
遅くなりましたが、先々週土曜日のお話です。
その週は木曜の夜に阿蘇に移動して、翌日、サイクリングをしました。
例年、その次の日は帰宅する前に、ドライブか山歩きをしています。
今年は雨で日程が1日ズレたために、その日が土曜日になり、どこも
人出が多いだろうと、特に計画を立てるでもなく、宿で地図を眺めながら
考えて、いつもすぐ側を通るだけで登ったことのない山に登ることに
しました。
タイトル画像はその山頂での1枚です。
宿泊したペンションも2年ぶりだったので色々と積もる話をしているうちに、
出発が少し遅れてしまいました。
行き先は久住高原の長者原で、そこまでは朝の涼しい空気の中、やまなみハイウェイのドライブを楽しみます。
途中、牧ノ戸峠を通過しますが、案の定、登山客の車が駐車場をあふれていて、峠前後の路肩も埋まっています。
長者原の方は駐車場が広いので車を停めるスペースは余裕で確保できます。
シューズを履き替えて、カメラ用のバッグパックに24-120mmを付けたD850と、70-200mm F4、途中で買った弁当、お茶に
スポーツドリンクで満たしたハイドレーションパックを入れてスタートします。
このバッグパック、Loweproのフォトスポーツというモデルで、D800Eを買った時から5年間、山歩きに愛用して来ましたが、
ショルダーベルトも擦れて、あちこちが傷んできたので、こちらもそろそろ退役間近です。既にディスコンになったので、
紅葉シーズン前には、24-70mmを付けたまま収納できる軽いザックを探します。
駐車場からしばらくは三俣山へ登るのと同じコースを歩きます。
そして、気になっていた入口に到着します。いつもこの入口を横目で見ながら三俣山に登っていました。
三俣山の両脇には、すがもり越えと雨ヶ池越えという2つの峠があり、この道を直進すると前者、自然観察路を進むと後者に
辿り着くようです。「自然観察路」というので種々の野草を期待しましたが、目ぼしいものは無くて、樹木に名札が掛けてある
くらいでした。平らなところは下の写真のように、まさに森林浴といった感じで気持ちの良い道です。
頭上の葉っぱはモミジですので、紅葉シーズンは散策に良いと思います。
しばらくこんな道を進むと、右に山の斜面に向かって登る道との分岐が現れます。
登りの道は、この辺の山に共通した黒土とガレた岩の道で、あちこちに滑った跡が見られるので、登山客がいるのでしょう。
中腹くらいから、数組の下山する人たちとすれ違ったので、皆さん早朝から登っていたのでしょうね。
最後にすれ違ったご夫婦が、「今は山頂に誰も居ませんよ」と声をかけられたので、ラッキーと思いつつ、他に登るルートは
ないのか?と疑問を残し、先に進みます。
山頂が近づくと高い木々は無くなり、ミヤマキリシマのような低木とススキだけになります。
ミヤマキリシマは5月の終わりに咲きますが、1輪だけ狂い咲き(?)を見つけました。
山頂には11:40頃に到着。まずは目の前の三俣山を。
正面が本峰、左が北峰で、紅葉シーズンにはここが赤く染まります。
以前は、北峰と指山を繋ぐルートがありましたが、この写真のように崩落が進んで20年以上前に立ち入り禁止になりました。
左に視線を移すと、ミヤマキリシマの名所の平治岳(ヒジダケ)と下方に雨ヶ池が見えます。
画角を広げると、左奥に由布岳が。
さらに左には、ススキの向こうに山頂が平らな万年山(ハネヤマ)が見えます。
三俣山の右には、今も噴煙を上げる硫黄山とその向こうに星生山(ホッショウサン)が。
200mmでズームすると、星生の山頂や尾根に人がいるのが見えます。
目の前のデンと構える三俣山を除けばまぁまぁの眺望ですが、山歩きとしては物足りないですね。
写真を一通り撮った後、昼食を摂って下山しました。地図やGPSで見る限りは、現在通ることのできるルートは登ってきた道
だけのようでした。
下ってから自然観察路を歩き、長者原のタデ原湿原を散策しました。
湿原近くは、下の写真のような木道が整備されていて、散策する人や自然観察教室(?)の団体さんがいました。
植物は樫原湿原で見るものとあまり変わりませんでしたし、トンボも気温が低いためか少なめでした。
唯一撮ったヒメアカネです。
タデ原の出口付近から久住山系を振り返ります。こうして見ると指山が三俣山を隠すように構えています。
駐車場に戻り、シューズを履き替えてから、いつものようにソフトクリームを食して帰路につきました。
夜の部は雲が出てきて残念でしたが、昼間は好天に恵まれ、良い休日を過ごせました。