
日曜の雨の後、1ヶ月ほど時を戻したように蒸し暑くなりました。
一度片付けた半袖シャツを出して着るような暑さです。
帰宅すると、地平線の少し上にオレンジ色の月が出ていました。
日曜の夜が満月でしたので、月齢16.1日の大きな月です。
低空は霞んでいましたが、上空に星が幾つか見えたので、
試したいこともあって、A45に機材を積んで出動しました。
タイトル画像は、月明かりに照らされたところを撮ったものです。
新しい赤道儀の操作に慣れることと、極軸望遠鏡の調整が目的なので、
北極星と幾つか一等星が見えれば良いかと。
ポタ赤を使って広角レンズで撮る時は、北極星が自転軸上にあると思って問題無いのですが、
長焦点距離の望遠鏡では、赤道儀の回転軸と自転軸をできるだけ平行にする必要があります。
今の赤道儀と前に使っていたものは、時計のような目盛りが付いていて、観測場所と時刻から、北極星をその目盛りの
どこに置けば良いのかがiOSのソフトでわかります。(赤道儀の水平・高度調整ネジを使います。)
極軸望遠鏡のキャリブレーションができていないと、この方法も信用できないので、別の方法で極軸を出しておいて、
極軸望遠鏡の周りのネジを調整して北極星の位置をソフトが示す位置に持ってきます。
赤道儀を回転させるときの望遠鏡で見える星の位置の変化から極軸を出す方法(ドリフト法)がありますが、最近は、
これを短時間でするための便利な器具があります。PoleMasterという赤道儀に固定する小型のCCDカメラとソフトウェアの
セットで、今月になって、ようやくMacOSで動くようになり、昨晩は初めてMacでWindowsを使わずに利用してみました。
調整前でも極軸望遠鏡を使えば、このカメラの視野に北極星が入っています。それと近くの明るい星をソフトの画面で
ダブルクリックして、赤道儀のモーターを回すと、指定した星が円弧を描きます。それから割出した赤道儀の回転軸と、
地球の自転軸を画面に表示して、それらが一致するように赤道儀を方位と高度を調整すれば終わりです。
赤道儀に、久々に使う反射鏡(RC鏡)を載せて、この操作が終わった後、カペラを使って光軸を調整しました。
南東の空に昇ってきた月を撮ってみました。クロップなしの画像です。
その後、赤道儀のペリオディック・エラー(ギヤの偏心による追尾速度の誤差)を測定したかったのですが、
全天が雲で覆われしまい、昨夜はここで終了です。
最後に車を撮って23時には撤収しました。
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Posted at
2016/10/18 08:30:03