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2022年07月23日 イイね!

ブレーキパッドの交換

ブレーキパッドの交換ベルリンガーのブレーキパッドを交換しました。





手に入れたGSX-R750には、マイナーなフランスのベルリンガー製キャリパーが装着されています。オールアルミの削り出し品です。マイナーゆえにパッドも選ぶほどで回っていません。互換メーカのものも、昔は有ったようですが、今は廃盤みたい。なので、純正一択ですが、ロード用とトラック用の2種が選べます。

そこは迷わず、ロード用の「1200S」を選択。 どっか安い出物は、、、と探して、アップガレージで展示品が安く出ていたので、左右セットでポチ。
定価税込みの左右セットで¥16940のところ、送料込みで¥11770で買えました。



AEROTEC用のパッドはそれなりに凝ったつくりで、独自の特許構造のパッドピン無しで、直接キャリパー側の壁ピンにダイレクトに制動トルクを伝える構造の形状です。そのため、ベースプレートはレーザ切断で高精度(らしい)。

<写真撮り忘れたので、拾い物>


加えて、ロード用というけれど、摩擦材を見ると、メタリック系の感じで、以前ハヤブサで愛用していた、メタリカと似た感じの光り方。

ベースプレートはピストン側にセラミック溶射と思われる白色の塗装面があり、プレート厚は4mmで、摩擦材も4mmで、総厚さが8mm。摩耗お知らせ溝が約2.8mm深さ切って有り、溝が無くなったら、残1.2mmで交換を促すということなんでしょう。現実には、4mmの摩擦材が2~2.5mm減ったら、交換どきでしょうね。ベースプレートへの熱容量が減って、温度変化が敏感になるでしょうからね。トータル厚が8mmなので、限界は5.5mmを切ったら寿命と考えます。



車検用の点検時にフロントの右はまだ3mm有りそうでしたが、左は片方溝わずかまで減っており、「これは要交換」と思われましたが、ほとんど車検まで乗らないので、代替品や安く買えるところを物色してました。 結局、まずは純正品、ということで選択。
現在のタッチは、握った分だけ効く全くリニアな感じで食いつきゼロの感触。公道では連続して熱入れないので、もう少し軽く食いついて、指1~2本で操れる方が好みです。

にしても、左だけが右よりだいぶ減っているということは、ピストンの戻りが悪く引きずりで減ったと考えられます。なので清掃、揉みだしやった上で、左右とも同時交換します。これで、私が乗る間はもう、交換することは無かろう、と思います。しかし、パッドの減り方をみると、片減りなく、ラジアル、アキシャルいずれも平行に綺麗に減っており、キャリパーの剛性は非常に高いと思われます。握りこんでふわふわした感じは全くなく、カッチリしています。

早速、夕方になって作業開始。
①最初にニードルグラインダで、面取りを回転方向の前後に施します。


②キャリパー取り出し
回転方向のお尻側のパッド固定ピンを緩めておきます。
そして、片方ずつキャリパー固定しているラジアル方向のチタンボルトを緩めます。
(ボルトは左側は少し軸力が抜けていました、これが減った理由かもしれません。)

ひもでブレーキホースやジョイントに負荷がかからないようにひもで吊します。
で、ブレーキクリーナで洗浄。歯ブラシでひと通りきれいにしてから、考えるに、
かなり減っているのにブレーキカップはFULLの状態。このままピストンを押すとフルードがあふれる公算大なので、先に注射器で抜いておきます。(モリワキのリストバンドが活躍)そもそもFライン超えていたのでふた取るだけでこぼれましたw。

10ccほど抜いてから、パッドの間にちょうどディスクと同じ厚さのスパナが有ったのでこれを加えて回転させてピストンを引っ込めます。
緩めておいたパッドピンを抜いて、パッドを入れ替えます。

外すとやはり、思っていた通りR2の型番で、レース用パッドがいれてありました。なので、同じ純正とはいえロード用になるので、だいぶ効きが変わると思われます。



ちなみに、外したパッドは一番減っていた側で残1mm、一番残っていた側が3mmでまだ1mmしか減っておらず、あと2mmは使えますので、右1組は一応まだつかえる。



新品のパッドを装着し、ディスク厚5mm分の隙間が出来るところまでピストン戻すと、カップからあふれる寸前まで液面上昇したので、フルードは戻す分はいらないと判断して捨てて、もう少し右側分を見込んでさらに5ccほど抜きます。

パッドグリースをピストン側の当たり面に塗ってからパッドを入れて、再び固定ピンを入れて軽く締めておきます。ベルリンガーのAEROTECは、産業用のような作りで、センタリングピンのようなものが無く、両端に半月の切り欠きが有り、これを両端のピンで固定するだけなので、交換は本来キャリパーを抜かなくても簡単に外せます。しかし、減った分を押し込んだり、掃除を考えると、結局キャリパーは外した方が早い。

で、キャリパーを戻してラジアル方向の固定ボルトを戻します(カッパーグリースが塗って有った)。この時手締めで、ブレーキレバーを握ってディスクにパッドを握らせて、キャリパー全体をディスクになぞらせてセンタリングします。(ちなみに、キャリパーとボルトの隙間はほとんどガタが無く、ボルト2本を軽く締めるとほとんどキャリパーはガタつきません)

一応、鏡で隙間を見て、左右のピストンの飛び出し量が均等な位置にキャリパーが来ていることを確認し、ボルトを締めます。この時悩むのが、締め付けトルクをマニュアル通りの純正トルクで占めて良いのか?、チタンボルト用に軸力抜かないとだめなのか??。 

しかしながら、設計上は固定ボルトの締め付けトルクは制動トルクから決められており、インプット側が変わらないので、軸力も同じでないと設計上まずいだろうから純正トルク3.9kgmで締めることに。

同じく右側も同様の手順で行います。こちらはまだ半分以上残っている感じなので、使いたいと思ったもののレース用パッドのため、左右で摩擦特性の違うパッドを混ぜるのはダメだろう(弱点補い合って良いかもとも思うけどフロントタイヤに対して左右ディスクはオフセットしているから、効きが違うとモーメントが発生し、振れる気がする)との判断で、こちらも交換。

何度かレバーを握ってフルードを送り込んで液面を確認。まだMAXより上なので、その分を再び抜いてから、フロートバッフルとなるパッキンを入れてもMAX超えないようにしてから、蓋を固定。こぼれた分が有るのでホースで水をたっぷり掛けて、フルードを洗い流します。

整備前に洗車したばかりでしたが、再び水洗いです。 さてこれで完了。これで私のSS乗る寿命までは、交換しないで済むかな。
しかし、こう暑くてはチョイノリもままなりませんね。 年配のリターンライダーな方々も、この時期は家で眺めるだけかな?。

Posted at 2022/07/24 18:28:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | GSXR750 | 趣味

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