• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

koichifunのブログ一覧

2021年11月14日 イイね!

週末のサイクリング --- 紅葉狩り。

週末のサイクリング --- 紅葉狩り。金曜は日が暮れてすぐは月が見えていましたが、その後、21時頃から雨。
土曜朝は雨が上がったものの路面はウェットで気温が低めでした。
今シーズンで初めて指付きの薄手のグローブとシューズカバーを装着し、
冬の格好でスタート。

その前の週もサイクリングで山間部を走って、この週末が見頃になるだろう
と期待できたので、前半は2週前と同じコースで天山北側の林道を目指します。

夏の大雨以来、清水の滝や江里山棚田に寄り道するというオプションが
使えないので、県道をまっすぐ峠に向かいます。

その中腹の最後の集落には大きなイチョウの木があり、ちょうど黄葉して
見ごろでした。
石体のイチョウ

そこから勾配がキツい区間が続いて峠に出ます。
先週は晴れていて、路駐する登山客の車が20台ほど連なっていましたが、この日は曇っていたのか5台ほど。
峠からの眺望です。先週草刈りをされていて見晴らしが良くなっています。
七曲峠から

峠から天山山系に沿って東西に走る林道に入ります。
路面は落ち葉で覆われているのにウェットという、細く高圧のロードバイクのタイヤでは難儀するコンディションです。
タイトル画像は、その林道の途中で撮った1枚です。

林道の最高地点の少し手前、標高700mくらいのところにあるモミジの古木。
上の方は良い感じで紅葉していますが、下の方は赤くなる前に枯れ始めていました。
でも、この週末がベストでしょうね。
林道のモミジ

林道の終点で天山スキー場前に出て、次の紅葉スポットへ移動します。
杉山という集落にある白石神社です。
かなり落葉していますが、まぁ見ごろですね。
杉山白石神社-1

モミジは「紅」というよりオレンジ色です。
コンデジ(RX100M5)なので、ボケは今ひとつ。
杉山白石神社-2

ここはモミジとイチョウの木が並んでいて、その2つが重なるところを下から見上げます。
杉山白石神社-3

この後は古湯方面に下って国道323号を佐賀市街へ。
その途中にあるトンネル手前から狭い旧道に入ります。
旧道の途中にある雄淵雌淵という2つの小さな滝の川を挟んだ対岸に紅葉スポットがあります。
まだ緑色の葉っぱが優勢ですが、一部は良い具合に紅葉していました。
雄淵雌淵の紅葉-1

次の週末くらいが見ごろでしょう。
雄淵雌淵の紅葉-2

帰宅してからは汚れてしまったロードバイクの清掃、特に駆動系をクリーナーで綺麗にして注油しておきました。

来週はいよいよ平地の紅葉が楽しめそうです。
Posted at 2021/11/14 16:20:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | サイクリング | 旅行/地域
2021年11月08日 イイね!

休日の山歩き。

休日の山歩き。少し遡って11月3日のお話です。

この日は晴れのち曇りの予報で、サイクリングか山歩きかの二択で後者を選択。
ほぼ1ヶ月ぶりになりますが、恐らく前回のように野草の花は見られないので
眺望を期待して。

ジムニーで7時過ぎに家を出て、天山へと向かいます。
タイトル画像は駐車場での1枚。先客が3台で前回よりは少なめです。

8時前から登り始めると、佐賀平野の上にバルーンが点々と見えます。
この翌日から期間短縮で開催されるバルーンフェスタの公式練習が行われて
いました。

105mmのマクロより長いレンズは持ってこなかったので、取り敢えず、105mm
で山頂から佐賀平野上空を。
もっと長いレンズがあると良かったかも。
天山からバルーンの群れ

