
先日からNHK大河ドラマ「花神」の総集編(全5巻)をレンタルビデオ屋で借りて少しずつ見ていましたが、ようやく見終えました。
幕末ファンの中では知る人ぞ知る名作でしたが、実際素晴らしい作品でした。
「花神」といえば、司馬遼太郎氏の小説で大村益次郎を題材に描いた作品ですが、ドラマでは「世に棲む日々」の吉田松陰、高杉晋作、「峠」の河井継之助などその他の同時代を描いた司馬氏の作品を巧みに組み合わせ、丁寧に描いていました。
大村益次郎を演じた主演の中村梅之助、吉田松陰役の篠田三郎、河井継之助役の高橋英樹は予想通り素晴らしかったですが、特に桂小五郎役の米倉斉加年が素晴らしい演技でした。
高杉晋作役の中村雅俊や、山県狂介(有朋)役の西田敏行は、実際の人物の写真などと比べてギャップがあるかな、と最初は思いましたが、実際見るとよく演じていたと思います。
岡江久美子や大竹しのぶ、加賀まりこも今と比べれば若いですが、あまり美しさは変わっていないような感じでした。
どの俳優さんも役作りをすごく頑張っていたようで、ドラマの中で、毛利敬親(なんでも「そうせい」と許可をするので「そうせい公」とあだ名された幕末長州藩の藩主)役の金田龍之介は顔を若干ひきつらせて、首をがくっとしながら「そうせい」と言っていましたが、世に棲む月日に出てくる毛利敬親のイメージそのままでした。また、現在の役者と比べて演技が自然で、逆に現在の役者は演技が少しオーバーなのかな、とも思いました。(「花神」に興味を持たれた方は、
ウィキペディアに詳しく解説が載っています。)
ウィキペディアにも解説されていますが、当時はビデオテープが効果だったため、繰り返し使用していたようで、全編のマスターテープは残っていないようです。したがって全編のDVD発売は困難なようです。これだけの作品なので、全編見てみたいのに残念です。
現在の大河ドラマ「風林火山」も演技派を揃えてなかなか面白いドラマですが、たまには昔の大河ドラマと見比べてみるのも楽しいと思いました。
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Posted at
2007/06/23 22:13:34