宇治（その１　室町幕府最期の地、槇島城と巨椋神社）

今週は久しぶりに京都府宇治市に行ってみました。
まず、室町幕府最期の地、槇島城に行ってみました。
現在は近くを京滋バイパスが通っており、宇治西インターから割と近い場所にあります。
元亀4（1573）年、織田信長に京を追われた室町幕府15代将軍足利義昭は、京都から槇島（真木島）昭光がいるこの槇島城に居を移します。しかし、羽柴秀吉、明智光秀、柴田勝家らからは川下の五ヶ庄より、また稲葉一鉄らからは平等院周辺から攻撃を受けて、義昭は昭光等と河内へ逃走し室町幕府は事実上滅びました。
現在は城の遺構は何も残っていません。槇島公園に記念碑が建っていますが、実際の場所はこれより南側の槙島町薗場、大幡付近にあったそうです。



槇島公園の場所は、ネット上でもなかなか特定できなかったので、槙島町の公園らしきものを、Googleやライブドアの地図情報サービスの航空写真から、公園らしきものを特定して、プリントアウトしてたどり着くことができました。

次は、宇治市小倉町のあたりに行ってみました。
このあたりはかつて巨椋池という湖のような大きな池がありました。現在は干拓されて面影は残っていません。巨椋神社は、巨椋一族の氏神です。

井沢元彦氏の「逆説の日本史・２古代怨霊編」では、天智天皇の暗殺説があり、このあたりに天智天皇を祀る社があったと書かれていました。現在は巨椋神社の境内に祠が移されていると書かれていましたが、どの祠のことかよくわかりませんでした。
次は、平等院周辺、宇治の中心部へ向かいます。