペオ:中共は習近平を批判するの 反体制派徐章潤氏を拘束逮捕 MOV 共有情報
ファーウェイ職員にビザ制限 ポンペオ長官「中共は世界最大の脅威」
これらは全て、中共組織崩壊をターゲットに、そして経済機構を極力ダメージを与えないように(物理的被害を出さないように)進められると思います。
しかし一方で、人民解放軍の制御は困難で、アメリカはどうするのでしょうか?。
「脱党」がグーグルトレンド入り 米が共産党員の入国禁止の報道受け
日本人は中国と言う国の国体の成り立ちをおよそ理解している方は少ないし、また地上波なども故意にその情報を解説しない。なぜなら、今アメリカが進めている「中共解体」への知識を深めることになるからだろう。
以下は、海自の幹部学校の論文で少々古い(8年前)執筆であり、公的文書では有りませんが、理解の助けとなるのでこれから起きることの理解のために、読んで損は無いと思います。
もう一つは、この6月の記事ですが、近年政府はトランプ大統領に変わった時から、その遅れを取り返すべく強力に「建前」を捨てて、実利に走る装備体系に舵を切っていますが、その理由も対中国海軍との戦力さの分析と、アメリカの理解から生じたものです。
防衛駐在官の見た中国 (その11) -中国共産党と人民解放軍-
ttps://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/col-025.html
中国は日本のシーパワー及び海上自衛隊をどのように見ているのか。
ttps://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/082.html
と言う理解の前提を踏まえて、少し変わったかな、というのがトランプ大統領の選挙戦略に合わせたイベントの発生です。
前回も述べましたが、アメリカは7月13日に突如、明確に態度表明しました。
南シナ海巡る中国主張、米が公式に否定 「完全に違法」
そして、
ポンペオ長官、法輪功弾圧について声明「21年間はあまりにも長く、終わらせねば」(2020.7.21)
英外相、中国がウイグル人に「おぞましい」人権侵害と非難
と、対中共が後戻りできない布石を打ちました。実際きれいごとですが、知ってて今まで放置して置きながら、何言ってんだ、と日本人は思いますがそこは、仕方ない。(アングロサクソンは食えませんね)逆に、もう阿片戦争前夜で、イギリスも本気です。
これ以後は、ストーリはおおむね変わらず、イベントの時期が問題になりますが、
習近平氏が唯一恐れる「北戴河会議」は開かれるのか(2020.7.15)
武漢ウイルスを理由に、年寄りが危ないとして先延ばしや、大洪水で暴動を恐れて北京を離れられない習近平の都合も利用され、8月に開かれるか難しい情勢ですが、これが開催されると、失脚させるクーデターか、返り討ちに会うか、微妙です。個人的にはニイタカヤマ登ってほしいですが。(そうしないと、また何十年も中国国民は奴隷です)
、
下に2つの記事を紹介します。
アメリカがどうしても中国共産党を破滅に追い込みたい「本当のワケ」
これは、中国共産党を、組織的に破壊するために必要な、共産党組織を理解する必要があります。そして、「単位」と言う、いわばヤクザのシマ単位を束ねている構成だとわかります。
次に、中共の得意技は、攻め込むときに「休戦協定」を結んで、相手を油断させ、自作自演で「攻撃された!」と叫んで背中を撃つことです。盧溝橋事件まで戻らなくても、つい先日の中印国境紛争で、武器を使わず手を引くと手打ちにしてから、闇討ちです。そして「先に手を出したのはインド」と喧伝しています。もうDNAですね。だから日本は尖閣で手をこまねいているわけで、これは相手が攻める準備万端での因縁工作です。
ところが、対米にこの手は通用しません。アメリカは(イギリス)もっとえげつないわけで、最初の一発を引かせるために締め上げます。下の記事は、まぁ鵜呑みには出来ませんが分析は外れていないと思います。
中国の「南シナ海人工島」をトランプが爆撃破壊する可能性
まぁ、ユーゴの中国大使館誤爆事件など、アメリカはB2爆撃機での精密爆撃で大使館に回収したF117の墜落機の残骸を関係者もろとも吹っ飛ばして、「まちがえた」と謝罪したが、後ろめたい中共は追及できなかった事件がありましたね。同じように、「間違えた」で突然滑走路に穴が空くかもしれません。もともと弱小国向けの張ったり軍事施設で、完全な制空権なしには、使えない基地ですからね。
そして、その危険性が非常に高まっているのが、
米海軍の原子力空母2隻、南シナ海で再び軍事演習(2020.7.21)
当初7月前半のみの予定が、後半も別途演習となりました。私は空母が前線に入る限りはまだ脅しの段階、と言ってきましたが、そうでもないかもしれません。多分にパフォーマンスも含まれているかもしれませんが、24時間の離発着、航空戦力の緊急展開、実戦モードでの訓練らしいので。
今アメリカは、台湾付近の東シナ海は、さすがに本丸すぎること、日本の米軍基地が近いことから、尖閣や台湾で始めるのはまずかろう、、と。んで南シナ海の国際法上の違法と認定されていて、アメリカはチャイナの領海設定は違法と宣言してますから、これを無効化するために、これまでのEEZから、ベトナム、フィリピンの合意の上で、彼らの主張する領海へはみ出すことが想定されます。チャイナに文句言う権利は無いので、これで無効化宣言を勝ち取るために。これがもし、最初の一発を撃たせることになれば、それはそれで、トランプの選挙戦には大歓迎となります。(しかし、対艦弾道ミサイルを迎撃できるとの自信が無ければ、出来ないので、絶対相手が撃たないか、迎撃できると読んでいるか、いずれかですね)
どちらの陣営も腹黒いですが、チャイナに後が無いのは明白。
不意の暴発が起きない限り、次の大きな動きは、G7会議の後でしょうね。それまでは、しばし静観し、車の話題に戻りますかね(;^_^A
Posted at 2020/07/21 19:12:20 | |
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