24mmで引いた図がこちら。気温の逆転で低空が霞んでいますね。
天山から佐賀平野

東西に長く平らな山頂を東に歩きます。
前に来た時にトリカブトやムラサキセンブリが咲いていた辺りで、魚眼レンズを使って。
天山から南方をフィッシュアイで

7artisansの10mm f/2.8 fisheyeというお手頃価格(270USDの20%引き)の中華製レンズですが、
太陽を入れてもゴーストは殆ど出ていなくて、色乗りの良いレンズです。
同じレンズで東側を。太陽に雲がかかった時を狙いました。
天山から東の尾根

山頂から西側はこんな感じです。この後、目の前の雨山に向かいました。
雨山と八幡岳

雨山山頂から西の眺望です。こちらはよく晴れています。
中央は、蕨野棚田がある八幡岳。
八幡岳、伊万里方面

この後、林道に下ってから駐車場まで林道を歩きます。
その下りの登山道で見かけた紅葉。まだまだ少なかったです。
登山道の紅葉

駐車場に戻ってもお昼まで時間があったので、樫原湿原に移動します。
恐らく今年最後かもしれません。

野草の花はかなり萎んでいてい、目ぼしいものはごく少数です。
最も多かったのはリンドウ。
リンドウ

足下に咲く小さな白い花のキッコウハグマ。
キッコウハグマ

湿原の外で見かけたフユノハナワラビ。
フユノハナワラビ

午前中で気温が低いので出会えないかと思っていたトンボがいました。
オオアオイトトンボのオスです。
オオアオイトトンボ♂

春から目を楽しませてくれた野草や昆虫はこれで締めになります。
今年は天候がいつもと違って、花の季節が後ろにズレたり、8月の長雨で2度目の梅雨明けが来たように、
一旦見られなくなったイトトンボが再び見られたりと不思議な年でした。
強烈な台風の上陸・接近が無かったことは幸いでしたが。
来年は大雨などの被害が出ないことを祈ります。
Posted at 2021/11/08 20:35:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | 山歩き | 旅行/地域
2021年11月01日 イイね!

10月後半の星撮り --- 旬な銀河と星雲。

10月後半の星撮り --- 旬な銀河と星雲。10月後半は月が明るくなる時期ですが、天候は前半より恵まれていて、
銀河や星雲を撮影することができました。

タイトル画像はその成果ではなく、ボツ作品です。
これを撮影したのは満月の3日後の23日夜で、自宅の玄関横で行なった天体
撮影ソフト(N.I.N.A.)と新しいPC用のバッテリのテストの対象でした。
前回のテスト(8/28)では、手持ちの20000mAhのUSB-PDで45W出力の
ものを使ったのですが、SS=420sを30枚撮ったところで、燃料切れでした。
その後、45WのUSB-PD出力があり、容量が倍の40200mAhのバッテリを
購入。
今回は望遠鏡のフォーカス・ノブに取り付けたモーターによるオートフォーカス
もテストするため、小型の18W USB-PD 10000mAhのバッテリから12Vを
取り出します。
赤道儀はDCジャックのついた12Vバッテリで駆動。撮影カメラ、ガイドカメラ、パソコンを新しいバッテリが面倒見ます。

AFも子午線越え(対象が子午線を越えるときに赤道儀が180度反転すること)も
上手くできて全自動撮影で70枚が撮れたのですが、ヒーターで追いつかないほど
夜露が降りてしまい、使えそうな30枚を合成したのがタイトル画像です。

本題に戻って天体撮影ですが、後半最初は15日の夜でした。
この日は今月で最もシーイングが良く、月をライブビューで拡大した時の揺らぎが小さめでした。
上弦の月から2日後になります。
Moon_2021.10.15

ついでに土星も。前回(6日)よりも出来が良いです。
惑星は拡大倍率が、銀河や星雲よりずっと大きいので、出来はシーイング次第です。
Saturn_2021.10.15

