グループAカー時代のTOYOTA CELICA ST205、ドライバーはユハ・カンクネンとディディエ・オリオール。このST205にはスーパーストラットサスペンションでしたので、コーナリング時の限界が低かったせいか、ハイスピードラリーでは苦戦だったようです。ですが、このマシンに起きた不正があったんです。どこのラリーかは忘れましたが、当時のリストリクターは34mmだったと思いますが、当時はそれでもパワー不足。そこでTTE(TOYOTA TEAM EUROPE)が実施したのかは分かりませんが、エアインテーク過給時にバイパスが作動し、リストリクター以上の空気流用を確保されパワーアップしたようですが、ラリーが終わりFIAの役員から声明が出て、上記の不正が発覚。当然ながらシーズン中のポイント剥奪、1年か2年の出場停止処分になったようです。これはTOYOTA本社もドライバーも知らされず、今となってはどこでこの不正を行ったのか不明です。ですが、TTEの監督だったオベ・アンダーソンは少なからず知って居るはずだと思うんですが。ラリーファンにはガッカリな事件だったと記憶しています。裏を返せばスバル、フォード、三菱が強かったという事でしょう。TOYOTAとしては残念な事件でした。