
月が変わってしまいましたが、9月後半の星撮りの成果のまとめを。
9月は17日が新月でしたが、ちょうどその前後は天候が悪くて撮影できず、
3日経ってようやく晴れ間が出てきました。
タイトル画像は9月27日の月で、望遠鏡越しに見るとかなり揺らいでいて
長焦点の撮影は難しいかと思いましたが、後述するように、その夜も
星雲を撮影していました。
まずは、1週間ほど巻き戻して、21日の夜の話です。
この時期になるとはくちょう座が20時頃に天頂近くになり、自宅の敷地
から、家屋や電線に邪魔されることなく見ることができます。
1年でこのわずかなチャンスを活かそうと、家の北の空き地に三脚を立てて
ポタ赤を取り付け、ニコンの85mm F1.8GレンズをつけたD810Aを固定します。
デネブをほぼ中心に入れて、その左下にはくちょう座の中心にあるサドルを
置く構図で。
この辺りは天の川が薄くなっていくところで、赤いHII領域が広がっています。
デネブの真上辺りに北アメリカ星雲が写っています。
この日には前回のアンドロメダと同じくらいの距離にあるさんかく座銀河(M33)を撮っていました。
前日の夜は雲があったので遅くから撮り始め、この夜と合わせて90枚を稼げました。SS=480sで90枚なので、
トータルで12時間になりますね。使った望遠鏡は10インチの反射鏡で、レデューサを付けて焦点距離1500mm (F6)に
しています。
画面一杯でこれまでで最大のM33となりました。
250万光年も離れてますが、これだけ拡大すると銀河の渦巻きの腕の中に散光星雲が見られます。
そこでPixInsightで天体のカタログ名を入れてみました。
よく撮影する散光星雲は私達がいる天の川銀河ないですが、あちらにも同様の星雲が多々みられます。
あちらの銀河からこちら側を撮影している人がいるかもしれませんね。
次の撮影機会はタイトル画像を撮った27日でした。
上のはくちょう座周辺を撮ったのと同じ場所に小型赤道儀を設置し、焦点距離450mmではくちょう座の北アメリカ星雲
とペリカン星雲を。
同じ夜にドームでカシオペア座の星雲を撮りました。
「パックマン星雲」と呼ばれる輝線星雲で、右を向いたパックマンに見えなくもありません。
9500光年の距離にあり、視直径は小さめなので上のM33と同じ鏡筒でデュアル・ナローバンドフィルタを使いました。
SS=600sで40枚ほど撮っています。
この後はスッキリ晴れず、月も明るくなり、撮影できたのは昨晩あげた中秋の名月でした。
今月は火星が近づくので、惑星を撮っておきたいですね。
Posted at 2020/10/02 20:58:55 | |
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