この夜、ドームでは焦点距離2000mmである銀河を撮影し、土星の後、玄関横では焦点距離450mmの屈折鏡に、
Z 6IIを取り付けてカリフォルニア星雲を撮りました。
明るい星雲なので、通常のカメラでもしっかり写すことができます。カメラレンズですばる(プレアデス星団)と
一緒に撮ることもできます。すばるの左の方にあるので、一度トライしてみてください。
QBP-IIフィルタを使い、ISO1600、SS=360sを40枚撮って合成しました。
NGC1499_2021.10.15

星雲の構造まで見えてしまうと、炎かナメクジのように見えます。

さて、これと並行してドームで撮影していたのは、きりん座というマイナーな星座にあるIC342というフェイスオン銀河です。
距離は1000万光年弱と、M101の半分以下なので実際の大きさはM101よりかなり小さい銀河。
SS=420sを3日かけて150枚ほど撮影し、100枚を合成しました。
IC342_2021.10.15

よく見かける銀河の写真は、大抵、背景の星がこれほどゴチャゴチャしていませんが、この銀河は天の川銀河面に近いので、
前景の星やダストが多く、とても淡い銀河です。銀河は宇宙全体にほぼ一様に分布しているので、天の川銀河面方向にも
あるのですが、天の川銀河で隠れていたり、この銀河のように見えにくかったりでメジャーではありません。

最後はタイトル画像のアンドロメダ銀河のテスト撮影と並行して撮影を始めた星雲です。
シーイングが悪い日が続くので、焦点距離を2000mmから585mmにして明るめの星雲を撮りました。
カシオペア座の「ハート星雲」(IC1805)です。この光学系で撮るのは初めてになります。月明かりがあるので、
デュアルナローバンド・フィルタ(L-eXtreme)を使い、4晩かけてSS=480sを200枚強撮影しましたが、使えたのは
約半分。合成して処理すると、これまででベストな画像に仕上がりました。
IC1805_2021.10.25

ここまで寄ると暗黒帯や赤い星雲がうねっている部分まで見えるので、「ギザギザハート」ですね(古いか?)。

この星雲を撮った夜では25日がシーイングが安定していました。
その時のガイドの様子が下の図です。


今回は光学系の焦点距離が短く明るいので、2000mm F8の反射鏡よりもガイドは安定しています。
オフアキシスガイダーといって、撮影カメラとその直前のガイドカメラが光学系を共有する方法を取っています。
撮影カメラ(ASI6200MC Pro)のピクセルピッチが3.76um(micron)、ガイドカメラ(ASI174MM)が5.86mmなので、
0.6px以下のガイドエラーが目標になります。この例では0.3px以下なので十分許容範囲です。

赤道儀の調子も戻って、撮影したい天体があるのですが、スッキリ晴れません。
雲が出ない夜に出動して広く星空も撮ってみたいですね。
Posted at 2021/11/01 20:20:19 | コメント(3) | トラックバック(0) | 星・月 | 趣味
2021年10月30日 イイね!

週末のサイクリング --- 2週分まとめて。

週末のサイクリング --- 2週分まとめて。8月以降雨の多い天気で、週末も2週に1度しか出動できない日々が続いて
いましたが、ここにきて2週連続でサイクリングができました。

23日は朝から晴天ですが、気温が低めで、今シーズン初めて手足に
ウォーマーを装着してスタートしました。
行き先はいつもの天山。
今夏の大雨のため、佐賀市側から北に山を越えるルートが3本の県道だけに
なっています。天山(県道337号)、七曲峠(県道290号)、白坂峠(県道
44号)の3本です。山の南と北のそれぞれに、これらの道を結ぶ林道が
あるのですが、全て土砂災害で通行止です。(23日現在)

前回2週間前に天山に登った時は登山客の車で駐車場がいっぱいでしたが、
目星い野草も減ってきて先客は1台だけでした。
駐車場から南の展望。風が強く高層と低層の雲が逆方向に動いていました。
佐賀平野、有明海

