2015年12月20日
時代は電気推進
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防衛省から発表された次期イージス艦(27DDG)8200t型護衛艦、次期汎用護衛艦(25DD)5000t型には、新たにCOGLAG方式による動力が採用されるとのこと。
では、COGLAGとは何かと言う事ですが、(COmbined Gas turbine eLectric And Gas turbine)の略で従来のCOGAG(COmbined Gas turbine And Gas turbine)とは違い、低速・巡航時はガスタービンエンジンを用いたターボ・エレクトリック方式による電気推進を使用し、高速時にはガスタービンエンジンによる機械駆動も併用して推力を得る方式となります。
その代表格となるエンジンプラントが上記の映像にあったロールスロイスMT30型ガスタービンエンジンとなります。実際に海上自衛隊が同型エンジンを採用するかは未定ですが、可能性は非常に高いかと思います。
やはりというか、軍艦もエコの時代というかコスト削減と高効率が求められる時代ですので、電気推進は自然の流れかと思います。このCOGLAG方式にするとガスタービンエンジン4基から2基へと削減。そのぶん燃料節約とエンジンルームと燃料タンクキャパの確保が大幅に拡大出来、ダメージコントロールしやすい利点があります。
特に現代のイージス艦を含む艦船は電力消費量が大きいので、一石二鳥と言ったところでしょうか。ガスタービンエンジンを高効率回転数を維持することで燃費が向上し、また電気推進ですから速力コントロールしやすくなります。意外に低速が苦手だったガスタービンエンジンも電気ならば制御しやすいという事でしょうか。
また、煙突マストが小型化になり、ステルス面においても有効かと思います。
海上自衛隊イージス艦「こんごう」型と「あたご」型はGE製LM2500が4基ですが、それが2基になると、あとは想像が付くかと思います。
空母カタパルトも電磁カタパルトとなり、艦砲も将来的にはレールガンになるし、エンジンも電気推進ともなれば、時代はまさに電気の時代なんでしょうね。
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Posted at
2015/12/20 19:20:34
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