月が昇る時間帯が遅くなり、星が良く見える時期なのですが、
暖冬ですっきり晴れません。
昨日も、この時期にしては珍しい大雨でした。
今週の月曜と火曜の夜は晴れて星が見えていましたが、月曜は用事があり、
火曜の晩に出動しました。機材は12月1日から積みっぱなしです。
観望場所は、最初に同じ天山登山口に向かい、そこに到着すると、
山に雲がかかりかなりの強風でした。
三脚にポタ赤を載せて星野写真を撮り始めましたが、カメラのストラップや
リモコンのケーブルが風にあおられてパタパタと音を立てています。
少し待ちましたが、風は次第に強くなってきたので、機材を片付けてダムまで
下ります。
ダム横では、先までの強風は嘘のように静かでした。
開始時刻が遅れてしまいましたが、まず、ポタ赤を準備して、D5200に35mmレンズをつけます。
画角はフルサイズで52mm相当です。
カシオペア座がかなり東の方に傾いてきました。そこで、以前撮ったハート星雲からアンドロメダ銀河までを入れる構図で。
中央の下の方にWを逆さにしたカシオペア座があります。
Cassiopeia-Andoromeda_2015.12.08 posted by 
(C)koichifun
この画角でも、アンドロメダ銀河がそれらしく写っています。等倍で拡大すると次の画像になります。
露出は最長240秒、F3.2、ISO800で撮っていて、ポタ赤を使えば、もっと長いレンズでも銀河の形が見えるでしょう。
次は、同じ機材で、良い時間帯に高くなってきたオリオン座です。
Orion_2015.12.08 posted by 
(C)koichifun
ベテルギウスの右のぼんやりとした赤い星雲はエンゼルフィッシュ星雲と呼ばれていて、まさにその形をしています。
3つ星の左にある赤い円弧状の星雲はバーナード・ループです。三つ星の一番左の星の下には馬頭星雲(下の画像左側)、さらに下にオリオン大星雲(M42)が見えます。
オリオン座の右下コーナーに位置するリゲルの右に、魔女の横顔星雲(下の画像右側)と呼ばれる白っぽい星雲も小さく写っています。これは赤外フィルタを天体用にしていない通常のカメラでも写せるはずなので、いつかは撮ってみようと思います。
この写真を撮った後、無謀にもポタ赤に700mmの屈折鏡を載せて馬頭星雲のアップに挑戦しましたが、ガイドがうまくできません。タイトル画像は、唯一まともに撮れた写真から切り出したものです。
オリオン座が南中した頃から、レンズを20mmに交換し、今シーズン初の冬の大三角を撮ってみました。
冬の大三角_2015.12.09 posted by 
(C)koichifun
オリオン座の左上コーナーにあるベテルギウス、その真下あたり、この辺りでは最も明るいシリウス、両者の左にあるプロキオンが成す三角形で、夏の大三角と同様、天の川にかかっています。
ベテルギウスとプロキオンを結ぶ線上、天の川の中にバラ星雲が見えています。
肉眼では、オリオン座と大三角だけしか見えませんが、このように賑やかな星域です。
ポタ赤で撮っている最中に、その横では赤道儀に前回と同じ鏡筒を載せ、その時は構図を失敗したアンドロメダ銀河を撮り直していました。まだ画像処理をしていませんので、最大露出(7分)の写真の1枚ものです。
M31_2015.12.09_1-shot posted by 
(C)koichifun
終盤にはM31もかなり北東の低い空に位置していましたので、秋が終わったなという感じがします。
次の月曜の夜はふたご座流星群の極大日ですが、北部九州は曇りの予報で、今回も流星群を見ずに終わりそうです。
							
						
					
 
					
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						Posted at
						2015/12/11 20:46:15