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2022年10月21日 イイね!

バイクの乗り方 Vol.4:「車とバイクの違い-①」の巻

バイクの乗り方 Vol.4:「車とバイクの違い-①」の巻前回がバイクに乗る「ライダー自身」の特性についてのヒントでした。
次はバイクの特性についてのヒントになります。

車の運転とバイクの運転の最大の違いは、車の運転ではドライバーは「身体+乗り物」のバランスを考えなくても良いことです。車ではバケットシートに体を固定すると、びっくりするほどGセンサーの感度が上がります。ところが感度がさらに大事なバイクでは、体が自由に動くので、意識しないとGの感度も精度も下がってしまいます。




当たり前ですが、車は自立していますが、バイクは止まっているときは足で支えないと、左右どちらかに転倒します。ところが走り出すとバイクの自立力、ジャイロとセルフセンタリングのおかげで、倒れそうになってもアクセル開けるとバイクは直立しようとします。だから、路肩の無い広い道路なら、ひたすら転ばず、蛇行しても倒れないで済むので、速度が30km/hぐらいを超えると、ライダーは直進時には「転倒しないようにバランスを取りながら、、、」なんてことは考えなくなります。この状態時はあたかも車と同じように、曲がる、止まる、、だけを考えれば良くなります。(この基本はライテクを考える際の土台になります)


<ex:イメージトレーニング>
法定速度で走っている公道(;^_^Aです。直進から軽くブレーキ掛けて、ブラインドコーナに侵入します。この時の車とバイクの工程順序を比較して追いかけて見ましょう。

車の場合:
アクセルオフ(右足)、ブレーキ(右足)、車体に前荷重の姿勢を与えてからハンドルを切り始め、旋回円周と車のヨー(旋回)を同期させます。次に定常円で発生する横Gを前後輪で受け、外輪と内輪のロール剛性と釣り合うロール角で維持、そして脱出円(定常円の接線方向)にハンドルを戻して車体のヨーを減らしてゆきます、代わりに加速Gをかけて、前荷重を抜いて、後ろ荷重に。これが普通の動作で、前後Gをアクセルとブレーキで、旋回Gを両手のハンドル操作により制御します。旋回から直進に戻る時は、ハンドルを緩めれば、車のセルフセンタリング力でハンドルは中立に戻ってゆきます。

バイクの場合:
アクセルオフ(右手:手首))、ブレーキ(右手:指の握力)をかけ、同時に減速Gを受けた上体の前屈を支えます(腹筋と上腕)。そしてブレーキを緩めつつ、バイクをイン側に傾けます(Q1:この時どうやって傾けますか?)。
この時の旋回円の挙動で(倒れこみ速度)を何で制御するか?)、そして定常円に持ち込み、パーシャル(加速勝手に右手首を調節し、倒れず膨らまずの速度を維持)でクリッピングポイントにバイクを持ってゆきます(Q2:それをどこで調整しますか?)。
で、コーナ出口に向けてアクセルを開けつつ(バイクは自立して起きようとする)、バイクを起こして、直線に向けての加速でリアに荷重に移しながら加速し、バイクが直立した時点でハンドルは直進になっているハズです。



と言う具合に、車では必要の無い「転倒しないようにバランスを取る」という動作を実は向き変えで強いられています。ところが、これをライダーが「俺が」バランスを取って走っている、としたら大間違いで、バランスはバイクが取るように設計されています。だから、アクセル開けたら、バイクは基本まっすぐ走ります。ところが左右非対称に荷重をかけると、重い方にバイクはバンクし、バンクした方にハンドルは舵角を付けて、曲がります。アクセルで、速度(遠心力)とバンク角が釣り合ったところで「定常円旋回」に入り、ずっとそのまま同一円周上を回り続けようとします(実際はアクセル開けないと走行抵抗で速度が落ちるので開けて釣り合わせるわけです)。

車に疲れない運転の基本があるように、バイクにも疲れない運転の基本が有ります。それは私の場合、バイクに意思を伝えるときだけ(馬に鞭や、手綱を引くような時)は少し力を使いますが、それ以外はバイクがバランスを取るので、力は不要です。このロジックが頭の中に、「歩くときには足と反対方向に手を振る」と言う動作を無意識にやっているがごとく、操作していればそんなには疲れません。前傾での手首や首など、日常とは違う姿勢で使う筋肉は疲れますが(;^_^A

