F-Xの有力候補の一つ、F-22についてお話ししたいと思います。
皆さん、ご存じの通り「航空支配」という初めて与えられた任務を達する為に作られた戦闘機です。
モットーは「FIRST LOOK、FIRST SHOOT、FIRST KILL」です。
F-15が5機束に掛かって挑んでも撃墜される戦闘機です。撃墜されたF-15のパイロットは「全く、退屈したミッションだった。いつ撃墜されたか解らないし相手が見つけられなかった・・・」とコメントを出しています。
この戦闘機の特徴はステルス性、卓越した電子装備品、F-15を上回る機動性、卓越した余剰推力、推力変更ノズルを採用したエンジン・・・などです。
ただ、欠点が有ります。価格が高い、ペイロードが少ない、航続距離が未知数などです。
主翼下にはドロップタンクを付ける事が出来ますがこれではステルス性が無くなります。それに今の訓練区域がかなり遠い空自の環境では同タンクを付けて飛ぶしかないと思います。
また兵装の機体の中に入れますのでそのハンドリングにも時間が掛かる恐れが有ります。ミサイル等を搭載するときは何かと点検しなければなりませんのでそれだけでも時間が掛かり再発進にも時間が掛かる欠点が有ります。
運用コストも電波吸収材を機体表面に塗っていると思いますのでこれを維持するにもお金と時間が掛かります・・・と言うことは自然に稼働率も下がります。
多分、機体を整備する時はそれ専用の靴を履くと思います。そこまで考えてF-Xを選考しないと駄目なんです。それ専用工具も無いと整備出来ないのです。
この戦闘機は複座型は有りません。コスト削減の為、キャンセルしました。
しかし、幾らシミュレーターで訓練しても実際に飛ばないと解らない事は沢山有ります。シミュレーターで全てはOKとはいかないと思います。
国内の航空機関連会社としてはおいしい戦闘機には間違いありません。
しかし、ライセンス生産すると一機200億から300億とも言われます。
今の国内の財政事情を考えると・・・まず無理でしょう。
確かに凄い戦闘機では有りますが実用向き・・・とは言えないでしょう。
真のマルチロールファイターにはなれないと考えます。
Posted at 2007/06/29 19:15:11 | |
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