
4月も半ばを過ぎたというのに、星撮りブログは2度目です。
県内で外出自粛要請が出る前の16日の話ですが、自宅で星撮りをしていま
した。
下弦の月の翌晩で、月の出が遅くなって夜半過ぎに昇ってくるので、それ
までは暗い天体でも撮影できます。
タイトル画像は22時頃に自宅の北側から撮ったもので、舗装した地面に
三脚を立てて小型赤道儀と短い屈折鏡で北の空を撮っているところです。
ドームのスリットは開いていて北東に向いています。
こちらでは遠くの銀河を撮影していました。
さて、タイトルにもある通り、今回は最近話題になっている彗星を撮りました。
C/2019 Y4という、去年の年末にATLASという小惑星地球衝突最終警報システム
(Asteroid Terrestrial-impact Last Alert System)が発見した非周期的彗星です。
それで「アトラス彗星」とも呼ばれています。
来月末に近日点を通過し、肉眼でも見えるのではと期待されていました。
「いました」と過去形なのは、この数日前に核が分裂し、暗くなっています。
日付が変わる頃にはかなり高度が低くなるので、21時前から撮り始めました。
その頃の北の空です。北斗七星(柄杓が下向きです)がわかりますでしょうか?
焦点距離450mmの屈折鏡にD5300で、ISO1600、SS=180sで50枚撮りました。
露光時間は2時間半です。
彗星と背景の星を独立に合成する手法を使って画像処理しました。
短いながら尾を引いていて彗星らしく見えます。
この時で9等くらいで、これから光度も下がるので、どうやら肉眼での観測は難しいようです。
ドームの方では、先月撮った子持ち銀河(M51)と同じりょうけん座にある「ひまわり銀河」(M63)を撮っていました。
M51、M101と同じ銀河群(銀河団より小さな集団)に属し、それらとほぼ同じ距離2700万光年の距離にあります。
形の良い渦巻銀河で、銀河面が斜めにこちらを向いています。
焦点距離2000mmの反射鏡に0.75倍のレデューサにAPS-Cサイズの冷却CMOSカメラで撮りました。
SS=420sで薄明まで撮ろうと思ったのですが、夜半過ぎに曇ってしまい25枚しか使えませんでした。
23日が新月なので、天気が良ければ近場に出動して撮りたいと思います。
Posted at 2020/04/20 21:21:17 | |
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