それに気が付かなくてもバイクには乗れます。それは走りだして30km/hぐらい速度が出ると、先に述べたようにバイクがバランスを取ってくれて、ライダー側は乗ってるだけで良くなり、直進するには体重をバイクの左右均等に掛けるポイントにさえ意識すれば、左右にふらつくことも有りません。その後、右に曲がろうと思い、右側に体の重心を移すと、自動的にバイクにはバンクが付いて、舵角が付いて、曲がってくれるのでその大小を感じながら適当にやり過ごすと、今度は再び直進状態を再現すればよい、、となります。

そのため、「乗りやすい」と言うバイクほど、どこで打ってもまっすぐ飛ぶラケットのように、スイートスポットが広く、「バランスを取りながら乗る」と言う状況のライダーには楽なのですが、上達はしにくいというか、スイートスポットが分かりにくい。半面色々体重移動しても、安定しているので色々とトライしても一線を超えるバランスには至らないため、気楽に乗れる。そうすると体から力が抜けて、案外体力使わない乗り方に近づいたりもします。だからこれもバイクを選ぶべき順番にもなるのですが(;^_^A。


おさらいになりますが、つまり、ライダーがバイク+ライダー合計の重心を「崩して」バイクの左右荷重をどちらかに移動することで、バランスが崩れ、バイクはその崩れた重心と釣り合うバンク角に収束するようにハンドルに舵角が付きます。そこでライダーは右手首でアクセルワークにより前後加減速でバイクが向かう旋回円のどの半径かに合わせます。それがカーブの曲率にバイクをなぞらせる「操作」と言うことに成ります。

だから、ライダーは、「バランスを取るバイク」と「バランスを崩すライダー」の合作で運動していることに成ります。それゆえライダーはハンドルに体重を乗せても、ハンドルの回転軸(ステム軸)の回転方向の邪魔をしてはいけないのです。それはバイクが自動バランスを取ろうとしている動きを、ライダーが壊すことに成るからです。(表現が難しいですが、「スラロームが旋回では無い」ということを感じ取ると、ちょっと光が差すかもw)



車と一番異なる部分がこの動作順序に有ります。
バイクでは『ハンドルは直接切るのではなく、ライダーがバイクの主にロールを通じて「切らせる」のです。』
これが人間の本能を「反射レベルで」再教育鍛錬しないといけないポイントになります。「リアステア」と言う言葉の共通翻訳が有るのか知りませんが、実際にこれを体の動きで指導や表した話は聞いたことが有りません。私だけかもですが・・現在の私のやり方は、ほうきを使って、魔女宅のキキ嬢のライテクを言葉で表せるので、それで理解できると考えています。


この「ハンドルを切らせる」動作は、バイクのジオメトリ上発生するセルフステア機能を使うものですが、公道上ならほぼすべてこれでカバーできると思っています。このための入力方法の一連のノウハウ?が秘孔ですが、それは動かし方だけでなく、その結果の感じ方とセットになっています。


バイクのハンドルの切り方には、私的には大きくは3つ領域が有って、

一つは①低速の0~30km/h未満の、バイクのセルフステアも自立力も弱い領域でのそれを補う操作。不安低でよたよたしがちな領域。

次は②30km~120km/h当たりのほぼ、セルフステアのみで不自由なく操れる領域(バイクの種類によって、この境界はかわりますけども)。

そして③それ以上の領域は、セルフステア+ハンドル操作も使う領域。


簡単に噛み砕いて言うと、この3つは
①がセルフステアが弱く、ライダーが先行して切るケースが必要(ジムカーナ的な操作)な領域
②ほぼ荷重操作のみでセルフステア任せに出来る領域。
③はバイクの立ち、セルフセンタリングが強すぎて、これを弱めるために逆ハンドル先行や、舵角抑制をする領域。ここは、公道ではあまり使わない速度範囲となるので、割愛します(;^_^A SSだと本来は、本領発揮の③の領域でこその面白さが有るものの、サーキットでしか使えない速度域ですので、腕を磨くにもサーキットに行くしかありません。(とはいえ、SSはとても精度高くセルフステアも引き出せるので、秘孔が分かれば、十分これだけで疲れ知らずに速く乗れます)


と言う所で、長くなったので、2回に分けます。
(変に伝わって、間違うと嫌だなと思ってぼんやり書くのでさらにわかりにくく迷宮化するかも(;^_^A。)
Posted at 2022/10/21 22:34:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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