
こちらは晴れと雨の日が交互に来るような日替わりの
天気が続いています。
先週から海外の仕事仲間が来日していて、土曜も昼過ぎ
まで仕事していて、午後から別行動で私は新居へ1泊旅行
(?)です。ネットが開通していないし、外構工事も残って
いるので、まだ落ち着いて生活する気にはなれず、佐賀から
通っています。
14日の上弦の月から二日経過していて月が明るいのですが、
昼間は晴れていたので、夜は機材テストして、翌朝は花粉が
飛び始める前の早朝にサイクリングでもしようと思っていました。
前回使用した屈折鏡を口径10インチの反射鏡(リッチー・クレティアン鏡)に載せ替え、配線をしてバランスを取った後、
赤道儀やカメラなどに電源を入れて、ドームを開きます。
スリットから見える空は曇ってきて、星はほとんど見えていません。
取り合えず月を撮ろうとD850を付けた望遠鏡を向けて、ライブビュー画面を見るとグラグラと像が揺れています。
連射で80枚ほど撮って、合成しました。
拡大するとクレーターの縁がシャープではありません。
この後、雲がさらに広がり夜半前から雨になりました。
明朝は止んでいることを期待し、目覚ましを早めにセットして就寝します。
まだ外が暗いうちに目覚めて朝食を摂った後、サイクリングの支度をしていると、雨音がしてきました。
すぐに止みそうにない雨で、外出は諦めて室内でローラーで1時間ほどペダルを回します。
午後からは佐賀市に戻って、客人を夕食(うなぎ)に連れて行ってホテルに送った後、再び新居に戻ります。
機材は前日のままにしておいたので、すぐに月を撮影しました。
タイトル画像はその時の様子で、観測室にスリットの影が落ちていました。
前夜よりも像の揺れは小さく、60枚撮って合成した結果も、よりシャープになりました。
この後、予定していた機材のテストを実施しました。
1つは月明かりの下で、どのくらい銀河などの天体撮影ができるのかを試すことと、反射鏡用に付けた
モーター・フォーカサーの適切な設定を見つけることが目的です。
月が高い位置にあるときに、比較的低い位置で南東にあったおとめ座銀河団の中の銀河を撮ることに
しました。光害カットフィルタを付けていますが、露光時間を長くすると全体が白くなるので、ISO400、SS=300sと控えめにして枚数を稼ぎます。
また、前回の鏡筒の焦点距離が倍以上なのでオートフォーカスのモーターの送り(ステップ)を半分に
して撮影を開始しました。
その時の様子が下の写真です。薄雲がかかったように白っぽくなっています。
導入したのはおとめ座銀河団の「マルカリアンの鎖」という銀河が並んでいる領域に属するM86というレンズ状銀河です。
約6000万光年の彼方にあり、ご近所にも同じ型のM84銀河やNGC4388という渦巻き状銀河があります。
曇ってきてガイドが怪しくなるまで20枚を撮って合成しました。
テストにしてはまぁまぁの出来です。これに天体のカタログ名を入れてみます。
昨年2月にマルカリアンの鎖全体を撮った時の画像がこちらでした。
こうしてみると【銀河団】という感じがします。
焦点距離330mmほどの望遠鏡は、この距離の銀河団にとっては広角レンズですね。
これまでは半月より月が明るい時は出動しませんでしたが、今回使ったフィルタよりも等価波長域が狭いフィルタを使うか、
月より遠い方向(北側)の天体なら、枚数を稼いで何とか撮影が出来そうです。
満月の下では厳しいでしょうかr、来週後半から晴れれば春の銀河を撮影したいと思います。
Posted at 2019/03/18 22:40:13 | |
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