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2016年12月30日 イイね!

今年の写真を振り返って --- 天体写真編。

今年の写真を振り返って --- 天体写真編。今回が2016年、最後のブログになります。

唐突ですが、2年前の6月にみんカラを始めました。
小型赤道儀と望遠鏡を使って星の写真を撮り始めたのもその頃です。
当時は、WRXからの乗り換えを考えていて、それから1ヶ月後に車種を
絞り、試乗を行なって8月に今のA45に決めました。
納車は12月初めだったので、それまでは機材をWRXに積んでは山を
往復していました。
学生の頃、友人がフィルムカメラで天体撮影しているのに付き合った
時は、まさか自分がここまでハマるとは思ってもいませんでした。
当時、マイカーを持つ学生は少なく、ごつい三脚と赤道儀に12Vの
バッテリー、土の上に敷くブロック3個という装備でした。
最近の機材の進歩で敷居が低くなり、赤道儀本体だけでなく三脚や
バッテリまで小型軽量化されて、A45で運ぶことのできる道具を使って
素人でもまぁまぁの天体写真が取れる良い時代になりました。

タイトル画像は、8月に固定撮影で撮った夏の大三角の下のA45です。


去年の秋にオートガイドをするようになって、1つの被写体に1時間以上かけられるようになりました。
「オートガイド」というのは、小型のカメラとレンズを使って、被写体に近い明るい星を捉え、その星の
動きを赤道儀にフィードバックして追尾精度を保つ仕組みです。
この仕組みのおかげで、風が無い時は撮り始めるとしばらく放置できるので、横で小型赤道儀を使った
2台体制で追尾撮影ができるようになりました。

今回ご紹介するのは、1年で色々な天体や星空を撮ったうち、写りがベストというより、初めての対象だったり、
初めて使う機材だったりで、個人的に思い出のあるものです。

今年のスタートは1月3日にポタ赤で撮った下の写真からでした。
カシオペア座の下を流れる天の川、上の方にアンドロメダ銀河とさんかく座銀河が写っています。
Cassiopeia_2016.01.03

2月には馬頭星雲を撮りましたが、今月に撮ったものと比べると、フィルタは使っていないし、処理も稚拙です。
IC434_2016.02.03

3月は空が霞む日が多いのですが、去年買った反射望遠鏡の光軸調整をしつつ、遠くの天体を撮っていました。
まずは、「しし座トリオ」と呼ばれるM66銀河群です。3500万光年の彼方にあります。
LeoTriplet_2016.05.04-2

そして冬から春にかけて北の空に見られる2つの銀河。
1つ目はM51子持ち銀河です。
約2500万光年の距離にあり、アンドロメダ銀河の10倍遠いのですが、それでも私たちの天の川銀河と
同じ銀河団のメンバーです。
M51_2016.05.04-2

そのご近所のM101、「回転花火銀河」。
銀河面がこちらを向いているので、ひときわ大きく見えます。
M101_2016.05.05-2

今年初めて撮ったM63銀河。その形から「ひまわり銀河」と呼ばれています。M51と同じ銀河群に属しています。
M63_2016.05.11-2

この春は、初めて撮る銀河の他に、銀河の集団である「銀河団」を撮ってみました。

その1つ目は「おとめ座銀河団」にある「マルカリアン・チェーン」と呼ばれる銀河が並んでいる様子です。
6000万光年離れています。屈折鏡にレデューサーをつけて焦点距離675mmで撮りましたが、広角レンズのようです。
Markarian

そして、一度は撮ってみたかった「かみのけ座銀河団」。3億光年の彼方にあります。
狙って撮った天体では、最も遠いものになります。
この銀河団は、その中の銀河の運動から予測される質量が、光による観測から予想される質量の何倍も
大きいことが観測されて、初めてダークマターの存在を示唆しました。
中央に2つの巨大楕円銀河がありますが、他の銀河は星のように小さく見えています。
ComaCluster_2016.05.12

このくらい離れると、宇宙空間の膨張の効果が見えてきて、おおよそ秒速70kmで、こちらの銀河から
遠ざかって見えています。(ハッブルの法則ですね。)

5月に入ると、夜明け近くに夏の天の川が昇ってきます。3時過ぎに撮った天の川です。
天の川_2016.05.05

その天の川の右に見えるアンタレスの周辺を。これは6月の梅雨入り前に、ポタ赤で撮った画像です。
オレンジ色に輝くアンタレスは黄色のガスをまとっています。その右横にはM4球状星団が見えています。
Antares_M4_2016.06.02