この数日前に阿蘇山中岳の噴火があったので、その方向を撮りましたが、噴煙は見えず。
阿蘇方面

風で体が冷えるので、早々に出発。
林道脇に花が残っていないか探しながらノンビリ流します。
オミナエシが1輪だけ残っていました。
まだ残っていたオミナエシ

いつもの展望所から八幡岳を。西の方はよく晴れています。
高層の雲が風が強いことを教えてくれます。
八幡岳

最後の秋の野草になるであろうアキノタムラソウ。
アキノタムラソウ

これも残り一輪となったタンナトリカブト。
トリカブト

2週前から咲いているジンジソウ。
ジンジソウ

平地に下ってから多久市内の田園地帯を走りました。
二毛作の遅い稲刈りが終わったところ。
稲刈り後の田んぼ

昼になっても気温が上がらず、帰宅するまでウォーマー類を外しさないサイクリングでした。


そして本日(30日)の話です。
夕方から雨が降るとの予報通り雲が多めの天気。
小城市に移動して、県道290号を峠へと登ります。前週より気温は高めで、上りの入ってアームウォーマーを
外しました。最後の集落を抜けて道が狭くなる辺りは2年前の土石流で流れて今年の5月まで通行止でした。
道や橋が作り直されて路面が綺麗になり、最大勾配区間(19%)が登り易くなりました。
峠に到着すると、登山客の車が7台ほど。
峠から佐賀平野を見下ろすと、稲刈りの終わった田んぼで野焼きがされていました。
野焼きの佐賀平野

峠を越えると県道は天山横断林道と交差します。その林道の東西両側が通行止で、工事期間は年内いっぱいの予定
でしたが、何と、バリケードが撤去されて通行できるようになっています。
迷わず西の方に入ります。
落石や土砂流出を片付けた跡がありましたが、2年前の豪雨で崩壊していた路面も綺麗になっていました。
修復された林道

ぼちぼち紅葉も。
少しだけ紅葉

すでに野草の花はほとんど枯れていましたが、リンドウだけが林道脇に咲いていました。
林道のリンドウ

林道の終点のスキー場前までは難なく通行できました。
そこから県道に出た時に空が暗くなってきたので、最短ルートで帰宅しました。

先週のように気温が低いと紅葉も期待できますが、今週後半は気温が上がったので微妙です。
今年も遠出せずに県内のスポットを周ろうと思います。
Posted at 2021/10/30 20:51:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | サイクリング | 旅行/地域
2021年10月17日 イイね!

赤道儀のベアリング交換。

赤道儀のベアリング交換。今月の初めにした作業についてのお話です。
車ネタや星撮りネタではありませんが、忘備録代わりにブログとして残して
おこうと思います。

現在メインで使っている赤道儀は2016年の夏に個人輸入で購入したものです。
当時は車に機材を積んでの出動ばかりでしたので、積載重量が大きく、
本体は軽く、精度の高いものを探して、国内に代理店は無いがサポートの
しっかりしているメーカーのものを選択しました。
去年の梅雨時に、最初のオーバーホールをしたのですが、その際もギヤボックス
の外し方やグリースの選択など、メーカーの担当者からメールとファイルで
丁寧に教えてもらいました。
その時以来、調子は良かったのですが、最近ちょっとした異常を見つけました。

長時間の追尾撮影をするときは、オートガイドといって撮影用と別のガイド
カメラで星の動きを見張って、ズレると赤道儀に補正信号を送ります。
私が使う最長焦点距離は今は2000mmで、それをフルサイズ、6200万画素のカメラで使うと、一画素あたりの視野角は
0.39"(1"角=1度の3600分の1)で、ガイドエラーはこれと同程度以下を目標にします。
ただ、空気の揺らぎが大きいときは星像が揺らぐので中々この目標を達成できません。望遠鏡の焦点距離に
反比例して視野角は狭くなるので、そういうときは短めの望遠鏡で撮影します。

