
こんばんは。
最近、暑いですね。
仙台は梅雨明けしたような快晴でした。どっかにドライブに出かけたくなるような気持ちを抑えて仕事をしておりました。
さて本日はネットのネタではございません。
珍しく(?)BMWのネタでございます。
現在、I・DA・TENが乗っているF30型の3シリーズは世の中のダウンサイジングの流れの中でラインナップはガソリン・ディーゼルともに4気筒が中心です。
E46まで存在した2000ccの6気筒も既になく、6気筒のラインナップはAH3とGTとツーリングくらい、あとは今度追加される4シリーズにも導入されるそうです。
1つ上の5シリーズにも4気筒がラインナップされている(3と同じN20系)わけですから仕方ありません。
この状況に以前からのBMWのオーナーの皆様からは『伝統の直6』を堪能できる選択肢が極めて少ないという嘆きが非常に多いと聞きます。
所有したことはありませんが、直6のシルキーシックスは確かに素晴らしいエンジンです。
しかし、直6だけがBMWの魅力なんでしょうか。
既に直6を作っているメーカーも激減し、I・DA・TENが知っている範囲ではBMWとボルボくらいでしょうか。(ボルボはなんと横置きですが)間違っていたらゴメンナサイ。
I・DA・TENも以前は国産ですが、直6エンジンを3台(R30のL20ET、R32のRB20DE、R34のRB25DE)乗り継いできたこともあり、直6信奉者でした。
でもBMWの直4も素晴らしいエンジンですよ。
I・DA・TEN担当のディーラーの営業マンによると社内教育では
『伝統の6気筒、伝説の4気筒』と教えられるそうです。
もともと3シリーズやそのご先祖の02は直4でスタートしています。
そしてBMWと関係の深いモータースポーツの歴史はまさに直4の歴史でもあります。
もちろん直6も大活躍していますが、直4の方が要所をおさえている気がします。
F2用の名機M12/7エンジン
BMWの市販車用エンジンM10をルーツとし、レース用としてヨーロッパF2選手権や全日本F2選手権で一大勢力を誇っていたエンジンです。
F1用のM12/13エンジン
予選仕様で5.5バールの過給圧を掛け、M10と同じ1,500ccの排気量ながら最大1,300馬力を発生したというモンスター直4エンジン。
このエンジンのシリンダーブロックは、実際にBMWの市販車用エンジンの生産ラインから抜き取ったものが使用されたそうです。
このエンジンは1983年から86年にかけてブラバム等に供給され8勝をあげました。
ネルソン・ピケもこのエンジンでタイトル獲得。
初代M3のS14エンジン
M1、M635CSiなどに搭載されたM88型DOHCエンジン3500cc直列6気筒エンジンを2気筒を切り取ってつくられた2300ccエンジンで、数々のレースで大活躍。
最終的には2500ccまで排気量が引き上げられました。
WTCディビジョン2のタイトルも獲得。
E90シリーズのスペシャルエンジンN45B20S
ホモロゲーションモデル320Si用(2600台限定)でコベントリーのハムズ・ホールにあるBMWのエンジン工場でハンドメイドされたエンジンです。
シリンダーヘッドはF1用エンジンブロックと同じランツフートのBMW鋳物工場で鋳造。
シリンダーブロックは、ピストンが接触するシリンダーライナーをねずみ鋳鉄製から特殊アルミ合金製に変更。
吸排気バルブを大型のものに変更して吸排気効率を高めバルブトロニックを取り外し従来のスロットル方式に変更。
エンジンは10kg軽量化されています。カーボンヘッドがそそります。
ホンダで言えばタイプR、スバルで言えばSTiでしょうか。
最高出力173ps(ノーマルより23psアップ)
なんて具合に挙げればどんどん出てきます。
現行のN20系が今後どのように進化していくかはわかりませんが、間違いなくBMWの屋台骨を支えるエンジンです。
スペックは平凡ですが、こんなすごいエンジン屋のBMWが作る直4です。
直6じゃないからといって卑屈になる必要はありません。
直6も素晴らしいですが、直4も素晴らしいエンジンですから自信を持って選びましょう。(^O^)
それでは。
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Posted at
2013/06/26 04:38:45