
この3連休も天気は今ひとつで、今日も雨の降る天気でした。
初日は前回のブログのようにサイクリング、2日目は晴れれば出かける
予定にしていました。
今年の夏は猛暑で、バイクで長距離を走っていなかったし、最近ようやく
気候も良くなって来たので撮影目的で阿蘇方面へ行くことにしました。
あの地震の年を除いて、毎年遅い夏休みをとってサイクリングに行って
いるのですが、今年は休みのタイミングと天気が合わずに2年ぶりの
パスになります。その代わりと言っては何ですが、去年10月に開通した
阿蘇登山道路の吉田線もチェックしておこうとコースを設定しました。
朝6時過ぎに出発した時には、気温は20度くらいでジャケットを着込みます。
GW初日にサイクリングで通ったコースの逆を辿って八女を通過し、国道442
号を登る時には山に低い雲がかかっていました。
大分県を少し走ってすぐに熊本県に入ります。去年は鍋ヶ滝に寄りましたが今回はパスします。
8時近くになると車やバイクがボチボチ現れ始め、瀬の本を通過する時にはレストハウスにいつもの休日と同じく
バイクの集団がたむろしています。
そこを横目に通過し、久住高原の展望の開けたところで、この日の初ショット。ちょうど自宅をスタートして2時間でした。
この後、国道から南に逸れて産山村の牧草地を進みます。
最初だけヒゴタイ公園に通ずる道路を建設中で片側1車線の道ですが、未開通で途中で狭い道に折れます。
ヒゴタイ公園の少し手前で左折するとグラベルが始まります。そこから久住山系を振り返りました。
ススキの穂が薄茶になっていて、来月にはこの辺りの緑の草原がこのススキの色に変わります。
グラベルがコンクリート舗装に変わり、下り基調になると扇田の前に出て来ます。
私と入れ替わりになったカメラを持った人が一人いましたが、農作業する人もいなくて、この眺望を独り占めです。
20mmのレンズを使って阿蘇の根子岳を右に入れてみます。
上の段の稲はかなり倒れていますが、あの三本杉は健在です。
この後は、すぐ近くの山吹水源へ。
駐車場には1台も停まっていなかったのですが、三脚を用意して歩き出すと、後から数台の車とマイクロバスが
入って来ました。ご年配の方々30名を超える団体です。
500mほどの遊歩道を早足で歩いて、静かなうちにと撮影を始めます。
まず正面から。目の前にあった低く古いモミジの木が無くなって物足りなくなりました。
20mmで引いた構図にします。
この深い緑の中の静寂な空間が好きで年に1度は来るようにしています。
苔むした古い石造りの祠を。
結局団体さんが来ないうちに撮影終了して、帰りながら渓流を撮っていきます。
深い緑の森の中に、清流の音だけが響きます。
遊歩道の道端には白い部分が多いツリフネソウが咲いていました。
どうも団体さんは植物観察しながらゆっくりと来ていたみたいです。
水源の後は、産山村の中心部に向かって下ります。途中から、去年のサイクリングで通ったコースの逆走になり、
ミルクロードを通って国道57号に出ます。連休で有名な食事処はどこも行列ができるので、道の駅で昼食を仕入れて
展望の良い場所で食べることにします。
まず、これも数年前にサイクリングで訪れた「700万本のソバ」畑を目指します。
その時よりは道案内が充実していて、ソバの密度も高くなっていました。
ソバの向こうに阿蘇山が見えます。
前に来た時は、奥の方まで行けたのですが、今はロープが張ってあり行動範囲が制限されています。
何種類かのチョウがいたのですが、近くで撮れたのはアオスジアゲハだけでした。
この後は国道57号に戻り竹田方面に進みます。
初めて訪れる「七つ森古墳群」を目指します。ここは小さな古墳が幾つかあって、その周りと古墳の丘の上までヒガンバナが
植えてあって、その写真を見て一度行って見たいと思っていた場所です。
現地に着くと駐車場がいっぱいで、結構な見物客がいましたが、肝心の古墳の周りのヒガンバナは終わっていました。
この辺りは標高が500m弱で見頃が過ぎたかもと思っていましたが、近くの国道沿いのヒガンバナは見頃だったので
期待していだけに残念!
咲いているのが残っているところをアップで。
結構良さそうな場所なので、次の機会には1週間早めに来ることにします。
気を取り直して、国道を少し戻って南下します。
次の目的地は、数年前、あの熊本の震災の前にサイクリングで訪れた荻岳です。ここは阿蘇山系の東の方にあり
標高は800m少ししかありませんが、周りに高い山がなく展望が開けています。
前回ロードバイクで来た時は、曇りで時々小雨が降る生憎の天気で展望はダメでした。
まずは展望所にある東屋でお昼を摂ります。
メニューは先ほど波野の道の駅で買っていた栗おこわと唐揚げです。前日のサイクリングの時に山道を走っていると、
あちこちで栗の実が落ちていて、食べたいなぁと思っていたところでした。
食事をとって休んだ後は撮影タイムです。
この山はふたこぶになっていて、両方に登ると合わせて360度の眺望が楽しめます。
まずは、南の風景をパノラマで。奥の高い山は祖母傾山系です。
この後向かう阿蘇方面。
この山と山の間のなだらか草原地帯はこの辺り独特の風景です。
北の久住山系。あちらの方から移動して来ました。
この後は、サイクリングで走った時と逆回りで南阿蘇に向かい、そこから阿蘇登山道路の吉田線を登ります。
さすがにSWの午後とあって車やバイク、そして自転車の数が多いですね。
途中でバイクを停めてパノラマで。
途中、アスファルトが新しい場所があったり、復旧工事をしています。まだあれから2年少ししか経っていません。
ここにも震災の痕が残っています。
終点に近くなると烏帽子岳の南斜面が見えて来ます。
ここは大雨のために斜面が崩落するのですが、それまでとはスケールも範囲も大きな崩落が起こっていました。
30歳台の時に草千里側からMTBを担いで登って、この写真の左の稜線を下りましたが、今は立ち入り禁止でしょうね。
北側からの道路とのT字交差点に来ると、火口に向かう東側には渋滞ができていました。
そこを渋滞と反対側に左折して草千里の前を通ると、駐車場に入るところも渋滞。スルーして、上の展望所に向かいますが、
道路の北側は崩落して立ち入り禁止で、南側は車やバイクでいっぱいでした。何とかスペースを見つけて停めます。
草千里の様子。
中岳は噴煙も少なめですね。
北の方は、どんより曇り空。
晴れていれば、大観峰や天空の道に行こうと思っていたのですが、最短コースで帰ることにしました。
一旦下り、毎年お世話になっているペンションに寄って挨拶して、コーピーをご馳走になり近況を話して帰路につきました。
帰宅してGPSのログを見ると移動距離は335km、獲得標高は5000mを超えていましたが、気候も良く、
思ったより疲れませんでした。
次は青空の下でのツーリングを楽しみたいですね。