飯田の後は、天竜川を南下し、県道1号飯田富山佐久間線を通るルートを使用しました。
しかし、これが大失敗。愛知県北設楽郡豊根村(旧富山村)で崖崩れのため通行止め。
これなら、信玄上洛ルートの青崩峠や、兵越峠を通れば良かった・・・結構な悪路のようですが。
おかげで浜松市に入るともう夕方に。
とりあえず、
二俣城へ。
二俣城は天竜川沿いの難攻不落の城で、武田、徳川の攻防の舞台としても知られています。
元亀3年(1572)10月、武田信玄は大軍を率い、信濃を経て遠江に進入し二俣城を攻撃しました。武田軍は力攻めの方法をとらず、城の水の手を断つ作戦を選びました。徳川軍の城兵が崖に櫓を建て、釣瓶で天竜川から水を汲み上げているのを知り、上流から筏を流して井戸櫓の釣瓶を破壊したため、2ヶ月ほどで二俣城は落城しました。
天正3(1575)年5月、長篠の戦いで勝利を得た徳川軍は、遠江から武田勢を一掃すべく二俣城の攻撃に着手しました。鳥羽山に本陣を置き、毘沙門堂、蜷原、渡ヶ島に砦を築き二俣城を包囲しました。武田軍は7ヶ月で兵糧が底をつき城を明渡しました。徳川家の支配下になったため二俣城には家康の重臣大久保忠世が入城し、徳川が関八州へ移封する天正18年(1590)まで在城しました。
この間大規模な修築がなされ天守台を始めとする諸施設を構築したと考えられています。
大久保忠世が在城中の天正7(1579)年9月15日、家康の嫡子信康の自刃事件が二俣城で起きました。信康とその母築山御前が武田と通じていたことを理由に、織田信長が信康を切腹させるよう家康に命じた事件です。
家康の移封後は堀尾吉晴が浜松城に入り、二俣城はその支城となりましたが、慶長5(1600)年に堀尾氏が出雲に転封すると廃城となりました。
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二俣城近くの
清瀧寺です。
清瀧寺は、京都知恩院の末寺で、本尊は阿弥陀如来、浄土宗の寺院です。
天正7(1579)年9月15日、岡崎次郎三郎信康が二俣城で自害した際、遺骸をこの寺に葬りました。法名を騰雲院殿三州達岩善通大禅定門といいます。
天正9(1581)年、徳川家康はこの寺に来臨し、清水の湧き出るのを見て寺名を清瀧寺と名付け、信康に清瀧寺殿と諡をしました。
境内には、信康の他に殉死した吉良於初、当時の二俣城主大久保忠世、三方ヶ原で討死した中根平左衛門正照、青木又四郎吉継らの墓もあります。
境内には二俣城の井戸櫓が復元されています。
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そして、
浜松城。
浜松城はかつては、今川の臣飯尾氏の居城で「曳馬城」と呼ばれていました。
永禄11(1568)年徳川家康が攻略し、自らの居城としました。
元亀元(1570)年に家康は本拠地を岡崎城から移し、浜松城と城の名前を改めました。
元亀3(1573)年、武田信玄が浜松城を素通りし、西上しようとしたところ、徳川家康は浜松城から打って出て、三方ヶ原で激突しました。しかし、徳川軍は武田軍に敗北を喫してしまいます。
その後、浜松城は武田軍へ備える必要もあり、拡張・改修を加えました。しかし、武田家滅亡後、駿河、甲斐、信濃へ領土を広げた家康は、天正14(1586)年、浜松城から駿府城に本拠を移しました。
天正18(1590)年の徳川家康の関東移封後は、堀尾吉晴、堀尾忠氏が在城しました。
江戸時代は譜代大名達の居城となり、水野忠邦他幕府閣僚への登竜門となった城で「出世城」と呼ばれました。
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と遠州は少し消化不良気味。三方ヶ原古戦場、曳馬城などまだ宿題があるのですが、もう暗くなってしまいました。ということでうなぎを食べて帰ろうと言うことで
食べログで人気の
かんたろうへ。
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と、すこしいつもに比べれば回る数も訪れる施設も地味な感じですが、雪、桜、史跡と楽しめました。
Posted at 2010/05/04 20:43:14 | |
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