
今月に入ってから遠方からの来客があったりして、
急に忙しくなり、写真の現像や処理ができないまま師走も
半ばになってしまいました。
12月2-3日に今月最初の星撮りに行き、翌週、平日の6日から
7日にかけて前回と同じ場所に出動しました。
その夜は月齢6.6日と上弦の月の前日でした。
月が明るいことは分かっていたので、遅めに家を出て現地に21時
頃に到着。
風は弱いものの、前回と比べてこの時期らしい寒さでした。
チャッチャと中型赤道儀を設置して、まず月を撮ってみました。
ここ数回連続して持ち出している借り物の屈折鏡にフラットナと
D5300を付けて焦点距離980mmで撮ったのがタイトル画像です。
ライブビューの中の月が揺らいでいます。
上空の気流は速いようで、長焦点距離の撮影には不利な時期になりました。
とは言っても、月が出ている間に、その反対方向の天体を撮ろうと、前回使った焦点距離を0.67倍にするレデューサーではなく、
月を撮ったのと同じ機材でかに星雲を撮ってみました。光害カットフィルタを使用しています。
前回と同じく、0.5倍にクロップしています。
この夜はこの屈折鏡に純正のレデューサーを付けて、APS-Cのカメラで天体を撮るテストが目的です。
その画像は、後日紹介することとして、今回は冬の星座の代表格であるオリオン座の周辺にスポットを当てます。
まず、ポタ赤に広角レンズを付けたD5200を載せて冬の大三角を入れます。
21mm F2.8のレンズを、F4に絞り、ISO800、SS=300sを8枚撮って合成しました。
オリオン座のベテルギウスと、その左下にあるこいぬ座のプロキオン、中央下の一際明るいシリウスが成す三角形の中を
冬の銀河が流れていて、この中に赤い散光星雲が幾つか見られます。
前回の星撮りで初めて撮ったクリスマスツリー星団や、ばら星雲の他、まだ撮ったことのないかもめ星雲、モンキー星雲が
写っています。エンゼルフィッシュは以前ご紹介しまいしたが、こちらの方がそれらしく見えます。
次にレンズを35mmに替えて、オリオン座に寄ります。ISO800、F2.8、SS=300sと420sを6枚ずつ撮って合成しました。
露出を上げたのは、淡い星雲をあぶり出すためです。
オリオン座の4隅の明るい星の間に、バーナードループがあり、その中にM78星雲があります。
この辺りは天の川が近いので、非常に多い星があります。
お猿さんに、お魚、お馬さん、ばら、ウルトラマンの星、魔女と大変賑やかな場所ですね。
さらにグッとよりました。
小型赤道儀に300mm単焦点レンズを付けたD810Aを載せてISO800、F3.5で、SS=60s〜480sの合計30枚を合成。
分子雲が浮かび上がり、その一部が星の光で電離して赤い星雲として見えています。
さらに寄ったオリオン大星雲の画像は先月撮っていて、
こちらのブログにあげています。
月が沈むのが22時半くらいで、その後から撮り始めましたが、その間に外に出していた望遠鏡のバッグや赤道儀に霜が
降りて凍り付いていました。当然、A45のボディやウィンドウも真っ白です。
鏡筒にはヒーターを巻いて撮影を始め、途中からスイッチを入れて、何とか霜がつかずに良い写真が撮れました。
後編は、また後日。
Posted at 2016/12/15 20:46:46 | |
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