2012年12月18日
CF-18 DEMO
映像はカナダ国防軍のCF-18です。実はカナダではCF-188と呼称しています。
これは何故かというとカナダ国防軍所属のCF-18はカナダ専用機と言って良いかと思います。というのは機種左サイドに夜間要撃用識別ライトがあるのが特徴ですね。それにノーズギヤ廻りにはフォールスキャノピーと言って、疑似キャノピーを描いています。一時期は米海軍戦闘機も描いていましたが、今は描いていないようです
このフォールスキャノピーは空中戦において敵機から見て、疑似のキャノピーを見せる事により、機体姿勢を紛らわす効果があります。コレって意外に効果があるようです。
それに映像を見て思ったのはカナダ国防軍CF-18のパイロット装具品の一つである酸素マスクは米海軍と同じですね。これは酸素マスクが完全に外れるようにインターホン・ケーブルが長く造っています。通常の米空軍の酸素マスクであれば左側のマスク固定金具、バイヨネットと言いますがそれにマスクが固定されています。この違いは何故かというと、もし、不幸にもトラブルで墜落して海上に着水してもすぐマスクを外す事が出来、海上においても自力で泳ぐときにもマスクが邪魔にならないように外れるようになっています。
また、マスクはハイG対応のサイドホース方式ですね。ホースがある方が酸素が供給されるインレットバルブ、その反対側に二酸化炭素を排出専用、アウトレットバルブが確認出来ます。従来はインレットもアウトレットも同じバルでしたが、同じ酸素でも若干ですが二酸化炭素を吸うこともあり、より酸素をパイロットへの供給されないと低酸素症、ハイポキシャンと言いますが効率良く酸素を脳に送るには、それ専用バルブが必要となったわけです。ハイG下の空中戦はより脳に新鮮な酸素を送りパイロットが生理的に生きる最低限の酸素供給が鍵となります。
このサイドホース方式はたしかフランス空軍は最初だと思います。異論があったサイドホース方式ですが、フランス空軍の判断は正しかったようですね。
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Posted at
2012/12/18 21:58:50
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