
このブログをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。
今年も、車、バイク、自転車であちこちに出かけたり、天体や星空の
写真を元気に撮って周りたいと思います。
今年の年末年始は、明日の満月を挟んで月が明るく星撮りに
行く予定はありませんが、年末の27日夜に出動した時の写真を
ご紹介します。
この夜は上弦の月の翌日で、半月より少し太った月が夜半過ぎまで
出ていましたので、少し遅めに家を出ることにしました。
風が吹いていたので、屈折鏡を積んでダム横まで。
到着後は中型赤道儀に屈折鏡を載せて月を撮ります。星はよく見えて
いましたが、カメラのライブビューで拡大して見る月の表面はかなり
揺らいでいて、上空の気流は速いようです。
まず、屈折鏡に1.5倍エクステンダーを付けて、D850で。焦点距離1350mmですが、フルサイズだとこの程度の
大きさになります。
このくらいの月が陰影が程よく付いていて、クレーターがよく見えます。ピクセル等倍で切り出すと...。
アイピースを入れた、さらに4倍程度に拡大し、2枚のモザイクで撮ってみましたが、シーイングが悪く、
シャープさは今ひとつでした。出来上がりは、7571px x 9536px です。
月の撮影が終わったのが22時頃で、月没まで2時間以上あったので、月明かりの下でA45を撮りました。
タイトル画像は、月を背にして北を向いて撮った写真です。
南中前のオリオン座を入れて、25mm単焦点レンズで。
低空に雲が出てきてちょっと嫌な感じがしましたが、一人撮影会が終わった後、三脚の雲台をポタ赤を載せ替えたり、
小型赤道儀の準備をしました。
前回は満足に撮れなかった超新星残骸を300mmレンズで撮ってみようと、小型赤道儀にD810Aを付けて
載せておきます。撮影開始は月没直後の0:30からで、ISO1600、F3.5、SS=480sで20枚セットします。
途中雲がかかった画像を除いた14枚を合成しました。前回よりは、マシですが、F3.5まで絞っても色収差が
残っているので、やはり天体望遠鏡の方が画像としては良いですね。
ポタ赤には、ニコンの85mm F1.8Gというコスパの良いレンズをD5300に付けて、オリオン座にある、これも超新星残骸の
「バーナード・ループ」を狙います。こちらはF4まで絞り、ISO800で、SS=10sと360sの2セットで撮ってHDR合成しました。
この画像の中ではオリオン大星雲が明るすぎて白く飛んでしまうのですが、HDR合成の効果で星雲の色・形が
残っています。この星雲の周りに分子雲(水素分子)があり、それが明るい星の放射線で電離して、星雲として
明るく光っています。
昨年、最後の被写体は、そのオリオン大星雲(M42)でした。
レデューサーを入れた屈折鏡(f=635mm、F5.3)に天体改造したD810に光害カットフィルタを付けて、SO1600で、
SS=2s、60s、360sの3セットで撮り、HDR合成しました。
薄雲のため明るい星が滲んでしまいましたが、周辺の分子雲から、最も明るい星雲中央部のトラペジウムという
星団までが見えるようにできたのでHDRが上手く行きました。
天候に恵まれなかった1年の締めとしては、まぁ良かったと思います。
明日は今年初の満月で、しかも今年最大のスーパームーンです。予報だと晴れそうですので、これまでと同じ
機材で撮っておこうと思います。また、月末にある2度目の満月は皆既月食で、こちらも是非撮りたいですね。
Posted at 2018/01/01 19:28:52 | |
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