ガイドソフト(PHD2)が星像のプロフィールやガイドエラーを表示するので、それを参考に機材や対象を
選びます。今月の初めにM33銀河を焦点距離1500mmで撮った時、シーイングは良くなくてガイドエラーが
大きめだったのですが、赤経方向(地球の自転軸と同じ方向)のエラーが赤緯方向の3〜4倍と異常な数値でした。
翌日に赤経周りのガタを調べるために、ウェイトシャフトの端に左右に力を加えても、ガタは一切ありません。

ここで赤道儀の動力伝達(トランスミッション)について書いておきます。
メーカーにより違いはありますが、基本的にはモーターの回転を適当に減速しつつ、赤経軸を地球の自転速度で回転させます。
赤経軸のギヤボックスのカバーを開けて、ギヤを1つ外した状態です。

下の図のように、一番右にある小ギヤがモーターのシャフトに取り付けられていて、白いプラスチックのギヤ、
手前の大きなギヤ、一番左のギヤへと動力が伝わります。


下の写真はギヤボックスを取り外したところ。らせん状のギヤがついたシャフトがウォームシャフトで、左側にモーター
からのギヤが並んでいて、上記の最後のギヤはこのシャフトの左端に固定されています。


ギヤボックスが赤道儀本体に取り付けられているときは、その内部のスプリングによって、ウォームシャフトのギヤが
下の写真のウォームホイールに適度な力で圧着されるようになっています。


このウォームホイールは外径60mmのシャフトに固定されていて、シャフトは大きなベアリングを介して
CNC削り出しの赤道儀本体に取り付けられています。
このように構造は単純ですが、求められる回転精度が非常に高いので、僅かなガタでも撮影に影響します。

今回は赤経・赤緯両側のギヤボックスを取り外し、それぞれの2つの金属製のギヤの回転部分を手で回して、
回転の滑らかさを比較して、今回の異常の原因を突き止めました。

ギヤが噛み合っている状態では気づきにくいのですが、一番手前のギヤを外してウォームシャフトを回すと、
赤経側だけがザラつく感じがします。「これだ!」と思いましたが、ベアリングがギヤボックスに隠れているので、
ウォームシャフトのギヤも外して、シャフトを取り出して確認しました。
シャフトの両側には2つのベアリングが付いているのですが、赤経側だけが赤褐色の汁にまみれています。
オイルではなく水のようで錆びが浮いたようです。出動していた際に、何度かひどい夜露に濡らしたり、霜が降りたりして、
鏡筒に隠れにくい赤経側で内部に水分が入ったのか、気温の急激な変化による結露かで、ベアリングに水分が侵入した
のが原因かと思います。

ベアリングを交換するために、まずは外しますが、プーラーは自転車やバイクのホイール用のもの(下図左)しか
持たないので、Amazonで800円ほどの右のものを発注。


取り外したベアリングの外径、穴径、厚みを測って、メーカーにベアリングの仕様を確認のメールを出しました。


時差があるのですが返事は翌日に。このメーカーの赤道儀のネジは全てインチネジで、ベアリングもインチ規格だと
入手が面倒かと思ったのですが、上の写真のように外径は26mm、穴径は10mmだったので大丈夫だろうとの
期待通りの「6000 ZZ C3」との回答。タイトル画像はその新品のパッケージです。
6000は大きさの規格で、ZZは金属の両側非接触カバー、C3は隙間の規格です。
担当者の話では、最近は金属製のカバーがついたZZベアリングを選んでいるとか。
発注前に色々と調べていると、「K5」と型番に付くものがあり、どうやらグリスが違うようで、K5の方がエステル系の
グリスで対応する温度範囲が広く良質だとか。値段は変わらなかったので、K5を発注し、2日後に到着。
1個260円程度で送料無料。4個注文しておきました。

取り付け前に古いベアリングを清掃し、新品とガタを比べてみると、古い方はラジアルとアキシャル(軸)の
どちらの方向もガタが大きいのですが、特にアキシャル方向のガタがかなり大きくなっていました。


