
2020年の最後のブログになります。
今年はコロナ禍もあって天体写真というボッチ趣味の比重が増えた年でした。
一昨年にドーム付きの家を建てて、天体撮影の機会が増えたのですが、
今年夏に以前から使いたかった天体専用のフルサイズ冷却CMOSカメラを
導入して、一段と質が向上したと思います。
この手のカメラは画像素子と冷却装置、そのための電源とUSB IFのみで構成
されているため外部の電源(12V)とパソコンが必須なので、観測室を作った
時からデジイチから切り替えようと考えていました。
それに今年は日食や月食、木星と土星の最接近など天文現象が多い年でした。
なかなか天候とタイミングが合わずにベストではありませんが、いくつかは
写真に記録できました。
それでは一年を振り返りましょう。
まず1月は、今の時期、オリオン座の左上にある赤い散光星雲の「コーン星雲」と「クリスマスツリー星団」です。
逆さにしたクリスマスツリーの先端がコーン星雲で、星が生成される領域です。
2月からは「春の銀河」が見られるシーズンで、最初は定番の「ボーデの銀河」でした。
天候が悪く露光不足なので来年は新しいカメラでリベンジしようと思います。
2月の新月期も天候は今一つでした。その時に自宅から35mmレンズとD810Aで撮った「冬の大三角」です。
この頃はベテルギウスが暗くなっていて爆発が近いのでは?と話題になっていましたね。今は元に戻っているようです。
3月は春の銀河の代表格の1つ、「子持ち銀河」(M51)です。
これまでで最大で総露光時間も最長でした。
春は霞んだ空の日が多く、長焦点の撮影には向かないのですが、いつかの銀河にトライしました。
4月は、枚数が少な目ですが、綺麗な渦巻きが特徴のM63銀河。
5月後半になると夜半過ぎには夏の天の川が昇ってくるようになります。
天体改造したD5300と25mmレンズで。
6月の梅雨入り前に、北天最大の球状星団M13を撮りました。
梅雨の最中の6月21日は日暮れ直前に部分日食が見られました。
途中で曇ったのですが、何とか欠ける様子を捉えられました。
日食の2日後、梅雨の合間の晴れた夜に天の川の撮影に出動しました。
天の川の中の射手座「スタークラウド」です。
7月上旬はネオワイズ彗星が肉眼でも見える可能性があったのですが、天候に恵まれず、30日にようやく望遠鏡で
撮影できました。
8月は新しいカメラが活躍しました。
南の空に低く現れる惑星状星雲である「らせん星雲」(NGC7293)を撮りました。
タイトル画像を撮った8月の新月期に出動した時に夏の大三角をD810Aで。
9月からは秋の銀河のシーズンです。
今年は新しいカメラでさんかく座銀河(M33)のベストな写真を撮ることができました。
10月は高度が低く露光時間が稼ぎにくい「ちょうこくしつ座銀河」(NGC253)です。
そして、ど定番のアンドロメダ銀河。3日で100枚以上撮りました。
11月は新しく来たZ 6IIの初の天体撮影ですばるを撮りました。
12月はつい先日のことですが、木星と土星の最接近がありました。
前回の星撮りブログで紹介したように、今月は比較的暗い対象である超新星残骸にチャレンジしたのですが、
ここでは明るめの散光星雲である「モンキー星雲」(NGC2174)を。
この一年の星撮りをざっと振り返ってみました。
今年は新しい天体カメラやフィルタを導入し、従来比でベストな写真を何枚か撮ることができました。
まだまだ発展途上で、さらに質の高い画像やまだ見たことのない対象を撮っていきたいと思います。
当ブログを訪問されてイイねを下さったり、コメントをいただいたことは励みになりました。どうも、ありがとうございました。
皆さん、良いお年をお迎えください。
Posted at 2020/12/31 13:15:33 | |
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