
10月最終日が新月でしたので、今月に入ってから1週間は
星撮りのチャンスでしたが、風が強かったり、霞んだ空だっ
たりで、出動機会は2日夜だけでした。
風が強く、一度は天山登山口まで行ったものの、車が揺れる
ほどで、早々に標高が半分以下のダムの横に移動しました。
真北の風は山体が防いでくれますが、強い北東の風はその場所
でも吹いていました。
今回のメインの目的は、テスト用に借りている屈折鏡に焦点距離と
F値を0.75倍にするレデューサーのテストです。
もし購入するとしたら、この使い方ばかりになりそうです。
最初は、望遠鏡を立てると風の影響が大きいと考えて、西の空に低くなってきた星雲を導入します。
これまで短い屈折鏡と反射鏡で撮ってきた網状星雲です。
全体の画像はこんな感じです。
前に焦点距離1000mmの反射鏡で東側(遅く沈む方)を撮っていました。今回は焦点距離735mmで中心から西半分を。
かなり西に傾いていたので、今シーズンは見納めでしょう。
ISO1600、SS=420sを12枚撮って合成しました。郊外カットフィルタを使用したのでSSを長めにとりました。
次は、夜半前に子午線を超えたアンドロメダ銀河です。
ISO1600で、SS=60sを10枚、SS=300sと480sを6枚ずつ取って、HDR合成しました。
画角はちょうど良い感じで、霞んでいない夜に撮り直したいと思います。
望遠鏡での撮影の合間に、夜半過ぎに昇ってきたオリオン座をポタ赤にD5300+85mm F1.8Gで撮ってみます。
ISO800、SS=60sを8枚、120sを7枚、300sを6枚、420sを5枚撮ってHDR合成しました。
オリオン大星雲(M42)、馬頭星雲、燃木星雲、M78星雲をバーナードループという赤い星雲が囲んでいます。
最後に望遠鏡では、今シーズン初となるオリオン大星雲(M42)を撮りました。
肉眼でもその存在がわかるような明るい星雲ですので、私も初心者の時から撮っています。電離して赤くなっている部分を
写そうとすると、中心部の明るい部分は白トビしてしまいます。ISO800で、SS=2s、10s、120s、300s、420sと撮ってHDR合成します。
ただ、420sを3枚撮ったところで雲が出てきたので、420sは3枚しか使えませんでした。
Lightroomで設定を同じにして4種類のSSの画像を出力し、M42の中心部分を切り出したのが次の画像です。
これらをHDR合成して処理すると次の画像になります。周辺部分が写っていて、中心部にトラペジウムという4つの明るい星を
含む星団が見えています。
テストしたレデューサーは、フルサイズのセンサーでは周辺減光がありますが、画像処理でケアできるレベルでした。
驚いたのは、汎用のレデューサーであるにもかかわらず、画像の周辺まで星像が歪んでいないことです。
シーイングの良い時にどれほどの絵が撮れるのか楽しみになってきました。
撤収前に、久々にウィンドウやボンネットに映り込む星といっしょに撮ってみました。
次は月末になりますかね。
Posted at 2016/11/09 22:53:14 | |
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