
今年の締めのブログは、前回に引き続き、今年の写真の振り返り、
天体写真編です。
このブログを書くために、PHOTOHITOで「空・天体」というタグ
を付けた写真の一覧を見て、去年より少ないなぁと感じました。
昨日のブログにも書いたように、雪が多い1,2月、夏以降は
大雨に台風という天候に恵まれなかったことが要因ですね。
今年は1月の最初の満月(2日)がスーパームーンで、その
月末に2度目の満月がみられるというブルームーン、しかも
その時が皆既月食という、月がらみのイベントが重なるスタート
でした。
ただ、最初の月食は雲の向こうのシルエットが見える程度でした。
面白みに欠けますが、自宅ベランダから撮ったスーパームーンです。
2月は雪の山間部には行けずに、市街地に近い小高い丘の上で撮っていました。
光害を減らすためにセミナローバンドフィルタを使い、1枚に10分をかけて21枚を撮った
くらげ星雲(IC444)が今年のベストかと思っています。
これ以上の出来を求めるには複数の夜にまたがって撮影する必要があるでしょう。
同じ夜に25mmレンズを付けたD5300でも時間をかけてオリオン座周辺の星雲を撮っていました。
3月は冬の間に撮りたかったコーン星雲とクリスマスツリー星団です。
6分の露出で20枚、総露光時間は2時間です。
系外銀河も狙ったいましたが、晴天が持続せず、3月ではボーデの銀河(M81, M82)くらいでした。
4月からは最接近する火星に備えて、機材を変えつつ惑星の動画撮影にチャレンジしました。
まずは木星。SONYのA6300の4K動画で撮って合成しています。
ここから火星が3枚続きます。
5月27日の火星です。小型CMOSカメラを使っています。
最接近の数日前、7月28日に火星を撮りましたが、6月に起こった大規模な砂嵐のために
模様は見えず、かろうじて南の極冠が見えているだけ。
その1月後の8月20日には少し模様が見えてきました。
この後は火星の大きさも小さくなっていきました。
次回の火星大接近は2035年だそうです。その時まで生きているかな?
2020年にも接近するそうなので、その時がラストチャンスかも。
ついでに土星も1枚。上の火星を撮った8月20日のものです。
梅雨明け直後のシーイングが良い空を期待したのですが、あまりコンディションの良い夜はありま
せんでした。樫原湿原の駐車場で初めて天体撮影したときに撮った三裂星雲(M20)です。
7月28日未明に今年2度目の皆既月食になりました。
このときは、皆既食と月没と薄明が重なり、前半だけですが連続撮影できました。
次に月食が完全に見えるのは2022年11月8日だそうです。
8月はまともな天体撮影ができず、9月にようやく撮れたのははくちょう座の北アメリカ星雲と
ペリカン星雲でした。
D810Aに50mmレンズで撮った秋の天の川、はくちょう座からケフェウス座の辺りです。
10月4日に台風が近づいている強風の中、有明海の堤防の上で天の川を撮りました。
11月も出動機会は1度だけ。さんかく座銀河(M33)です。
今年はアンドロメダ銀河を撮ったのは1度だけでした。上のM33を撮影する間、450mmの屈折鏡に
D5300で。
11月の上弦の月のときに、月面X, V, Lが見えました。
12月の出動も1度だけ、ふたご座流星群の夜でした。夜半前から曇ってきて、流星の写真は
今一つでしたが、明るくなっていた46P/Wirtanen彗星はしっかり撮れました。
これが今年唯一撮った彗星になりました。
来年は、今より光害の少ない場所に建てている家から時間をかけた撮影をしたいと思っています。
2月と3月はその環境を整えるために撮影機会は減ると思いますが、遠隔で撮影できるようになれば、
ジムニーで山の中を徘徊しつつ短焦点の望遠鏡やカメラレンズで星空を撮って周ろうかと考えて
います。ただ、こちらの山の中は来年の干支の動物が多いので、出合頭の事故には気を付けて。
今年も星空や天体、風景などの写真に多くのコメントやイイね!をいただき、ありがとうございました。
また、お友達やMyファンの方々の写真を楽しく見せていただきました。
来年もみんカラで皆様のブログを楽しみつつ、撮影、サイクリング、ドライブ、ツーリングを続けたいと
思います。
それでは、良いお年をお迎えください。