
7月27、28日の夜に撮った星の写真を紹介します。
その時のブログに書いたように、27日の夜は空全体が薄曇りの状態、
28日は絶えず雲が流れている状態でしたので、満足できる写真を撮る
ことはできませんでしたが、レデューサーやフィルタのテストをしたので、
その記録として残すことにします。
タイトル画像は27日の撤収前に撮った1枚ものの写真です。
ちょうど天の川が立ってきた時間帯でした。星が滲んでいてソフトフィルタ
を使ったような画像になっています。
まず27日の夜の写真から。
タイトル画像の天の川の下の方にさそり座があり、その右の方に一際明るいアンタレスがあります。
先月はまだ火星が明るくて、ちょっと暗く感じていましたが、今ではアンタレスと土星が目立っています。
光害カットフィルタ付きのD5300に、ニコンの85mm F1.8Gを付けてポタ赤でアンタレスとそこから続く暗黒帯を入れてみました。
明るい星が滲んでしまっています。明るいオレンジの星がアンタレスで、その右にあるM4球状星団は何とかそれらしく見えています。
次に、同じレンズとカメラの組み合わせで、天の川の中の星雲を入れてみます。
自動導入がないので、明るい星を目安にして、ISO6400、SS=15sで数枚撮って構図を調整して、幾つかの星雲を1枚に入れました。
上の方に、わし星雲(M16)とオメガ星雲(M17)、右下の方に大きな干潟星雲(M8)と、その上に三裂星雲(M8)があります。
左下の方にM22球状星団が写っています。APS-Cに85mmは、この欲張った構図に丁度よいですね。
高度のあるところは雲が薄いかと思い、赤道儀に載せた望遠鏡に天の川の上流にあるはくちょう座の中の星雲を導入します。
7月の最初の星撮りで撮った北アメリカ星雲です。
その時は、焦点距離450mmの屈折鏡を使い、お隣のペリカン星雲が切れていたので、焦点距離を330mmにするレデューサーを
使って画角を広くしてみました。
やはり明るい星が滲んで肥大化しています。左上の最も明るい星は、はくちょう座で最も明るいデネブです。
翌28日の夜は、全体的な薄曇りではなく雲が絶えず流れている状態でした。
上の星雲の写真ではレデューサーの性能がよくわからないので、まだ雲に隠れていなかった時に同じ天体を導入しました。
ただ、1枚撮ったところで雲に覆われてしまい、Lightroomで明るさを調整した1枚ものです。フィルタを、前夜のものより透過する
周波数帯の狭いものにしてみました。
途中でガイド星をロストしたため、少し流れていますが、星像は小さく、なかなか良い望遠鏡とレデューサーです。
デネブも写っていますが、かなり小さくなっています。
同じ機材の組み合わせで、前夜に撮った天の川の中の星雲を入れました。
上の天の川の中の写真でも、わし星雲の上に赤い星雲が見えています。それも、M16やM17と同様、水素ガスが出す赤い光で
によるもので、約6000光年離れたSh2-54と呼ばれる星雲です。(わし星雲は約7000光年)
わし星雲の中心部を拡大すると、あの「創造の柱」が見えています。
28日の晩は、その後、雲が全天を覆ったので、2つの天体と、前回にもあげた雲のかかった天の川の写真だけで、早めに
撤収しました。その天の川の画像8枚を合成してみました。
1枚ものの画像よりも赤い星雲が浮かび上がっています。左端で雲が湾曲しているのは魚眼レンズの効果です。
最後に27日夜の撮影の合間に撮った夜景とA45を。
 
				  Posted at 2016/08/01 08:07:15 |  | 
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