
梅雨の最中ですが、星撮りブログが続きます。
先週は半日だけサイクリングができましたが、今日は朝から山がどっぷり
雨雲に覆われていたので、カメラを持ってジムニーで出かけたものの、
お目当の被写体には出会えずじまいでした。
知人から今日は「惑星直列だ」と聞いて、MacのSkySafariで惑星の位置を
確認しましたので、まずその話題を。
普通は「惑星直列」というと、太陽から地球を結ぶ線上(動径方向)に
惑星が並ぶことを想像しますが、どうやら違うようで。
SkySafariの画面でも、毎年今の時期には近く木星と土星に、冥王星が
接近してはいますが、ご存知のように日暮れどきや明け方に見られる
金星は画面の中にありません。
月が沈みかける翌朝の4時頃に、画面の中で横に並んでいます。
右(西)から、木星、そのすぐ左下に冥王星、土星、中央付近に海王星、火星と来て、少し離れて天王星、東の方に
金星が見えます。
1つ足りませんね。そうです、水星です。水星は金星のさらに東で、この図では地平線の下にあり、佐賀で5時過ぎに登って
きますが、その頃は明るくなっているので見えないでしょう。
横に並んでいるので、「直列」ではなく「並列」とでも呼びたくなりますね。
さて、梅雨も後半になり、星空が見えない日々が続いていたので、6/22に天の川を一緒に撮りに行った知人の
画像を天体ソフトで処理していました。私が貸したPolarieにZ6と24-70mm F2.8Sを載せて撮っていました。
ISO400、F2.8、SS=120sで撮った30枚を合成しました。
単焦点ほど星像はシャープではありませんが、開放でも周辺まで星像が均一で驚きました。Zマウントのレンズは優秀ですね。
私のカメラのように天体改造していない通常のデジイチでも、この程度になることのご参考になるかと思います。
前回の6/21〜22のような奇跡的な晴れ間に出会うことはありませんが、6/28に少し晴れ間が見えた時と、
タイトル画像の月を撮った7/1に同じ星雲を撮っていました。
両日とも天気の変わり目で風が強く、月面が揺らいでいるシーイングが悪い夜でしたし月も明るいので機材テストがてらに、
はくちょう座の「クレセント星雲」(NGC6888)を撮ることにしました。
去年の8月も、今回の焦点距離2000mmの反射鏡(RC鏡)で撮ろうとして、土星を見たときにシーイングが悪くて、
約半分の焦点距離の屈折鏡に切り替えて撮っていました。
電離した水素が出すHα線という赤い光を放つ淡い星雲の中に、カブトガニのような形の星雲が浮かんでいます。
「クレセント」=「三日月」ですが、私にはカブトガニに見えます。
外周部に超新星残骸に見られるフィラメント状の赤い星雲で、時間をおいて発生した2つの恒星風が衝突してできた衝撃波によるものです。
それが内側にも見えています。上の写真では見えませんが、酸素が放つ青緑色の光(OIII線)がこの星雲を覆っています。
それを何とか捉えようと、光害カットフィルタよりも透過する波長域が狭いフィルタを使いました。ふた晩で100枚撮れたので
その光は何とか見えていますが、画像はシャープではありません。
特定の波長の光を通すナローバンドフィルタを使って時間をかければしっかり写せるかもしれません。
今朝は南九州で酷い雨になり災害も発生したようです。これから梅雨末期になるにつれ前線が北上し、北部九州も大雨に
なりそうです。去年まで3年連続で災害級の大雨になっていますし、昨年の被害の跡の修復が終わっていないので、
去年のようにならないことを祈るばかりです。
次回の星撮りは梅雨明けになると思いますが、クリアな空を期待します。
Posted at 2020/07/04 17:45:34 | |
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