今年の5月31日には火星が最接近しましたね。最接近の日は天気が悪かったので、その数日後です。
Mars_2016.06.09

同じ夜の天の川。5月初旬の時よりも立ち上がる時刻が早くなりました。
この画像の切れている少し下の方に、私たちの銀河の中心があります。
天の川_2016.06.10

夏は天の川の中の赤い散光星雲が良い被写体です。
わし星雲(M16)とオメガ星雲(M17)はこれまで何度か撮っていましたが、その上にもSh2-54という星雲があります。
梅雨明け後、最初の写真でした。
Sh2-54_M16_M17_2016.07.28

8月も天の川の中の星雲を撮りました。下の大きな星雲はM8(干潟星雲)、上の青と赤の2階建の星雲は
三裂星雲(M20)です。
M8_M20_2016.08.11

上の写真を撮った夜半過ぎ2時頃には、東の空にアンドロメダ銀河が昇ってきていました。
M31_2016.08.09v2

天の川のずっと上の方にははくちょう座があり、その辺りも赤い星雲で賑やかな場所です。
Cygnus_2016.10.05

中央やや右上にある最も明るい星がデネブで、その左下星雲の中にある明るい星がサドルというはくちょうの中心に
位置する星です。
そこから左上と右下にはくちょうの羽が伸びていて、左上に超新星爆発の跡である網状星雲が小さく写っています。
今年の夏は網状星雲をしっかり写すのが1つの目標でした。焦点距離450mmにD810Aで画面いっぱいです。
Veil_Nebula_2016.08.22

デネブの近くの北アメリカ星雲です。今年になって光害カットフィルタや星雲用のフィルタを使うようになり、
赤い星雲をくっきり撮れるようになりました。
NGC7000_2016.09.26

上の写真を撮ったのは9月の終わりで、そろそろ天の川が西に傾く時間が早くなってきた頃です。
それと同時にカシオペア座周辺の星雲が見えるようになってきます。
北アメリカ星雲を撮った後、初めて「象の鼻星雲」を撮ってみました。
中央下あたりにある暗い部分が「象の鼻」で、わし星雲の「創造の柱」と同様、星が生まれる場所です。
IC1396_2016.09.27

10月、11月は天候に恵まれずに、それぞれ出動が2回ずつで風が強く標高の高いところはいけませんでした。
秋冬では定番のすばるを撮ったり、...
M45_2016.10.06

カシオペア座の「ハート星雲」と「ソウル星雲」を撮ったりしました。
Heart&Soul_2016.11.26

10月末に届いた借物の屈折鏡のテストで色々撮ってみました。
網状星雲の西半分です。
C34_2016.11.02v2

冬の定番、オリオン大星雲。
自分が初めて撮った天体らしい天体ですが、今では背景の分子雲まで写さないと「それらしくない」と思うように
なってきました。
この中の水素分子が星の光で電離されて、様々な形や明るさの星雲を見せていることは神秘的に感じます。
また、電離した原子核が集まって核融合始めて星が生まれるます。
M42_2016.11.03v2

メシエカタログ1番のかに星雲。網状星雲と同様に超新星爆発の跡なのですが、こちらは全てが吹き飛ばずに、
中心に中性子星パルサーが残っています。
M1_2016.12.06

最後の天体は今月の初めに撮った、ばら星雲です。
C49_2016.12.03

大トリは、やはりみんカラのブログということで、A45と天の川の写真を。
これは去年撮ったものなのですが、その時の画像処理が気に入らずに、最近処理をし直しました。



天体写真は、機材、撮影、画像処理と勉強することが多く、それが結果に直に結び付くので、色々と楽しめます。
まだまだ勉強中なので、来年は今年よりも良い写真を撮りたいと思います。

この1年間、ブログにコメントをいただい方、イイねをつけていただいた方、ありがとうございました。
それでは、良いお年を!
Posted at 2016/12/30 17:49:16 | コメント(4) | トラックバック(0) | 星・月 | 趣味
2016年12月30日 イイね!

今年の走り納め。

今年の走り納め。「走り納め」といっても、車ではありません。(すみません。)
昨夜は、星空指数100だったので、出動準備をしていましたが、
21時を過ぎても曇ったまま。
新月だったので徹夜覚悟でいたのですが...。

今朝は通常の時刻に目を覚ましたところ、まだ夜明け前で
星が見えるではありませんか!
折角なので、午前中だけでもと、ロードバイクで出かけました。

昨日、風景などの写真の総集編をあげたばかりですが、
本日のサイクリングの写真をご紹介します。

タイトル画像は、目的地の天山登山口。
昨夜晴れていれば、ここに来ようと思っていましたが、昨日はずっと
雲に隠れていてどうやら雪になっていたようです。
冠雪した天山とバルーン

朝のうちは風が穏やかで、練習するバルーンが見られました。

上の写真では、登山口の辺りまで白くなっているので、どこまで行けるか分かりませんでしたが、道の様子見も
兼ねて、行けるとこまで行くことにしました。
途中2、3箇所、雪が残った場所がありましたが、ほとんどはドライで、タイトル画像のように登山口まで登れました。

出がけは晴れていましたが、霞んでいます。
もやの下の佐賀平野

休憩しようと思ったら、いつも使うベンチに座れませんでした。


いつもの場所で。この1年、トラブルなしでよく走ってくれました。
今年もよく登りました

西の空はよく晴れていました。今年の見納めとなる八幡岳。
青空の下の八幡岳

この少し先で、路面が雪に覆われて、ロードバイクで進むことが出来なくなりました。
道はさらに北に回るので、もっと雪深くなるだろうと、諦めて折り返します。
ただ、来た道をそのまま下るのも面白くないし、走り足りないので、途中で別の道に乗り換え、「竹灯り」の時以来の
清水の滝に寄りました。

誰もいない狭い山道をロードバイクで登っていきます。
滝に木漏れ日が射していて、虹が見えました。
滝に虹

引いて滝全体を入れてみます。よく見ると、二重の虹です。
清水の滝

思わぬものが見られて、ちょっと得した気分になりました。

今年は年末年始が新月期に当たり、天気次第では星撮りに出たいと思っていますが、どうなることやら。
天体写真の総集編は、後ほど。
Posted at 2016/12/30 14:45:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | サイクリング | 旅行/地域
2016年12月29日 イイね!

今年の写真を振り返って --- 風景写真など。

今年の写真を振り返って --- 風景写真など。今年は、サイクリング、山歩き、バイクツーリングを予定していて天候不良で
中止したことが多い1年でした。
ここ数年では写真を撮った枚数が少ない感じがしていますし、お気に入りの
風景写真が殆どありませんでした。
それでも、PHOTOHITOにあげた写真を見ていると、この1年の様々な出来事
が思い出されます。
この1年、特に後半は、2年前の夏に始めた天体写真にかなり注力し、機材を
充実させるとともに、それが無駄にならないような撮影と画像処理のスキルを
身につけられたかと感じています。
今回のブログは、天体以外の写真でこの1年を振り返りたいと思います。

年明けの最初は、恒例の唐津鏡山までのサイクリングでした。
年初から高めの気温で、珍しく帰路に向かい風となり疲れました。
虹の松原パノラマ

今年の1月には、稀に見る寒波がやってきました。
南国の雪-2

1、2月の間に3度雲仙に行きましたが、なかなか晴天と霧氷の景色に出会えませんでした。その中でもかろうじて青空の写真を。
青空と霧氷

例年なら12月のうちに1、2度は行くのですが、まだ休日と天候のマッチする日がありません。
九重の雪山歩きも今年は無しでした。

3月になると花を撮る機会が増えてきます。最初は、牛尾梅林から。
牛尾梅林-3

3月後半には、フラリとLEADで蕨野棚田に菜の花を見に行きました。
菜の花on棚田

3月終わりから4月第1週の短い期間に見られる桜ですが、今年は4月に入ってから雨が多くて例年見て回る県内西部のスポットに行けませんでしたね。
例年のスタートは、神埼市宝珠寺のヒメシダレです。
宝珠寺のヒメシダレ-3

サイクリングで自宅近くのサイクリングロードを。
桜のトンネルを散歩

その代わり、今年は宮島で満開の桜に出会えました。
桜の向こうに多宝塔-2

4月は熊本の震災があり、その後、GWのバイクツーリングや9月のサイクリングを取り止めることになりました。

4月は連休前に、これも恒例の棚田の夕景です。この日は雲が少なく、夕日が水平線に触れるところが撮れました。
touch down

GWのサイクリングは、最初に東の方、福岡県の久留米から山に入って八女の星野・矢部を回るコースでした。
星野村の茶畑です。
星野の茶畑

毎年見ているツツジやフジは見頃を過ぎていて、例年とは違うぞと思うような連休スタートでした。

GW後半は西の方、長崎県波佐見町から山に入って佐賀県嬉野市に戻ってくるコース。
天気が良く、風が強い1日でした。
轟の滝-2

5月中旬には2月の霧氷を見に行って以来の雲仙へ、ミヤマキリシマを見に行きました。
見頃はその翌週かと思いましたが、ヒカゲツツジが残っていることを期待して。
朝の仁田峠-3

6月初めは、小城の祇園川へホタル撮影へ。
蛍_2016.06.07-8

二毛作の佐賀平野は田植えが遅く6月下旬になります。
梅雨のど真ん中で、晴れの日は珍しいのですが、サイクリングの日に晴れてくれました。
水田に青空

7月になると、佐賀城のお堀や神野公園で蓮が大きな花を咲かせます。
お堀の蓮-6

梅雨明け少し前の晴れた日にフラリとバイクで棚田と滝を回ってきました。上の夕日の写真の浜野浦の棚田を海側から。
展望所方面

梅雨明け最初のサイクリングで天山に登った時には、真夏の花、オレンジのユリがたくさん咲いていました。
コオニユリ@天山-2

7月の最後は、市内のヒマワリ畑へ。
殺到

この夏も、いろいろなトンボを撮りました。神野公園のチョウトンボ。
チョウトンボのオベリスク-2

8月には、春の菜の花以来の蕨野棚田へ。
夏の蕨野棚田

この時のお目当はアサギマダラでした。
アサギマダラ-2

9月中旬は恒例の江里山棚田の彼岸花を。
江里山棚田の彼岸花-3

その後、出張で宮崎までA45で行きました。
途中での観光が目的だったのですが、生憎、台風に遭いました。普段は見られない濁流の高千穂峡です。
真名井の滝-2

晴れた日に青島を見られたので良しとします。
鬼の洗濯板-2

10月に入って、佐世保まで九十九島を見に行きました。
九十九島の遊覧船

10月終わりから11月にかけて開催されるバルーンフェスタは、今年は世界選手権との併催で例年より多くのバルーンが見られ、競技も白熱していました。
大会後半は天気がよくなり、青空と気球を楽しめました。
世界戦の編隊-5

11月といえば紅葉ですが、今年は九重・雲仙ともに予定した日が雨で取りやめ。
毎年行っている九年庵も、予定した日が天気が悪く、出動機会が少ない年でした。まともに見られたのは小城の竹灯りくらいでしたね。
清水竹灯り-紅葉-4

最後は今月の山歩きで撮った風景を。
雨山から八幡岳


こうして写真で振返ると、大雪、地震、台風と色々自然の脅威を感じる年でした。
大きな怪我や病気が無く、年間を通してサイクリングなど出かけられたということは、良い一年でした。

天体写真のまとめは、また後日に。
Posted at 2016/12/29 16:01:42 | コメント(6) | トラックバック(0) | 雑感 | 趣味
2016年12月24日 イイね!

今朝のサイクリング。

今朝のサイクリング。昨日は雨で出動できませんでしたが、今朝はどんより曇り空の
した、遅めのスタートです。
冬至が過ぎたばかりだし雲が厚く、7時半でも薄暗いですね。

今週は異常に気温が高かったのですが、雨の後、気温が下がり
ました。といっても、氷が張るほどではなく、例年よりは高いようです。

ここ2週間連続して天山に登ったので、今日はその横の峠を抜けて、
七山村(現唐津市)まで行くコースです。


嘉瀬川堤防を通るときに、風が弱いのにバルーンが見えなかったので、
珍しいことだと思っていたら、ずっと東の方に気球が小さく見えました。
吉野ヶ里で大会でもあっているのでしょう。
堤防を抜けて田園地帯に出たところで、着陸場所を探している気球を1機
だけ見かけました。
麦畑上空のバルーン

もう、麦が植えられていますね。

登りに入って、久しぶりに江里山の棚田に寄りました。
今の時期は特に見るべきものはありませんが、コースに変化をつけたかったので。
冬の江里山棚田

稲刈りが終わった後に短い草が生えて緑の田に見えます。
そこから県道に通ずる林道を通っているときに、道端に大きな白い花を見つけました。
自転車を停めて見ると、何とユリです。
冬咲きのユリ

ユリというと夏の花のイメージがありますが、帰宅後調べたら、今の時期に咲く品種があるそうです。
周りは枯れ草だったので、余計に目立っていました。

そこから峠まではノンストップ。
3週前に来たときは、空気が澄んでいて雲仙がよく見えたのですが、今日はどんよりと低い雲に覆われています。
写真を撮らずに再スタートしようとすると、薄日が差してきたので、カメラを取り出して1枚。
スポットライト

雲間から射す日差しがスポットライトのようでした。

その後、アップダウンのある林道を通ってスキー場の手前に出ます。今週の気候のために雪がほとんど無くなっていました。
西に向かって下っては登りを繰り返し、久しぶりの樫原湿原を通りました。


春から秋にかけて野草や虫を見に来る人で賑わった場所も、野鳥の声が聞こえるだけで、ひっそりしています。

天気が今一つで写真を撮る気も起きず、その後は国道に出て寄り道せずに佐賀市内まで。
下りはさすがに風が冷たいものの、平地に出ると汗が出ます。本格的な冬はもう少し先のようです。
Posted at 2016/12/24 14:57:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | サイクリング | 旅行/地域
2016年12月20日 イイね!