ベアリングのインナーレース(内側の金属枠)でシャフトを受けて、アウターレースはギヤボックスに固定されます。
ギヤボックスには、ギヤがあるのと反対側にベアリングのアウターを抑えるボルトがあります。「ボルト」と言っても、中央に
シャフトを逃がすための穴が空いていてリング状なので、ナットのようです。
どの方向にもガタが無く、滑らかに動くようにベアリングを抑える圧をピンスパナで調整します。


調整後はガタは無く非常に滑らかにギヤが回ります。手で触って分かるくらいのガタがあったので、精度も悪くなる訳です。
赤緯側は今の所問題無いので交換しませんでしたが、次のメンテの時にでも交換しようと思います。

さて、ベアリング交換前後の赤道儀のパフォーマンスを比較するためにガイドソフト(PHD2)が残したログを
グラフにしてみます。
まずは前回の星撮りブログで紹介したM33の撮影中(焦点距離1500mm)のガイドグラフです。
青い線がガイド星の赤経方向の動き、赤い線が赤緯方向の動きを表します。
縦軸の最大値が8"で、赤経方向の平均エラーが2.06"、赤緯方向は0.61"です。
これだけ両方向の差が大きいと星像が全画面で伸びてしまいます。
グレーの網掛け部分は、ditherといって望遠鏡の方向を少しだけずらす動作です。これにより、撮影した画像の
輝点ノイズの位置がズレて合成する際に平均化されて薄くなります。


次にベアリング交換後でNGC891を撮った時(焦点距離2000mm)のもの。
縦軸のスケールは上の図の半分の4"で、平均(RMS)ガイドエラーは赤経方向は0.28"、赤緯方向は0.29"です。
シーイングが良好でなくて途中でガイド星を何度かロストしていますが、ほぼ目標の追尾精度を達成できています。


ベアリングの交換は自転車やバイクで経験がある人だったら同程度の難易度です。
精度を出すために調整はシビアですが、自転車のハブやペダルのカップ&コーン式の玉押し調整に比べると簡単です。
どちらもガタが無いように締めることと、滑らかに動くように緩めることの間のベストを探る作業です。

最初は、それまでに使ってきた中華製赤道儀と比べると高い買い物かと思いましたが、基本性能は格段上で、メンテすることで
その新品の時の精度を保って長期間使えるので、結果的には良い買い物だったと思います。
世界中で20年以上使っているユーザーがいるのも納得です。
今後も定期的にメンテして、満足できる天体写真を撮れるようにしたいと思います。
Posted at 2021/10/17 20:04:31 | コメント(2) | トラックバック(0) | 星・月 | 趣味

プロフィール

ここ数年、年間走行距離が、自転車>オートバイ>自動車(>>徒歩)、となっています。 高齢になって、少しずつ割合が変わりつつありますが、健康にバイクや車に乗れる...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/10 >>

   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

リンク・クリップ

ヘッダーを2段にする方法 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/05/28 21:15:07
PIAA 【欧州車 車種専用設定】SILENCIO X TRM SILICONE 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/12/29 14:15:34
PIAA 輸入車対応超強力シリコート ワイパー 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/12/29 14:15:19

愛車一覧

ヤマハ YZ250FX ヤマハ YZ250FX
レーサーを認定登録です。保安部品を装着し、リヤサスのリンク変更でシート高をさげました。減 ...
メルセデスAMG Aクラス メルセデスAMG Aクラス
19年近く乗ったWRX-STIからの乗換えです。小型、高出力、AWDで気に入る車が出るの ...
スズキ ジムニー スズキ ジムニー
初めて所有するSUVです。 主に通勤に使い、山歩きや写真撮影(風景・天体)に活用していま ...
ホンダ リード125 ホンダ リード125
山歩きや日帰りツーリングに使っています。燃費もよく積載量が多くて便利です。
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation