
15日の新月までの星撮りの記録です。
15日当日はZ 6IIでの星野撮影の予定でしたが、曇っていてキャンセル。
今月前半の星撮りは、前回のZ 6IIのテストで撮ったすばるを含めて全て
自宅での撮影でした。
タイトル画像は14-24mmレンズが来てから初めて晴れた(といっても
霞んでいますが)夜に自宅から秋の天の川を撮ったものです。
三脚固定の14mmの開放で、ISO3200、SS=10sです。
拡大しても周辺でコマフレアが見られません。
天体撮影の方はアンドロメダ銀河やさんかく座銀河のように比較的近くて
よく知られた銀河の他にも数多く見られる秋の銀河の2つを撮影しました。
どちらも今回が初となる銀河です。
1つはM74という3500万光年の距離にあるフェイスオン銀河です。
天空では「うお座」に含まれますが、その中でもさんかく座寄りで、M33の下の方に位置します。
11月9日から4晩連続で撮影しましたが、霞んでいてガイド星が揺らぎ出来は良くありません。
SS=600sで100枚以上撮っていたのですが、使えたのは80枚ほどです。JPEGに書き出してからAPS-Cサイズに
クロップしていますので、フルサイズの3000mmの画角に相当します。
M74は3時頃には高度が低くなり、ガイドエラーが酷くなるので、2時半から6時までは別の銀河を
撮ることにしました。といってもPC上のソフトで設定していて、寝ている間に撮影は終わるのですが。
それで狙ったのは「きりん座」のIC342という、同じくフェイスオン銀河です。
カシオペア座やペルセウス座の少し下あたりに位置しています。太陽系から1000万光年と比較的近いのですが、
銀河面に近いために星がやたらと多い領域です。
露出設定はM74と同じで、使えた画像は52枚でした。こちらはクロップ無しなので、見かけの大きさの違いがわかります。
上の2つの銀河はドームに設置した赤道儀と焦点距離2000mmの反射鏡(RC鏡筒)と冷却CMOSカメラで撮影したものです。
11日、12日は少し霞んでいましたが雲はなく晴れていたので、自宅玄関前でもデジイチで撮影していました。
11日は赤道儀に焦点距離450mmの屈折鏡を載せて明るめのカリフォルニア星雲を。
12日はD810Aに35mmレンズで、はくちょう座、ケフェウス座、カシオペア座と連なる天の川と、カシオペア座の
上の方にあるアンドロメダ銀河を入れて。
左の方に北アメリカ星雲、中央寄りに像の鼻星雲、右下にカシオペア座が見えます。
13と14日の2晩は、ガイドが乱れる長焦点撮影は諦めて焦点距離635mmで赤い星雲を撮っていました。
ぎょしゃ座にある「勾玉星雲」(IC405)です。
前に胎児星雲(IC1848)を撮った時と同じメーカーで透過波長域が少し広いフィルタを使い、ふた晩でSS=480sを
94枚撮りました。銀河面にあって前景・背景に星が多くちょっとうるさく感じます。英語圏ではFlaming Star Nebulaと
呼ばれるように、燃え盛る炎のようにも見えます。
14日の時点では新月の15日も晴れの予報だったので、その夜に出動することにしていましたが、夕方から曇ってきて
星が見えなくなり取り止めました。昨晩17日はしし座流星群の極大日でしたが、この夜も東の空が曇っていて
出動を諦めました。
今月前半はベストなコンディションではないものの晴れた日が多かったので、割と豊作だったと思います。
明日と金曜が雨で、その後気温が低くなり、3連休は土曜日以外天気が崩れるとのこと。月が明るくなるので、
出動は来月になりそうです。
Posted at 2020/11/18 20:27:56 | |
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