2017年05月22日
旋回性能でみたF-2とF-16の特徴
昨日、行われた航空自衛隊防府北基地航空祭において米空軍PACAF F-16デモチームと航空自衛隊築城基地F-2とのフライトで見た両機の旋回性能を垣間見た気がします。
承知の通り、F-2はF-16 ブロック40を基本に派生した戦闘機ですが、中身もそうですが、全くの別物と考えていいかと思います。但し、エンジンはGE製F110-GE-129で推力は29500ポンドです。その所を踏まえて比較出来れば良いですね。
まずはF-16デモフライト
次にF-2のデモフライト
いかがだったでしょうか?
F-16デモチームは翼下や胴体下にはパイロンやドロップタンク無しでのクリーンコンフィギュレーション、かたやF-2は胴体下に370ガロンドロップタンクに翼下にはパイロンがあり、機体重量増加と空気抵抗がF-16より大きいのは仕方ないですが。
PACAF F-16デモチームはF-16C ブロック50ですが今ではF-16 CCIPという型式が正解です、流石はF-16の旋回は速度エネルギーを生かした旋回率が凄いですね。旋回率とは角速度と思ってください。
F-2はF-16ほど速度エネルギーが無いと思いますが旋回半径が小さく見えます。確かに両機は主翼面積が違うので、当然翼面荷重が異なる。翼面積が大きいF-2の方が有利ですが、翼面積が大きいと空気抵抗も大きくなる、またパイロンがあるならば、それ以上に抗力がありますね。
また、両機はフライバイワイヤを採用していますが、フライトソースプログラムは全くの別物。そのフライバイワイヤモードでの違いも歴然と分かります。
特にMLC(マニューバーロードコントロール)、RSS(リラックスドスタティックスタビリティ)、ME(マニューバーエンハンスメント)、DY(ディカップルドヨー)、この四つのモードに違いがハッキリと分かります。
どちらのフライバイワイヤが良いとは簡単には比較できないですね。ミッションが違うし主翼及びホリゾンタルウィング形状、面積が違いますからね。
ただ、言えることはCA(コントロールオーギュメーション)での操縦応答性はF-2の方が良いかな?
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Posted at
2017/05/22 19:59:38
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