
今月初旬の満月(フラワームーン)を撮ったブログ以来の星撮りブログに
なります。
今年はPM2.5が少なく、雲が無ければ澄んだ星空が見えるのですが、如何せん、
雲が多い。湿度が高く、一晩中晴れることはありません。
23日が新月で、その前後に天の川でも撮ろうと出動機会をうかがっていたの
ですが雲が少ない夜が無いままに、出動できたのは21日の夜だけでした。
タイトル画像は出動した天山中腹にあるダム湖の横で撮ったものです。
その前に、自宅で彗星を撮っていたので、その画像を。
4月にアトラス彗星を撮影しましたが、その1週間前に核が分裂し、期待される
明るさにはなりそうにないと残念に思っていました。
SkySafariの画面を見ていると、その代わりにパンスターズ彗星が結構明るく
なっているのに気づき、しかも自宅から撮影できる北の空を通過していたので、
13日の夜に小型赤道儀に焦点距離450mmの屈折鏡とD5300で撮りました。
背景の星々と彗星を別々に合成しています。
先月のアトラス彗星よりも尾が長くなっていて、彗星らしいですね。
さて、本題の天の川です
タイトル画像のように左(東)の方は佐賀市の光害を被ります。
撮影を始めた頃の様子を、ジムニーを入れて撮ってみました。
ポタ赤にD5300に25mmレンズと光害カットフィルタを付けて、ISO800、F3.5、SS=2400sで30枚を撮影。
その1枚が下の画像です。
さそり座周辺の散光星雲と天の川の中のいて座までの星雲を入れる構図です。
合成後に画像処理をしたのが下の写真です。
光害を被った割には綺麗に処理ができたと思います。これから撮ろうと思う星雲がいくつか見えています。
ポタ赤の横ではAPO Sonnar 135mmを付けたD810Aを小型赤道儀に載せて、アンタレス周辺に向けていました。
こちらはISO800、F3.2、SS=300sを30枚撮って合成しました。
アンタレス周辺の色とりどりの星雲を見ると、夏が来たなぁと感じます。
1:30頃から雲が広がりだし、2時前には撤収しました。その直前の様子です。
天の川がこのくらいの高さになってから撮影を始めたいところです。来月かなぁ。
出動前に自宅ドームでは、焦点距離1500mmの反射鏡でヘラクルス座の球状星団を撮るようにセットしていました。
途中で雲の影響でガイドが乱れて、拡大すると星が伸びていますが、この画角では初めてなので残しておきます。
そして、新月すぎて最近撮ったのは、りょうけん座の2つのエッジオン銀河です。
去年初めて撮った「クジラ銀河」の近くに銀河があるというので、両方を入れる構図にしました。
3000万光年の距離にあり、クジラ銀河の方はM82銀河と同じくスターバースト銀河です。
これらの銀河は撮り始める21時頃には子午線を超えていて翌日の2時には高度が低くなります。
27、28日とふた晩かけましたが、初日は途中で曇ってしまい、トータルで45枚を合成しました。
そして28日というか29日の2時半から薄明までの短時間で、今年初となる亜鈴状星雲(M27)を撮りました。
こちらは16枚で時間切れです。
太陽は、この星雲のようにガスが広がり中心に白色矮星が残るような最期を迎えると考えられています。
この星雲はまた撮る機会があるでしょう。
今回は、まとめて彗星から星雲、星団、銀河といった種々の天体をご紹介しました。
梅雨時は少ないチャンスになりますが、夏の星雲を撮りたいと思います。
Posted at 2020/05/29 19:50:34 | |
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