2015年06月13日
SAAB JAS-39E/F Gripen NG
着実に輸出に成功しているサーブJAS39グリペンですが、新たにブラジル空軍がJAS39E/F型とスウェーデン空軍で余剰となったJAS39C/Dグリペンの採用を決定。これは将来的にブラジル海軍空母艦上機シーグリペンの採用となるかもしれません。
欧州のユーロファイター・タイフーンやダッソーラファールの輸出が思わしくない事を考えれば、スウェーデン空軍とサーブの設計、運用思想がバッチリマーケットに適合したと証明出来るかと思います。
それにグリペンが持つ非常に高い素養力も採用となるカギともなり、長さ700m、幅が7mでの滑走路でも運用できる強みは計り知れない能力ではありますね。幅が7mの滑走路というか、ハイウェイや一般道路でも運用可能となる柔軟な設計、運用思想はスウェーデンならではかと思います。通常はまずあり得ない長さと幅ですからね。分かりやすく言えば、ツインリングもてぎのストレートで戦闘機の離発着が出来ると思えば良いでしょうか。
また、多彩な兵装類や目標指示ポッドによる精密誘導爆弾の搭載と運用、スーパークルーズが可能となる優れた飛行特性、着陸してから約10分足らずで燃料補給と弾薬補給できる極めて短いターンアラウンド時間の確立など、同機の優秀性が如実に物語っているかと思います。
それにエンジンも米国GE製F404とF414を60%のパーツを輸入し、あとはスウェーデン独自に改良し、オリジナルなF404やF414エンジンよりは約10~15%パワー向上に成功し、またFADEC化にも成功し、エンジン寿命やライフサイクルコストの削減の成功など、スウェーデンの工業力の威力を垣間見た気がします。
今、世界の戦闘機で一番運用実績が高くコストが安く、パフォーマンスに優れた戦闘機はグリペンだけかもしれません。
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Posted at
2015/06/13 20:49:47
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