12月第2弾の後編 --- 冬の星雲と銀河。

 12月第2弾の後編 --- 冬の星雲と銀河。 少し間が空いてしまいましたが、12月6-7日の晩の星撮りの続きです。

この夜は11時過ぎに月が沈むまでは、月を眺めたり、長い屈折鏡で
かに星雲を撮ったりしていて、月没後はポタ赤に広角レンズを付けた
D5200でオリオン座周辺を、小型赤道儀に300mmレンズを付けた
D810Aでその近くの星雲を、そして中型赤道儀には借物の屈折鏡
(焦点距離980mm)にD5300を付けて載せていました。
時間が短いので3台フル稼働でした。


広角レンズの写真は前回のブログに載せていますが、今回ご紹介する
天体がそこに写っていますので、復習がてら再掲します。



この画像の大き目の四角の中の天体を300mmレンズ+D810Aで、小さい四角の天体は望遠鏡+D5300で撮っていました。

まず、最も左にある黄色の四角の中の天体です。
この四角の右下コーナーのすぐ下には、以前紹介したばら星雲があります。
ここにある天体は、前に望遠鏡のレデューサーのテストで撮っていたコーン星雲とクリスマスツリー星団です。
300mmのレンズで、ISO1600、F3.5、SS=360sを11枚撮って合成しました。
NGC2264_2016.12.07

中央左寄り、右斜め下に伸びている赤い星雲の先っぽが「コーン星雲」、その途中の白くなっている辺りがクリスマスツリー星団です。
この赤い星雲全体がクリスマスツリーのように見えます。拡大して角度をそれらしくしてみました。
冬は薄く見える天の川でも、星が密集している場所だけに大変多くの星が写り込んでいます。


何とかクリスマスに間に合いましたが、ツリーに見えますでしょうか?


さて、お次はオリオン座の左下コーナーの明るい星、リゲルの右にある淡い星雲です。
こちらは星の放射線で電離した赤い散光星雲(輝線星雲と呼ばれます)と異なり、星の明かりを反射しているだけの反射星雲で
輝線星雲に比べてかなり暗くなります。
300mmのレンズで、ISO1600、F3.5、SS=360sを9枚撮って合成しました。
「魔女の横顔星雲」とよばれていますので、天地を逆にして、それとわかるようにしました。
IC2118_2016.12.07

リゲルを見つめる魔女に見えますか?

オリオン座周辺の天体の最後は、焦点距離980mm、F7の屈折鏡に0.75倍のレデューサーを取り付けてD5300で
馬頭星雲を撮りました。
自分が所有する大型のレデューサーに不具合があり、本国送還になったので、鏡筒メーカーの小型のレデューサー(借物)を
使います。周辺減光があるのでセンサーが小型のD5300を使ったため、私が撮った中では最大のお馬さんになります。
IC434_2016.12.07

お馬さんが見つめる先には、オリオン座三つ星の最も左(東)にあるアルニタクという星があります。その下には燃木星雲。
1500光年の彼方にあり、赤い輝線星雲を背景に暗黒星雲が馬の頭の形になっています。


夜中の2時を過ぎていて、朝から仕事なので撤収しようとも思いましたが、久々の晴れの天気なのでもう1つと欲張りました。
秋以降、アンドロメダ銀河(M31)やさんかく座銀河(M33)といった天の川銀河と局所銀河群を形成する近い(といっても距離は
250万光年)銀河を撮ってきましたが、冬から春にかけて見られる銀河がそろそろ昇ってきます。
今回は、発見者の名をとってボーデの銀河と呼ばれる2つの銀河を導入しました。
1200万光年の距離にあり、北斗七星(おおぐま座)の柄杓の先の方にあるM81とM82という2つの銀河です。
ISO800、SS=420sを6枚撮ったところで風が強くなり、そこで撮影は終わりました。
M81_M82_2016.12.07

右の渦巻き銀河がM81、左は葉巻銀河と呼ばれるM82です。
M82はM81の強い重力を受けて形が歪んでいて、現在は中心部からスターバーストという電離した水素ガスの噴出が
見られます。上の写真にも葉巻の中央部から垂直方向に赤いガスが写っています。


まだまだ見たことのない天体は無数にあるので、少しずつでも画像に残したいと思います。
Posted at 2016/12/20 22:02:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | 星・月 | 趣味

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