
前回の星撮りブログは10月1日の中秋の名月を、即日、撮影直後に
アップしました。
その月の画像は撮ったうちの1枚を速攻で現像したものでした。
今回はその日に撮った月の画像処理したものと、ついでに撮影した惑星の
画像のお話です。
タイトル画像は月を撮る前にその近くにいた火星を撮っているところです。
iEQ45Proという中型の赤道儀に焦点距離900mmの屈折鏡(TSA120)を
載せています。
その望遠鏡には1.5倍エクステンダーと4倍拡大レンズを付けて、コンデジ
並の1.28"(対角6.46mm)のカラーCMOSセンサーを付けたカメラを
取り付けています。
月がまだ低かった時間帯に、正中を超えていた木星から撮り始めました。
上記のカメラで5000枚の動画を撮り、PIPPでセンタリングしつつ、
画質の良い3000枚を選択して、さらにその半数を’AutoStakkert!3で合成します。
画像処理すると、下のようになります。
次に、木星の少し東に位置していた土星を。
木星と同じ機材、同じ方法で撮影します。土星は暗いので、SSを長めにします。
まず、合成しただけの画像です。
動画を見ると相当揺らいでいたので、合成するとモヤっとした画像になります。
TIFFに書き出した後、PixInsightで読み込んで処理します。かなり土星らしくなりました。
まだ火星は低かったので、しばらく放置しておいて22時過ぎから火星を撮りました。
まず合成しただけの画像です。ボケていますが、色は火星らしいですね。
これを土星と同じ処理をします。
模様がはっきり見えて、わずかに白い極冠も浮き出てきました。
さて、この夜の本命は「中秋の名月」です。
火星の撮影が終わった後、エクステンダーを残してそれにD850を取り付けます。
1枚ものは前のブログに上げましたが、それを含む90枚を合成しました。
等倍で比較すると合成&処理した画像の方がかなりシャープになります。
一部を切り出して等倍で比較します。
まず1枚もの。シーイングは中の下くらいでしたので、クレーターの輪郭がぼんやりしています。
合成した方です。
合成した後にPixInsightでDeconvolutionというボケの逆演算をしてシャープに仕上げています。
明後日の6日は火星が最接近しますので、晴れれば撮影しようと思います。
Posted at 2020/10/04 17:55:21 | |
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