
雲仙への霧氷を見に行ったお話の後編です。
雲仙は九州は長崎県の島原半島の中央にある活火山で、粘り気のある
溶岩のため、熊本・大分にある阿蘇や久住と違ってコンモリと盛り上がった
形をしています。10kmに満たない短いコースで、一通り見て回れるので、
佐賀から余裕で日帰りできます。ただ、コースは狭く、一方通行箇所があり、
急勾配のアップダウンが所々にあります。
前回は、仁田峠(駐車場)〜妙見岳〜国見岳と周り、国見岳を下った所まで
をご紹介しました。
今回は、普賢岳の北にある鬼人谷を東進し、普賢岳に登ってから仁田峠に
戻るまでの後半です。
鬼人谷は狭くガレた道ですが、雪が積もって歩きやすくなっていました。
途中2つの風穴を通過し、突き当たりの鳩穴分れに至ります。ここから普賢岳の近くまでは狭い一方通行に
なります。上りのある斜面は日陰になっていて、霧氷で覆われていました。
急斜面を登った後、しばらくは勾配の緩い道を歩きます。
ここは平成新山に近い場所で、所々地熱のために雪が融けていました。先週の白根山の噴火もあったので、
活火山の側というのはちょっと怖いですね。
視界が開けると、平成新山の山体と白いかえるくんがお出迎え。
すぐ先にある立岩の峰という小高い丘の斜面は霧氷でいっぱいでした。
その小高い丘に登ると、目の前に2つの岩があり、ちょうどその間から潮受け堤防が見えます。
中央のピークは、この後向かう普賢岳です。この普賢岳の手前が霧氷がもっとも綺麗でした。
すぐ東には平成新山がどーんと構えています。古い山との境目から湯気が出ていますね。
平成新山の麓から国見岳までをパノラマで。
立岩の峰からは平成新山を迂回するような一方通行路がT字路で終わります。そこを左折して霧氷沢へ。
ここは風の通り道で、霧氷がよく育ちます。
振り返ると、こんな感じで狭いエリアが白い世界になっています。
先週の雪の為、綺麗なエビの尻尾ではなく雪をかぶっていました。
来た道を折り返し、普賢岳に向かいます。その途中にお気にりの霧氷スポットがあり、そこで1枚。
ちょうど雲も切れて、最高の1枚になりました。
普賢岳の山頂では、私の他には1組先客がいただけでした。タイトル画像はそこでの1枚。
石碑の後ろから、広がる霧氷の奥にそびえる平成新山を。
国見岳の霧氷は大分、消えてしまいした。
朝から歩いて来た妙見岳、国見岳、平成新山までを広いパノラマで。
ひと通り眺望を楽しんだ後、下山します。
仁田峠に戻った時は、駐車車両が増え、妙見岳の霧氷はすっかり消えてしまっていました。それでもミヤマキリシマや
紅葉のシーズンの渋滞に比べると閑散としていますね。
売店の温度計を見るとー3度でしたが、風が弱いため日向は暖かく、車の横で帰り支度をして100kmちょっとの
ドライブを楽しみました。
翌日の日曜日は朝から雪で、後に雨に変わる天気。雲仙に登ったこの日だけがよく晴れた1日でした。
チャンスがあれば、もっとキーンと冷えて白い成分が多い日にまた来たい思います。
Posted at 2018/01/29 19:57:18 | |
トラックバック(0) |
山歩き | 旅行/地域